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イラク早期撤退派の新人が米民主党大物議員を破り勝利 ヒズボラのロケット攻撃を潰せないイスラエルは滅亡の危機
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/552.html
投稿者 TORA 日時 2006 年 8 月 10 日 14:24:02: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu125.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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イラク早期撤退派の新人が米民主党大物議員を破り勝利
ヒズボラのロケット攻撃を潰せないイスラエルは滅亡の危機

2006年8月10日 木曜日

ヒズボラのロケット攻撃に手を焼くイスラエル軍
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060809-04633905-jijp-int.view-001

◆イラク早期撤退派の新人が勝利=政権寄りの大物破る−米民主党上院予備選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060809-00000047-jij-int

【ワシントン8日時事】11月の米中間選挙を前に、民主党のコネティカット州上院選候補を決める予備選挙が8日、投開票され、イラク駐留米軍の早期撤退を訴える新人の実業家ネッド・レイモント氏(52)が勝利を収めた。民主党内で今後、イラクからの早期撤退論が強まるのは必至だ。
 イラク駐留継続に理解を示している対抗馬の現職で元副大統領候補のジョゼフ・リーバーマン氏(64)は、敗北を認めるとともに、11月の上院選に無所属で出馬することを表明した。 
(時事通信) - 8月9日15時0分更新


◆今回の戦争はイスラエルを窮地に追い込む 8月7日 佐々木 良昭
http://www.tkfd.or.jp/news/today/1_20060808_1.shtml

レバノン南部で、ヘズブラがイスラエルとの戦争で健闘している。小規模な民兵集団がどうしてこれまで戦えているのか、多くの人たちが疑問に思っているだろう。そして、その疑問はアラブ人の間では、宗教と結びつけることによって、結論付けられることになる。

  アラブのほとんどのイスラム教徒(ムスリム)たちは、ヘズブラの信仰心が強いから、アッラーが彼等に加勢しているのだ、と判断するようになる。そしていままでの戦いがアラブ側に不利であったのは、信仰心が足りなかったからだ、と結論付けられることになる。

  ある意味ではそれは正解であろう。勇敢に何者の恐れずに戦う前に、敵はひるむことになるからだ。

  そして、ヘズブラが健闘している理由は、ゲリラの戦法を取っているからだ。兵器武器を各地に隠匿し、トラックやバイク、乗用車などを使ってミサイルを常に移動し、イスラエルに向けて発射しているからであろう。

  こうしたゲリラ戦法の前には、イスラエルの誇る最も進んだ兵器も、あまり役だたなくなるのだ。そして、その反面、レバノン側に多くの市民の犠牲が生まれることになる。

  もちろん、世界のマスコミは、レバノンの一般市民の惨状を伝えることになり、イスラエルにとっては非常に不利な戦いになろう。世界はマスコミ報道を通じて、レバノン人に同情すると共に、イスラエルの非道な攻撃を許せない、と考えるようになるからだ。

  国連でアメリカとイスラエルがどう頑張ってみても、イスラエルに有利な情況は生まれないし、イスラエル人に犠牲が出ても、あまり世界の人々の同情を買うことは出来まい。 

  そうしたなかで、アメリカのライス国務長官が米仏の停戦案を示し「誰が戦争を望み、誰が停戦を望んでいるかが明らかとなろう」と言っても、それは説得力を持つまい。

  何故ならば、米仏案ではイスラエル軍が南部レバノンに留まったままになるからだ。イスラエル軍にしてみれば、ヘズブラのミサイルが自国領土内に飛んでくる以上これを阻止しなければならないということだ。そのためには、レバノン領土内に侵入し占領し、ヘズブラのゲリラを国境から出来るだけ遠ざけない限り、ヘズブラのミサイルはイスラエルの主要都市までも攻撃距離にしてしまうからだ。

  他方、レバノンとヘズブラは、自国の領土が占領されたままでは、停戦に合意出来ないと主張することになる。そもそも、ヘズブラに言わせれば、イスラエルに対する抵抗運動は、イスラエル軍による自国領土の占領が続いているからであり、占領が終わっても戦闘を継続するとは言っていない、ということになろう。

  こう考えてみると、イスラエルは実に厄介な戦争を始めてしまった、ということではないか。そして、戦闘が継続すればするほど、世界のヘズブラ、レバノンへの同情は高まってしまおう。


◆アメリカにつぶされるイスラエル  8月8日  田中 宇
http://tanakanews.com/g0808israel.htm

▼米軍のイラク撤退で取り残されるイスラエル

 米政界では、これまでにもイラクからの撤退気運が高まったことが何度かあり、今回の動きがそのまま早期撤退につながるとは限らない。しかし、もし実際に早期撤退が行われた場合、それは、中東全体を敵に回してレバノンでの長い戦争に入ろうとしているイスラエルにとって、梯子を外されるに等しい、国家存続が危ぶまれる大打撃となる。(関連記事)

 米軍がイラクから撤退したらどうなるか、最も的確に予測していると思われる人物は、撤退に反対するラムズフェルド国防長官である。彼は米議会で「イラクから撤退するのが早すぎると、それは中東全域の反米過激派に力を与えてしまう結果となり、アメリカはイラクからだけでなく、中東全体から撤退せざるを得なくなる」と述べた。(関連記事)

