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タリバンが麻薬取引で勢力回復 ケシ栽培農民を保護しながら資金獲得 [アルジャジーラ]
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投稿者 white 日時 2006 年 8 月 23 日 18:41:51: QYBiAyr6jr5Ac
 

□タリバンが麻薬取引で勢力回復 ケシ栽培農民を保護しながら資金獲得 [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2356877/detail

タリバンが麻薬取引で勢力回復 ケシ栽培農民を保護しながら資金獲得

 【アルジャジーラ特約22日】アフガニスタンの首都カブールで22日、「麻薬問題会議」が開催され、カルザイ・アフガニスタン大統領は、自政権の麻薬取締政策がイスラム過激派、タリバンの勢力回復に拍車を掛けているという懸念が高まる中で、アヘン取引こそ政権にとって最大の脅威であると発言した。

 同大統領は「私たちはこれまでテロが最大の敵だと考えてきたが、しかし今や、アヘン栽培こそアフガニスタンの最大の敵であることを知った」と言明した。

 麻薬取引はアフガニスタン経済のおよそ3分の1を占め、同国は世界中の違法ヘロインの約87%を生産している。タリバン政権は崩壊する最後の年にケシの栽培を禁止したが、国際社会とアフガニスタン政府の麻薬産業が債券するのを防ぐ試みは失敗している。

 国連麻薬犯罪取締室によると、2005年、アフガニスタンはアヘン4100トン(約27億ドル)を生産したが、国連の推定では、アヘン栽培地は40%増えた。

 カルザイ大統領は、2004年に開催された第1回カブール麻薬問題会議の後、ほとんど何もなされなかったとして、「2年前、私たちは今回と同じような会議を持ったが、これまで私たちは世界に対して、これといった成果を示せなかった」と述べた。

 タリバン政権は2001年、ほぼ全土を支配するようになると、支配下地域におけるアヘン産業を効果的に壊滅させたが、それは国連からの資金援助をかちとり、国際的な政権承認を得るための努力であった。

 しかし、米国に支援された「北部同盟」によって権力の座を追われた以降、タリバンがカルザイ政権に対する闘争の資金を獲得し、地域での支援を得るためアフガニスタンの麻薬取引を活用しているという証拠がどんどん上がっている。

 NATO派遣軍司令官を務める米陸軍のジェームズ・ジョーンズ将軍によると、麻薬取引は「タリバンの再興、多分、アルカイダ、多分、部族間抗争」の資金源になっているという。

 国連や援助資金供与国はアフガニスタンの農民にアヘン以外の作物を栽培するよう説得するため、年間10億ドルも使っているが、大半のアヘンは遠隔地で政府の支配が及ばない地域で栽培されており、作物は時に力づくで破壊されている。

 多くの薬物の合法化を主唱しているフランスのシンクタンク「センリス・カウンシル」が今年6月、発表した報告書によると、この作物多様化とアヘン畑焼却作戦はアヘン栽培に拍車を掛けている。

 同報告書は「強制的なアヘン撲滅こそ反政府分子に戦術的な有利さを提供している。タリバンは農民を焼却作戦から守り、その代わりに支援をかちとって、その支配力を強化している。・・・タリバンの地雷原が焼却作戦部隊を死傷させ、損害を与えているという多数の事例がある」と述べている。

 報告書はまた、強制的な焼却作戦計画は、タリバンがカルザイ政権こそ外国の占領軍の弱体かつ無力なかいらいだと教えるのに役立っているとして、「大衆は次第に自分たちをキリスト教徒の軍隊によって迫害されているイスラム教徒と見なすようになっている。タリバンその他のグループは、アフガン人民と国際社会の間の敵対関係を増長させるために、この問題に宣伝工作を集中させている」と指摘した。

 しかし、アヘン栽培の根本的な理由は、ケシが他の作物に比べてずっともうけが多いことなのだ。ケシを栽培すれば、アフガン農民は1ヘクタール当たり5400ドルを稼げるが、それは小麦の栽培収入よりほぼ10倍も多い。国連麻薬犯罪取締室の2005年調査によると、ケシを栽培する農家はしない農家より裕福である。

 ヘルマンド州で国連が149人のの婦民から聞き取り調査したところ、ケシ栽培者の9%が自動車を持ったいた。対照的にケシを栽培していない農民は誰も自動車を持っていなかった。

 同国南部のヘルマンド州では、世界のアヘンの20%を生産していると推定されているが、ケシ栽培の増大とタリバンの勢力回復とのかかわり合いが最も顕著である。

 2006年、英国指揮下のNATO部隊がヘルマンドでの治安維持任務を米軍から引き継いだ。それ以降、英国兵11人がタリバン支持の武装集団に殺害された。

 この損害の結果、英国の野党政治家の一部が、ケシ栽培の摘発作戦はタリバンの支持を増やすだけであると主張し、政府にヘルマンド州での麻薬政策を再検討するよう求めるようになったのである。

 英保守党のトビアス・エルウッド顧問は7月24日付け英紙ガーディアンのインタビュー記事で、「ケシはアフガン問題の最大の課題である。われわれはケシがアフガニスタン全土に及ぼす力を全く無視しており、ケシ撲滅というやり方は全く効果がない」「昨年、われわれはケシ撲滅に6億ポンドも支出したが、その結果たるや、アフガニスタンからのアヘン輸出が史上最大になったことなのだ」と語った。

 同顧問は、ケシ栽培を許可制にし、収穫物を合法的に公開市場で売るようにすれば、アフガニスタン農民に収入をもたらし、アヘンを原料とする医薬品の世界的な不足をなくすのに役立つと語る。この提案には、英国会議員の有力者の中に支持があるという。

 しかし、米国のジョン・ウォルターズ・ホワイトハウス麻薬取締事務所長は8月9日、訪英して、英側の考え方を一蹴、「時には、治安問題と麻薬取締問題とが食い違うというような話もあるが、最も安全な場所とは麻薬が最も取り締まられている場所である。(アフガニスタン農民は)、自分たちの将来とアフガニスタンの将来が麻薬マフィアの支配ではなく、法の支配にかかっていることを知るべきだ」と語った。

 国連麻薬犯罪取締室の「アフガニスタンの麻薬取引に関する2006年次報告」は9月12日に公表される予定。(ジェームズ・ブランドン記者:翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)


2006年08月23日15時43分


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麻薬資金がタリバンの復活を助長=欧州、ロシアは密売防止に努力を−米長官 [AFP=時事]
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投稿者 white 日時 2006 年 7 月 11 日 17:00:46: QYBiAyr6jr5Ac

ウソツキライス・・・
http://www.asyura2.com/0601/war82/msg/378.html
投稿者 Kotetu 日時 2006 年 7 月 11 日 21:55:29: yWKbgBUfNLcrc

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