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先日の拙稿に少し付け加えます。(黙ってる、ってわけにもいかんだろうし。)
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/1170.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 8 月 28 日 07:30:06: SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: ミソもクソも一緒くたにして判断停止で、まんまと思うツボ(笑) 投稿者 馬鹿まるだし 日時 2006 年 8 月 28 日 00:32:02)

先日の拙稿に少し付け加えます。(黙ってる、ってわけにもいかんだろうし。)


先日、次のような投稿をした者としては、全く黙っているというわけにもいかんでしょうね(笑)。

http://asyura2.com/0601/bd45/msg/459.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 8 月 16 日 09:35:19
9・11WTC「水爆仮説」と「サーマイト仮説」:それぞれの問題点と合理的な点


大きくはもうここで私の述べたことに付け足すことは無いのですが、「フィンランドの軍事専門家」氏がAntti Partanen氏の批判に対して反論している文章を読んで、少し付け加えたいことが出てきました。

「第4世代の核兵器」がすでに米国かイスラエルで開発済みかどうかは、私は分かりません。超小型「純粋水爆」の「点火方法」が原理的に明らかになれば(すべてではなくても良いからもう少し厳密な方法で)、上の拙稿でも述べたように、単なる仮定からもう一歩踏み出した可能性としては出てくると思います。

次のサイトは「フィンランドの軍事専門家」氏が紹介している「第4世代の核兵器」に関する独立系研究者の研究論文です。
http://arxiv.org/PS_cache/physics/pdf/0510/0510071.pdf

確かに「サーマイト仮説」にもいくつかの点で説明困難な箇所があります。しかし「フィンランドの軍事専門家」氏の説明には、専門家同士の本格的な論争になったときに非常に弱い、ほとんど致命的といっても良いような点を持っているように思います。これらの点を克服できれば、逆にひょっとすると、「第4世代の核兵器」開発の事実について大きな認識が得られる可能性もあるのですが。

今から指摘する欠陥を意固地になって固執することの無いように期待しましょう。仮説は修正を繰り返して検討に耐えるものになるはずです。修正をすると崩れるような仮設では存在意義がありません。


●まず、やはりその超小型「純粋水爆」のエネルギーを上方向にのみコントロールできるのか、という点です。「軍事専門家」氏は「できるではないか」と言うのですが、首をひねらざるを得ません。空気中で爆破させた場合、確かに上に向けてキノコ雲が立ち上ります。それは熱による激しい上昇気流によってであり、決して爆弾のエネルギーが上に上っているのではありません。WTCコア地下に閉じ込められて爆発させた場合、周りに動くべき空気が無いのですから、上昇気流も起こりようがありません。

「軍事専門家」氏が言うとおりに周辺の温度を数千度から数万度にして物質を一気に蒸発させた場合、その爆発力はあらゆる方向に向かうでしょう。これが上方向に集中して向かっていくメカニズムやいかに? これは氏の見解の致命的な部分でしょう。

仮に上方向に向かってコントロールできたとしましょう。コア部分は残念ながら中空のパイプではありません。確かにエレベーター・スペースになってはいるのですが、これはしたからうえまで一本に続いている空洞ではないのです。次のUrlをクリックして右側を見てください。完全に3つに区切られており、途中で区切る2箇所には頑丈な床面が作られているのです。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2a/World_Trade_Center_Building_Design_with_Floor_and_Elevator_Arrangment.jpg

もし地下で発生した高いエネルギーの流れがこのエレベーター・スペースを昇ったと仮定しても、この2箇所の仕切りをどのようにくぐり抜けたのか? その地点で横向きに方向を変え、下から3分の1のところからビルの破壊が始まってしまうでしょう。

これは当然ですが、ポピュラー・メカニックスなどの『政府系トンデモ』を無効にしてしまうポイントでもあります。あの下劣なド素人ベンジャミン・チャトフ(米国国土安全保障局長官でADLに近いネオコン・ユダヤ人のマイケル・チャトフの親族)が抜かす、飛行機燃料が燃えながらコアのエレベーター・スペースを落ちていった、などというウルトラ・トンデモはこれで粉砕されます。燃えるジェット燃料は上から3分の1の箇所にある仕切りで食い止められるでしょう。(コラ! msq! もしこれを読んでいるのなら、オノレのトンデモ・サイトで申し開きをしてみよ!)

それはともかくこの「軍事専門家」氏はエレベータ・スペースの構造を研究していなかったようです。


●次に非常に問題なのは、「軍事専門家」氏がスチール写真を見ただけの印象で判断していると思われる記述が見られる点です。

これは以前私が次の投稿の中でも申し上げたことですが、再掲いたします。

******************************************************************************
http://asyura2.com/0510/bd42/msg/1069.html
「科学的」を掲げる『911解明』にはうかつに信用できない例があるのでご注意を!

