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《田吾作戦争》:CIAによる「テロ」ソフト無料配信:IAR-Noticias(マニュエル・フレイタス):全訳
http://www.asyura2.com/0601/war81/msg/698.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 7 月 03 日 04:22:27: SO0fHq1bYvRzo
 

《田吾作戦争》:CIAによる「テロ」ソフト無料配信:IAR-Noticias(マニュエル・フレイタス):全訳


7月1日付のスペイン語情報誌IAR-Noticiasはマニュエル・フレイタスの記事で、『La guerra de los jíbaros:Cómo la CIA te formatea el disco y te carga software "terrorista" con licencia gratuita(田吾作戦争:CIAはどうやってディスクをフォーマットしあなたに「テロ」ソフトを無料で配信するのか)』を掲載しています。

“los jíbaros”は中南米のスペイン語では『田舎者(軽蔑的)』の意味ですので、“La guerra de los jíbaros”は『田吾作戦争』と訳しました。要は、「対テロ戦争」とはメディアを使って田吾作どもをちょろまかす戦争だ、ということです。ただしこれはいわゆる知能指数の数字とは無関係です。欧米でも日本でも、おおよそジャーナリストとか知識人とかいった連中は田吾作ですから。

しかしまあ、ここまでなら阿修羅に集まる情報の中で特に目新しいものでもありません。

実は、マニュエル・フレイタスはもっと恐ろしい意味でこのタイトルを用いています。それは、世界中の人間を田吾作へと改造するための戦争です。掛け声一つ、映像一つで、国際資本家の望みどおりに、感じ、考え、行動し、そして消費する、完全なるロボット人間作りとしての世界『田吾作化』作戦です。「対テロ戦争」がそのために極めて有効に使われている、その作戦の実行部隊こそが世界のマス・メディアである、ということです。

この戦争における敵は「地球上の全人間」なのです。フレイタスはこの「対テロ戦争」を単に外面的な世界の改造、としてだけではなく、人間を内面から改造していくための心理戦争でもある、ととらえているようです。

(参照阿修羅投稿)
http://asyura2.com/0601/war81/msg/394.html
CIAがイスラム戦士を徴集し、組織した(仏『ヴォルテール・ネット』より)
http://asyura2.com/0601/war81/msg/408.html
勝共連合、CIA、そしてビン・ラディン
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/663.html
バーグ処刑ビデオ撮影カメラとアブグレイブ虐待ビデオ・カメラは同じ!
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/111.html
香田さん殺しはブッシュ選挙応援と恐怖による世界支配の一石二鳥か
http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/1514.html
ビンラディン氏のビデオ映像放映は、ブッシュ大統領の再選に有利なものに [IRIBラジオ日本語ニュース]
http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/1054.html
ロンドン同時テロ実行犯がビデオで声明、衛星TV放映(読売新聞)
(*最後の「ロンドン同時テロ実行犯」のカーンがMI5の内通者だったことはつい最近暴露されました。)


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http://www.iarnoticias.com/secciones_2006/norteamerica/0052_terrorismo_internet_30jun06.html
【写真:ニコラス・バーグ、斬首ビデオ】
http://iarnoticias.com/images/secciones/norteamerica/video_falsificado_1.jpg


《田吾作戦争》
CIAはどうやってディスクをフォーマットしあなたに「テロ」ソフトを無料で配信するのか

[アル・カイダの「情報によって暗示される意味」と「テロリズム」のメディア利用:
2006年ドイツ・ワールドカップ以後に人類同胞に伝えるべきいくつかの有効な認識について。]

(IAR-Noticias) 06年7月1日

マニュエル・フレイタス著


【写真:十字架の前に立つブッシュ】
http://iarnoticias.com/images/personajes/5_bushreligion.jpg

9・11以来の、アル・カイダとビン・ラディンが登場する「メディアによるテロリズム」のプロセスは、すべて通信メディアの中で進化してきた。何といってもテレビ放送網の中でである。そこでは破壊の映像を生中継で伝えるのだが、それが「行ったり来たり」する、つまりフィード・バックする後に、全地球規模でテロによる心理作戦が膨大に生み出されるのである。

