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ネオコンを痛烈に批判するハアレツ記事の、触りの部分を和訳してみました。
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/412.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 8 月 06 日 17:16:26: SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: イスラエル有力紙ハアレツ紙がネオコンを公然と批判 投稿者 木村愛二 日時 2006 年 8 月 06 日 17:05:51)

ネオコンを痛烈に批判するハアレツ記事の、触りの部分を和訳してみました。


8月6日付のイスラエル紙ハアレツが、Daniel Levyによる米国ネオコンを批判・攻撃する記事を掲載しているのですが、その触りの部分のみを引用しざっと和訳してみましたので、フォローとして投稿します。現在のレバノンでの苦戦について触れた後なのですが、

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【引用開始】

After this crisis will Israel belatedly wake up to the implications of the tectonic shift that has taken place in U.S.-Middle East policy?
この危機の後でイスラエルは、米国の中東政策で起こっている構造的変化に、手遅れながら取り掛かるというのだろうか?

In 1996 a group of then opposition U.S. policy agitators, including Richard Perle and Douglas Feith, presented a paper entitled "A Clean Break: A New Strategy for Securing the Realm" to incoming Israeli prime minister Benjamin Netanyahu. The "clean break" was from the prevailing peace process, advocating that Israel pursue a combination of roll-back, destabilization and containment in the region, including striking at Syria and removing Saddam Hussein from power in favor of "Hashemite control in Iraq." The Israeli horse they backed then was not up to the task.
1996年に米国野党の政策アジテーターであった一つのグループが、その中にはリチャード・パールとダグラス・ファイスが含まれるのだが、「A Clean Break: A New Strategy for Securing the Realm」と題された文書を出した。これはイスラエル首相となるベンジャミン・ネタニヤフに宛てたものである。この「Clean Break」とは、和平プロセスを避けてイスラエルをこの地域での巻き返しと不安定化と敵勢力封じ込めの組み合わせを追及させようということである。それには「イラクにおけるアラブ王族支配」に都合の良いようにシリアを叩きサダム・フセインを取り除くことが含まれた。イスラエルが当時引き上げていたイスラエルの軍はその任務には着かなかった。

Ten years later, as Netanyahu languishes in the opposition, as head of a small Likud faction, Perle, Feith and their neoconservative friends have justifiably earned a reputation as awesome wielders of foreign-policy influence under George W. Bush.
10年後、小さな勢力のリクードの長として野党に甘んじているのだが、パール、ファイス、そして他のネオコンの友人たちが、ジョージ・W.ブッシュの下で外交政策に巨大な影響力を行使するものとして当然のごとく見なされてきている。

The key neocon protagonists, their think tanks and publications may be unfamiliar to many Israelis, but they are redefining the region we live in. This tight-knit group of "defense intellectuals" - centered around Bill Kristol, Michael Ledeen, Elliott Abrams, Perle, Feith and others - were considered somewhat off-beat until they teamed up with hawkish well-connected Republicans like Dick Cheney, Donald Rumsfeld and Newt Gingrich, and with the emerging powerhouse of the Christian right. Their agenda was an aggressive unilateralist U.S. global supremacy, a radical vision of transformative regime-change democratization, with a fixation on the Middle East, an obsession with Iraq and an affinity to "old Likud" politics in Israel. Their extended moment in the sun arrived after 9/11.
鍵となるネオコンの主人公たちとそのシンク・タンクと出版は、多くのイスラエル人にはなじみの無いものだろうが、彼らは我々の住む地域を再定義している。この「国防知識人」の結束の固いグループは、その中心にはビル・クリストル、マイケル・レディーン、エリオット・アブラムス、パール、ファイスなどがいるのだが、何か型破りのものと見なされていたのだが、それも彼らが、ディック・テイニーやロナルド・ラムズフェルドやニュート・ギングリッジなどの共和党タカ派、および台頭するキリスト教右派の実力派とチームを組むまでのことだった。彼らのアジェンダは世界を超越支配する攻撃的な一国主義であり、政権転覆を伴う民主化という変革の過激なヴァージョンだった。それは中東に焦点を当てイラクにこだわり、イスラエルの「伝統的リクード」政治家好みであった。彼らが白日の下に飛び出すのは9・11後のことだった。

Finding themselves somewhat bogged down in the Iraqi quagmire, the neoconservatives are reveling in the latest crisis, displaying their customary hubris in re-seizing the initiative. The U.S. press and blogosphere is awash with neocon-inspired calls for indefinite shooting, no talking and extension of hostilities to Syria and Iran, with Gingrich calling this a third world war to "defend civilization."
自らイラクの泥沼にはまり込んでしまったように感じながら、ネオコンたちは現在進行している危機に熱中しているのだが、主導権を奪い返すことにいつも通りの傲慢さを見せている。米国の新聞とブログ・サイトは、無制限の攻撃、対話の無さ、シリアとイランへの拡大された嫌悪を求めるネオコンの息のかかった声にあふれている。そこでギングリッチはこれを「文明の防衛」につながる第3世界の戦争と呼ぶ。

Disentangling Israeli interests from the rubble of neocon "creative destruction" in the Middle East has become an urgent challenge for Israeli policy-makers. An America that seeks to reshape the region through an unsophisticated mixture of bombs and ballots, devoid of local contextual understanding, alliance-building or redressing of grievances, ultimately undermines both itself and Israel. The sight this week of Secretary of State Rice homeward bound, unable to touch down in any Arab capital, should have a sobering effect in Washington and Jerusalem.
中東におけるネオコンの「建設的な破壊」の瓦礫からイスラエルを引き離すことは、イスラエルの政策作成者にとって緊急の課題となっている。前後関係に根ざした地域の理解無しで、同盟を作りながらつまり不満を取り除きながら、爆弾と選挙の無様な混合物を通してこの地域を作り変えようとするような米国は、結局は自分自身もイスラエルをも地盤沈下させるものである。国務長官ライスがアラブ諸国の支持を全く得ることができないままで今週本国に向かった光景は、ワシントンとエルサレムでのありのままの現実を示す効果を持っているはずである。

【引用終り】
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慌てて訳したのでひょっとしたら変なところもあるかもしれませんが、ハアレツのネオコンに対する姿勢はご理解いただけると思います。

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