【前略、引用開始】

次には、WTCタワーから「放物線状に瓦礫が放り出されている」ように解説され、次の写真で、斜め上方向に向かって瓦礫が発射されたかのような印象を与えている点です。これはちょっと問題です。

【写真:吹きだした塵埃の放物線】
http://www.ditrianum.org/Graphics/911_ejection_debris_momentum.jpg

確かに写真で見ますとそのような印象を受けてしまうのですが、
(参照)
http://911research.wtc7.net/wtc/evidence/photos/collapses.html
Photographic Evidence of the Twin Towers' Destruction

しかし外側に飛び散る塵埃をビデオで見るとこの観察がおかしいことがわかります。
(参照:様々なツイン・タワー倒壊のビデオがあります。)
http://911research.wtc7.net/wtc/evidence/videos/index.html
Video Evidence of the Twin Towers and Building 7 Collapses

タワーから噴出した物質は、中には斜め上なのかなと思えるものもありますが、その多くは破壊の瞬間にはおおよそ水平方向の運動を開始しているように見えます。破壊の箇所からは短時間に多量の物質がほとんど塵埃の状態で激しく吹きだしているのですが、空気の抵抗を受けにくい鋼鉄材を見ると上方向の速度ベクトルを持つものは少ないように思えます。そして水平方向の速度と重力加速度によってほぼ放物線上に落ちて行っているようです。
(参照)
http://asyura2.com/0510/bd42/msg/1038.html
AMLは911で『超科学・オカルト信奉者』にリードされてブッシュ弁護に狂奔!?

しかし同時に、破壊の箇所自体が自由落下速度よりやや遅いくらいの加速をつけて下がっており、おそらく砂状か粒子状に破壊されたコンクリートがその破壊箇所から短時間のうちに連続して次々と、平均して水平方向に高速で吐き出されているようです。様々の大きさを持ったこれらの物質は、塊が大きければ空気抵抗の影響は比較的少ないでしょうが、砂状や粉末状になったものは抵抗を受けやすく、さらにそれを包む空気が熱を持っておればその分落ちる速度は緩やかになるでしょう。すると破壊箇所が加速をつけて下がっているため、噴出自体はおよそ水平方向でも、連続するとあたかも放物線を描いているように見えてしまいます。

ですから、次のような塵埃が初めから斜め上方向に飛び出す爆発の様子とは異なります。
(参照:Storax Sedan 104 Kt shallow underground)
http://www.saunalahti.fi/wtc2001/nuke1.jpg

またタワーの中心部付近と思われる場所に、倒壊後も塵埃の「柱」が立っていることが観察されます。おそらくコアのあった付近に粒子状の塵埃が高温の空気の中で落ちることが出来ずにそのまま止まっているものと思えます。これを爆発による上昇気流で出来た「きのこ雲」と同一視することはできません。
(参照:Banberry 10 Kt underground)
http://www.saunalahti.fi/wtc2001/w6.jpg

【もし上の写真が見えないようでしたら次に入ってください。】
http://www.saunalahti.fi/wtc2001/soldier5.htm
View of a Military Expert: Why the Towers of the World Trade Center collapsed

こういった見かけ上の形の相似から、WTCの解体を他の爆発と同一視するようなことは間違いであると思います。むしろ大量の質量が横方向に大きな運動量を持って押し出され、しかもコンクリートがほとんど砂状あるいは粉末状に砕けている事実の方が重要です。これは爆発物による解体以外では説明が付きません。

【後略、引用終り】

******************************************************************************

きのこ雲は論外ですからともかくとして、ビルからの噴出物の角度についてです。「軍事専門家」氏はこの角度をエネルギー推定の根拠にしています。しかし本当に45度とか60度とかの角度で斜めに上がっているとは、ビデオを何度も繰り返して観察してみても、信用できないことです。動きの無いスチール写真なら確かにそのように見えますが、下に崩れ落ちながら大量の物体を放出しているのです。

もちろんスティーヴン・ジョーンズたちのグループでも、この崩壊のエネルギーの大きさとその元を突き止めて明らかにする責任があります。しかしこの「軍事専門家」氏の算定は余りにも粗雑過ぎる、と言えるでしょう。これでは本格的な論争には勝てない。


●もう一つ加えるならば、これは「軍事専門家」氏を批判したAntti Partanen氏が触れなかったことですが、WTCからは崩壊に先立って上から次々と小さな吹き出し(squibs)が現れます。ビデオで確認してください。

http://www.youtube.com/watch?v=NZVY001Gcrs&eurl=
http://st12.startlogic.com/~xenonpup/Flashes/squibs_and_streamers.qt

この吹き出しをどのように説明できるのでしょうか。特に地下一発の爆破で。


まあ、今のところこんなところでしょう。後は先日の私の投稿で申し上げたとおりです。「水爆説」は、ある意味で非常に心引かれるところもあるのですが、今のところ、主張内容の様々なポイントが余りにも粗雑過ぎて、これで納得しろと言うのは難しいでしょう。

以上です。

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