「映像のグローバリゼーション」無しでは、ワシントンとCIAにとって、WTC倒壊の後にビン・ラディンの姿を神話的な「人類の敵ナンバー・ワン」として作り上げることは不可能だったろう。あの事件は、社会を操作しコントロールする最先端の戦略とシステムとして、メディア化されたテロリズムを利用する時代の第一歩だったのだ。

しかし「アル・カイダのテロ」が持つ他の側面は、インターネット上の戦略基地を持っているということである。そこから、CIAによってコントロールされる通信社とTV局が、ビン・ラディンとアル・カイダ組織の有名な「通信」の数々を集め、世界中に配信するのである。

「アル・カイダ」はコンピューターのデータ・ベースをデザインするために使用されるアラブ語である。そのように使われ始め、今日「人類」と名付けられている情報から疎外され群衆化された脳ミソをコントロールし操作するために、CIAによって作り出された「テロリズム」の神話の中にこうやって導入されたのだ。
【注記:Al-Qaedaがコンピューターのデータ・ベースの名前であったことは次のWikipedia(英語)に書かれてある。 http://en.wikipedia.org/wiki/Al-Qaeda

かつて『アル・カイダに関与する人物』とは、実際にはアフガニスタンでのソヴィエトに対する戦争でCIAが動かした者達のデータ・ベースにあったものなのだ。そしてそれは、その作戦に資金を出すサウジ王家の代理人としてのビン・ラディンが、明らかなヒエラルキーを作って支配していたものである。

米国の巨大なコンピューター産業;マイクロソフト、インテル、ヒューレット・パッカード、グーグルはこれに密接に加担しており、それらと契約を結びその最新テクノロジーの進歩に資金を投入するCIAと国防総省にコントロールされている。

【写真:「大量混乱兵器」CNN、BBC、ABC、NBC】
http://iarnoticias.com/images/varios/5_medios_tv_1.jpg

これらの企業のあらゆる人的・技術的な資産が、CIAとその他の米国巨大諜報機関自身が持つものに加えて、当然のことながらワシントンにある歴代政府にあてがわれる。いつでもどこででもこの帝国が必要とするものに利用できるようにである。

知っての通り、インターネットでの使用モードは同じである。「アル・カイダ」はネット上に通信を掲げて、通信社とテレビ局が報道するように「お知らせ」を行うのである。その後にCIAとワシントンの専門家たちが、間違いないとの「お墨付きを与える」というわけだ。

この方法によって、「メッセージ(アル・カイダのすべてのメッセージは例によって馬鹿げた過激なものだが)」が、一つの見知らぬウエブ・サイトに掲げられ、増殖させられ世界中に繰り返し報道される。そしてその内容に「信憑性」が与えられ、マクルーハンの原理である『メディアとはメッセージである』を現実のものにするのである。

CIAの「アル・カイダ」作戦と巨大TV放送網との複雑な関係の証明は、端的に言うと、さもそれが『客観的な情報』ででもあるかのようにメッセージを伝達して、それで真実味と信頼性を与えようとしていることである。

専門家たちはこのシステムがいつ実際の敵を取り去り、そして/または、中立化させるべきかを知っている。為される最大の事は、マスコミの中での「沈黙」である。メディアの中に存在しないものは実生活の中にも存在しない、ということになる(『メディアとはメッセージである』マクルーハン)。

