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<News from Middle East>レバノン国軍南部展開の決定に国内外で前向きな反応(アル・ナハール紙)
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/545.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 8 月 10 日 11:07:59: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html から転載。

2006-08-09  レバノン国軍南部展開の決定に国内外で前向きな反応(アル・ナハール紙)
■ ヒズブッラー、「長い戦い」との見通し示す
■ イスラエル、「大規模な地上作戦」を行うと威嚇
■ 炎のベルトがレバノン南部を取り囲む 身動きも出来ぬ街スール
■ レバノン国軍、南部展開のメカニズム決定を待つ 国軍以外の武装を許さず

2006年08月09日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 レバノンにおいて28日前からつづく戦争を抑えるための国連安保理決議は今週中に採択される予定であるが、ベイルート南部郊外の周辺地域においては昨夜も破壊的な爆撃の音が轟きわたった。レバノン南部は陸海空からの砲火による包囲の下に置かれた。イスラエル軍は「大規模な地上作戦」を行うとの威嚇を行い、政界からの青信号が今日出されるのを待ち受けている。

 国境地帯における衝突が激化するなかで空爆による犠牲者がさらに増え、サイダの南にあるガーズィーヤの町では一昨日に死亡した民間人14人の集団葬儀が行われている最中の爆撃によって民間人6人が死亡した。またマアルーブでは建物の瓦礫の下に4人(女性1人とその子供3人)が閉じ込められている。

 治安当局の統計によれば、スールおよびナバティーヤ地方では昨日およそ20ヵ町村がおよそ40回にわたる空爆を受けた。スール市内の街路や市の内外を結ぶ道路ではイスラエル軍が爆撃を予告したあと自動車が姿を消し、さながらゴーストタウンと化した。

 ベカーア地方では昨夜、イスラエル軍がイルサールの町でトラックの車列を爆撃し、民間人5人が死亡した。

 [ベイルート南部の]シャイヤーフでは昨日、犠牲者の引き上げ作業がつづいた。政府発表によれば現在に到るまで22人の遺体が掘り出され、そのうち10人は子供であった。負傷者の数は75人に達した。

(中略)

■ ヒズブッラー

 ヒズブッラー関係者が本紙に語ったところによれば、[同党の軍事部門]イスラーム抵抗運動のミサイル攻撃能力はイスラエルの主張とは逆に十分な効果をもって機能しており、夜間にもミサイルが発射されているという。また同関係者は「我々は戦況についての独自のヴィジョンと展望に基づいて作戦を展開している。戦いは長引くかも知れない。我々は現状に満足している。主導権は我々が握っており、攻撃は目標や必要性に応じて強化され、あるいは緩和されている。メルカヴァ戦車は敵兵士の墓場と化した」と語った。

■ レバノン国軍

 いっぽう、国軍を南部に展開させるとの閣僚会議の決定にたいする国内外の反応は前向きなものであった。

 ベイルートと国連の間で昨日協議が行われ、アメリカはレバノン南部のリタニ川とイスラエル国境の間における安定を確保するために「必要な権能を有する」国際部隊の設置を呼びかける立場であることが判明した。いっぽうフランスは、そもそも提案されている部隊が仏軍を中心に編成されること、任務遂行のために戦闘に突入する意思はないことから、一定の「保証」を求めているという。またヒズブッラーの武装問題について閣僚会議が何らかの誓約をするよう国内で議論を行うことが要請された。

 国軍幹部によればヒズブッラーの武器引き渡しには「政府によるメカニズムの策定」が必要であり、「国軍が展開する地域においては何人たりとも自らの武器を持って行動することは許されない」とのことである。また同幹部によれば国軍司令部は2週間前から南部への国軍展開の決定に「備えて」おり、「計画の準備は整っている。...その骨子は、国連がイスラエルから駐屯地域を引き受け、その後にレバノン国軍が国連から駐屯地域を引き受けるというものである」という。

(中略)

■ ハリーリー

 いっぽう「ムスタクバル・ブロック」代表であるサアド・アル=ハリーリー議員は「我々は停戦のための解決策への到達に近づいている」と語り、「レバノン政府は解決を可能にするために思い切った措置をとり、閣僚会議はレバノン国軍を南部に派遣して安全と安定の維持にあたらしめ、国連部隊との強力のもとに南部地域に国家の統制をゆきわたらせることを決定した」と述べた。

 ハリーリー議員の発言は昨日、アメリカのCNNテレビのインタビューに答えて行われたもの。ハリーリー議員は、国軍派遣の決定は「歴史的で非常に重要な決定だ」と述べた。

 シリアのムアッリム外相のベイルート訪問についての質問に対しては、「シリアはその政策ゆえに、常にレバノンおよび周辺諸国において不安定をもたらす要因であった。シリアはレバノンに対する政策を見直すべきだと思う。(中略)シリアは紛争や、レバノンの子供たちや家族たちの血を利用したうえで扉をノックし、自分はレバノンで前向きな役割を果たすことが出来るなどと主張するべきではなかった。本当に前向きな役割を果たすことを欲していたのならば、ずっと前にそうしていただろう」と答えた。

 ヒズブッラーの武装問題については「レバノン政府はきわめて明確に、国軍の武力、国家の武力のほかに武力は存在しなくなると述べた。レバノン政府こそがレバノンにおける安全保障に責任を負う。そのことを我々は国際社会に対して申し上げようとしている。政府の昨日の決定は全会一致でなされたものだ。政府内の見解は一致している。国際社会はこの歴史的な決定を理解せねばならない。これはヒズブッラーなりレバノン政府なりが弄している政治的ゲームではないのだ。実際それは、国際社会がこれまで30年間にわたって待ちつづけてきた決定なのだ」と語った。

(中略)

■ アイン・ヘルワ爆撃

 サイダの本紙記者によれば今日1時、イスラエル軍艦艇がアイン・ヘルワ難民キャンプに対してミサイル2発を発射した。侵略の開始以来初めてのことである。1発目はキャンプ内のタフターニー通りの北側入り口、ファタハ系民兵組織の指導者ムニール・アル=ミクダフ氏の拠点付近に着弾し、パレスチナ人複数が負傷した。2発目はキャンプの西側の入り口付近に着弾した。

(後略)


URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/nahar/060809nahar_smori.mht

(翻訳者:森晋太郎)

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