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ヒズボラの軍事戦術は分散と遊撃 兵器の補充が今後の問題か [アルジャジーラ]
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投稿者 white 日時 2006 年 7 月 25 日 16:54:54: QYBiAyr6jr5Ac
 

□ヒズボラの軍事戦術は分散と遊撃 兵器の補充が今後の問題か [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2240344/detail

ヒズボラの軍事戦術は分散と遊撃 兵器の補充が今後の問題か

 【アルジャジーラ特約24日】軍事専門家によると、ヒズボラの対イスラエル戦闘はこれまでのところ、中東地域の紛争の歴史の中では希有な達成を示しているが、このイスラム主義の民兵集団が長期化し、激烈化する戦争行為にどこまで耐えられるかについては疑問だとしている。

 レバノンはすでに民間人死傷者の増大とインフラの荒廃という高い代償を支払っているが、ヒズボラはほとんど無傷の状態で、その陣地を12日間にわたって砲爆撃されているにもかかわらず、イスラエル領内にロケット弾を撃ち込む能力を維持している。

 アラブ諸国に対する輝かしい勝利の歴史を誇るイスラエル軍部は、ヒズボラがイスラエル海軍の船艇を攻撃して兵士2人を捕虜とし、4人を殺害した時、油断していた。

 イラン製のレーダー誘導式対艦ミサイルが攻撃に使用されたと、イスラエル軍部が言明したが、イスラエル側は二回も、なす術が無かったことを認めている。

 イスラエル海軍作戦部長のノアム・ファイグ少将は先週、ジェーンズ・デフェンス・ウィークリー誌に対して、「われわれはヒズボラがこの種のミサイルを持っているのに気づかなかった。他の地域で、このミサイルが使われていることは熟知していたが、レバノンにはないと思っていた」と語った。

 相対論ではあるが、ヒズボラの民兵は対イスラエル戦闘で、多くのアラブ国家よりも成功しており、専門家は、この集団が今次の対決によく準備していたとしている。

 「ヒズボラ:政治と宗教」という著作のあるアマル・サード=ゴレイエブ氏はアルジャジーラに対し、「多くの解説者たちは、この集団が計算を間違えていると主張している。しかし、ヒズボラが軍事的抑止力を構築する能力については、この運動組織がイスラエルの猛攻撃に対して準備できていたという事実が示していると言わねばならない」と話した。

 これまでにイスラエル軍の戦死者は12人で、ヒズボラによって数台の戦車が破壊されたが、ヒズボラは自陣営の戦死者13人と発表している。イスラエル側では、ヒズボラ側の損害は100人に達するとしている。

 ヒズボラの戦術は戦闘が継続するうちに次第に明らかになっている。戦力約5000人は分散した部隊に分かれ、イスラエルが2000年にレバノン南部から撤退して以来、南部一帯に地下トンネルを掘り、工夫を凝らした武器庫を構築して準備を進めてきた。

 軍事専門家は、ヒズボラの戦術をヴェトナム戦士その他のゲリラ戦力と比較している。

 ジェーンズ・デフェンス・ウィークリー誌のレバノン駐在分析員、ニコラス・ブランフォード氏はアルジャジーラに対し、「彼らは武装が良く動機付けもしっかりした、1990年代からの古参兵です。戦略は古くからの毛沢東ゲリラ戦略である『敵、進めば、我退き、敵退けば、我進む』です」と語った。

 厳しく中央集権化した、多くのアラブの軍隊と異なり、ヒズボラは中央のコントロールを受けない小さなグループを組んで活動し、上級指導部からの許可を受けずに迅速に対応することができる。

 ゴレイエブ氏は「彼らは常時、小さく、孤立した細胞として作戦します。細胞は他の細胞が何をしているのか知りません。ハッサン・ナスララー(ヒズボラ最高指導者)が軍事部門が何をしているか知らないこともあるのは確かですよ。分散構造がこの集団の軍事的潜在能力の一部になっています」と語る。

 イスラエルのレバノンでの最後の戦争は1982年、パレスチナ解放機構(PLO)との戦いであった。イスラエル侵攻に対するパレスチナ側の抵抗は大方、成功しなかったが、それは情報員の潜入を許し、採用した戦術が正規軍のそれだったためである。

 今回のイスラエル軍は、レバノン南部でゲリラ戦争を何年間も経験した専門的で、公然化されていないメンバーから構成されていて、かつてよりずっと手強い敵に向かっている。

 レバノン侵攻作戦から帰還したイスラエル将兵の報告でも、手強い敵との激戦であると述べられている。米AP通信の記事が引用した報告の一つは「連中が正規兵じゃないってわかるかい。ゲリラだ。非常に手強いよ」と述べている。

 これまでのところ、ヒズボラはうまくやってきたが、イスラエル軍の猛攻をどこまで支えることができるかは、これからの問題である。レバノン内部の補給線を寸断され、ヒズボラ側は国外から兵器を輸入することが困難になってくる。しかし、イスラエルの報道によれば、ロケット弾の備蓄は向こう一カ月は十分あるという。

 ブランフォード氏は「7月19日以来、ロケット弾の発射頻度は下がっています。それが戦術なのか、供給が少なくなってきたのかは言うのは無理です」と語った。

 今後の推定では、ヒズボラは全面的な侵攻を待ち構え、イスラエル軍と地上で交戦し、レバノン南部のワディ(低地)や山間部でゲリラ戦を仕掛けるだろう。

 ヒズボラのハッサン・ナスララー書記局長は20日、アルジャジーラニ対して、「われわれに関する限り、われわれの方程式、原理はこうです。イスラエルが入って来たら、戦車も将校も兵隊も高い代価を支払わねばならない。私たちはそう誓ったし、その誓いは必ず守る。神の思し召しのままに」と語った。

 イスラエル政府は2000年に18円にわたるレバノン国境の占領を終わらせ、時には「イスラエルのヴェトナム」とも言われる紛争に再度、かかわることはありそうにない。

 ジェーンズ・デフェンス・ウィークリー誌のアロン・ベン=ダヴィド記者は先週号で、イスラエル軍はレバノンへの北方攻勢で「相当な規模の」死傷者を出したと報じた。同記者は「イスラエル軍は、ヒズボラがイスラエル国境近くにヴェトコン方式の地下トンネルと塹壕(ざんごう)を張り巡らしていることを発見した。その作戦要員と武器を遮蔽するためのものである」と書いている。 (翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)


2006年07月25日16時12分

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