ということで、CIAの研究室から出された「テロ」商品であるビン・ラディンは、9・11で大量かつ世界的に繰り返されて配信されてから後、現在までずっと続いたのだ。

実際の襲撃事件(9・11、3・11、7・7など)では、大きな複数の諜報機関と世界中にそれを配信する役目を与えられる国際的な放送網によって、『テロへの恐怖』がそのたびに膨らまされてきた。そしてあたかも何かのスパイ小説ででもあるかのように、様々なシナリオ、影響、通信記録、手紙、新たな脅迫ビデオ、テロ・グループについての「秘密情報」、「アラブ人」の拠点、等々・・・、等々。その母胎となる製造場所は、多くのケースでは、CIAの「地下計画室」で見つかることになる。

「テロリズムのメディア利用」の問題点は、それを何度も繰り返した場合、専門家から見ると粗悪でこっけいなでっち上げに過ぎないことが丸分かりとなり、また世界にこれを広めるジャーナリストと脳ミソを抜かれた「アナリスト」にとっては決まりきった官僚主義的事務になってしまうことである。

実際にもしこのシステムにいる平均的なジャーナリストたちの大多数が主体性を奪われ何も知らされていないとするなら、大きな通信社と放送網の幹部たちに対して同じ事柄が繰り返され続けることはない。要は、その幹部たちが幅広くCIAに見出されて利用されるエージェントだ、ということである。

世界的に巨大な新聞の所有者がペンタゴンとCIAに助成金を渡される「情報の黒い面」を利用していること、そしてそのことはこれらの集団の重要幹部や責任者たちだけによって知られ交渉されている、と主張する専門家や研究者は少なからずいる。

あるいはまた、こういったCIAとペンタゴンによる情報の契約の隠された作戦は、これらの情報集団にとって「市場の政策」の一部分をなしているのかもしれない。それは真実を語るためのものではなく、商業的な情報メディアによって利益を上げるためのものである。

もちろんだがこのような世界的な情報の巨大なタコの脚との絡み合いは、直接の形でCIAやペンタゴンの代表者たちを巻き込むものではない。その目的のために契約される「ダミー会社」の仲介によって実現するのである。

この作業は、実際の襲撃(9・11、3・11、7・7などのような)の「情報」を提供すると同時に、時々起こるイラクでの誘拐のような、実際の殺人の通告などを提供する。

この通信網で「飛び交わされた」作業の中で最も有名なものは、ニコラス・バーグの斬首と思われるシーンが写されたビデオであった。彼は米国国民で、イスラム・グループの手に落ちたのだが、最初はFox News、CNN、そしてBBC(先の2つは米国、最後のものは英国)の放送網で放映されたものである。

【写真:放映された椅子に座るニコラス・バーグ】
http://newsimg.bbc.co.uk/media/images/40143000/jpg/_40143751_foro_irak203.jpg

そのニュースは2004年5月12日に知られ、世界的な激情を引き起こしたものだが、その次の日になってCIAによってその「真実性」が断定され、斬首の犯人はヨルダンの「テロリスト」であるアブ・ムサブ・ザルカウイであると発表された。

その独自の作用が引き出される方法論の中で、「テロリズム」が次々と継続されていく。そして9・11以来いままで、その再現が行われている。中央情報局(CIA)は、アル・カイダ組織に関与すると非難されるヨルダン人アブ・ムサブ・ザルカウイが、米国人ニコラス・バーグの首を切ったと断言した。

音声とビデオの分析の後、CIAの局員はしゃべっているのはザルカウイである、そして「ビデオでしゃべっている人物はナイフを突きつけた人物と同一である」という「結論に達した」。これが13日木曜日の深夜に多くの通信社によって報道されたのである。

このビデオの存在は――様々な情報源によると――ドバイで2004年5月12日にロイター通信の特派員によって知らされたものだ。

おそらく、そして誰が知らせたものかは分からないが、Fox、CNN、BBCがその1時間後にウエッブ・サイトal-ansar.bizの映像を手に入れ、世界中に大量に放映を始めたのである。
【注記:al-ansar.bizのUrlは http://www.al-ansar.biz/

奇妙なことに、3つの大放送局がそれらの映像を手に入れた後、そのビデオは元々それがあったサーバーから「姿を消した」のである。そのため、他の放送局は――アラブのものを含め――例の映像を放映することができなくなった。

この状況は、斬首と見られるビデオの放送がFox News、CNN、BBCに集中する報道の独占をもたらした。この3つは、専門家によれば、伝統的にCIAの御用メディアなのだ。

元々そのビデオを公表したインターネット・サイトは、マレーシアに置かれるある団体がそのホストの「避難所」としていたものだった。ネット愛好者から接続が集中したことと余りにも小さな接続能力のために、この団体はそのインターネット・サイトから引き上げ、その結果このビデオはもう存在していないのである。

このドメイン、つまりインターネット・アドレスの所有者はロンドンに本部のある有名な新聞社アラブ・プレス・ハウスに属するものだが、ここはイスラム過激派とは全く無関係なところなのだ。

後になってアラブのウエッブ・サイトLa Voz de Aztlan(アストランの声)はその研究の結果を公表し、米国人の人質ニコラス・バーグの斬首を広めたそのビデオが捏造であることの根拠とその分析を示したのである。
【注記:La Voz de Aztlan http://www.aztlan.net/berg_abu_ghraib_video.htm
これは英文記事で、斬首の映像がアブ・グライブ刑務所で撮影されたことが書かれてある。】

イラク侵略後の過程を通してCIAの「メディア化されたテロリズム」と「情報化されたテロリズム」に対する作戦は日常化したのだが、ニコラス・バーグ「斬首」事件は、(そのネット上の調査によって)その処刑が偽物であったと明らかになった唯一の例である。

しかし、専門家と研究者たちによって「信用できないこと」が広められたにも関わらず、情報メディアでもネット上でも、これらの作戦は定期的に繰り返し続けられている。

そしてこれは巨大な通信社と放送局の協力関係によるもの以外ではありえない。彼らは、何の分析も無しに歴史的な比較検討も無しに、あたかもそれが「客観的な情報」であるかのように官僚主義的に公表し題名をつけるのである。

「ビン・ラディンとアル・カイダ」神話は米国諜報部の情報戦略秘密研究室の中で作り上げられたものである。彼らはそこで、心理作戦用諜報部の目を通され、大量通信メディアの巨大な機構を通して実行される心理戦争のプランを練るのである。

新たな兵士であり、同時にまた心理戦争の攻撃目標となるのは、国際資本主義による市場戦略として、消費主義のイデオロギーによる改造を受け地球的に標準化された《大衆化された個人》(それが世界の多数派だが)なのだ。

計画的に主体性を奪われた者とは、思考(内省心の発達)のために計画されるものではなく、短い命令(スローガン)とメディアに与えられた画像を通して、相互関連の意識を全く持たずに、資本家たちの製品を消費するために計画されるのである。
【注記:「内省心の発達」と訳したのはdesarrollo reflexivoだが、この2番目の語は英語のreflectiveにあたり、単に外面的な理屈を考えるのではなく、物事の相互の関係を自分の内部に問い返しより理解と思考を深めていくことを指す。】

こうして、AP(全世界のために単一のモデルとして普遍化され均一化された人間)が選挙を買い、石鹸やサッカーのワールド・カップを買い、テレマーケティングを行い、携帯電話を買い、演劇を買い、ファッション衣料を買い、「ラテン」音楽を買う。ちょうど「テロリズム」を買い――そして今も買い続け――テレビによってアドレナリンを絞り出され続けるように。
【注記:ここで使われているAPが何の略なのか判らないが、意味は( )の中に書かれてあるとおりであろう。】

そして「メディアはメッセージである」(これはAPの主体性を奪われた者の中では確実なことだが)というように、ビン・ラディンとアル・カイダがまだしばらくの間は続けられるであろう。

【翻訳終り】

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