 米軍が占領の「成功」を宣言できないままイラクから撤退すると、中東の人々は、それをアメリカの「敗北」と、反米イスラム過激派の「勝利」とみなし、過激派に対する支持が急増し、親米派への支持が失われ、親米派が政権についているヨルダンやエジプトなどで政権転覆が起こる可能性が増す。最悪の場合、中東の大半の国の政府が反米的な傾向を持つようになり、アメリカは中東全域で歓迎されなくなり、中東からの全撤退を余儀なくされる。イラク占領が泥沼化して以来、すでに中東の親米国の中には、アメリカのやり方を批判する動きが出ており、それがさらに悪化することになる。

 アメリカが中東から撤退したら、イスラエルはまわりを敵に囲まれた状態で、唯一の後ろ盾を失い、取り残されることになる。7月12日にレバノンを攻撃し始めて以来、イスラエルに対する中東全域の人々の憎しみは日に日に強まっている。すでにイスラエルは、今回の戦争で悪化した中東のイスラム諸国との関係を元に戻すことはほぼ不可能な状態で、戦争が長期化するほど、イスラム側との関係修復は無理になる。イスラエルの唯一の頼みの綱は、イスラム側に対するアメリカの軍事的、外交的な圧力を抑止力とすることだが、もし今後アメリカのイラク撤退がなし崩し的に行われた場合、イスラエルはアメリカに頼れなくなる。

 そのころには、イスラム諸国側では過激派が強まり、イスラエルの滅亡を国家目標に掲げる民兵組織も強くなっているだろうから、彼らが弱体化したイスラエルを潰す戦争を仕掛けてくる可能性が高い。今のレバノン戦争が拡大し、中東諸国対イスラエルの「最終戦争」に発展するかもしれない。イスラエルは、400発持っているといわれる核ミサイルを、イスラム諸国の首都などに撃ち込むかもしれない。まさに「ハルマゲドン」的な展開になってしまう。

(私のコメント)
アメリカ国内の民主党の予備選で、イラクからの撤退を主張する新人候補が大物のリーバーマン候補を破って勝ちました。中間選挙でもイラクからの撤退を主張する候補が増える事でしょうが、世論の動向はイスラエルとヒズボラの戦闘の激化でも影響は及んでくる。いつイラクとパレスチナの戦闘が一体化するか分からないからだ。

問題なのはアメリカがどのような戦略を持っているかですが、ネオコン的な強硬派と即時撤退派と分かれてしまって、選挙次第で即時撤退か、シリアやイランに攻め込むのか読み取る事ができない。現実的にはイランに攻め込むことも出来ないしイラクからの撤退も出来ない状況だ。

イスラエルがレバノンに攻め込んだのは、ヒズボラがイスラエル兵を2名拉致したからですが、このような小競り合いはいつもあったのですが、今回はレバノン侵攻まで拡大した。イスラエルの右派が勝って強硬手段が取られたのですが、シリアに攻め込むための挑発なのだろうか?

アメリカのネオコンとイスラエルの右派が連携してシリアに攻め込むシナリオが実現すれば大イスラエルの完成に近づきますが、アメリカがイラクで苦戦している状態ではネオコンのシナリオは難しくなった。ところがイスラエルでは右派の強硬派が暴走してシリアまで攻め込もうとしている。

アメリカではネオコン勢力は政権から追い出されて現実中道路線がとられていますが、イラクからの即時撤退を主張する世論が強まっている。アメリカにとってはどちらも地獄であり、現状でも出血を強いられている。このような状況でのイスラエルの暴走に対して、ブッシュ政権は曖昧な態度をとっている。

アメリカ世論もネオコン的なタカ派と即時撤退を主張するハト派に分かれて、時間が経てば経つほどハト派が優勢になってきている。このような状況でイスラエル右派は一か八かの賭けに出たのだろうか? しかしヒズボラも戦力が強化されてイスラエル軍は苦戦している。

イスラエルは予備役兵まで招集して軍を立て直そうとしていますが、これではとてもシリアまで攻め込むことは出来ず、右派の掛けは失敗したようだ。そのようなレバノンの戦闘がアメリカの選挙にも反映されて即時撤退派が勝利して、アメリカ軍はイラクから撤退する動きが強まるだろう。

日本ではレバノンの戦闘は詳しくは伝えられず外電任せの報道ですが、日本のマスコミは従軍記者もいなくて非常に弱体だ。ネットなどの情報ではイスラエル軍はヒズボラの対戦車ロケット攻撃でイスラエルの戦車が撃破されている。もはやヒズボラは小火器しか持たぬゲリラではなくロケットで武装した準軍事組織なのだ。

イスラエル右派の構想としてはヒズボラとイラン革命隊との関係を明らかにしてアメリカのイラン攻撃への口実に使いたいところでしょうが、アメリカはイラン攻撃に世論は纏まるのだろうか? 第二の9・11でもあれば別でしょうがアメリカ国民の目は覚めきっている。下手をすれば9・11の陰謀すら暴かれかねない。

アメリカ国内での一番の変化はイスラエルロビーへの非難論文が二人の学者によって書かれ、ブレジンスキーやキッシンジャーまでもが8月3日の日記に書いたような記事を書いている。このままイスラエルの暴走が続けばアメリカはイスラエルを切り捨てる可能性もあるという警告ですが、アメリカのイスラエルロビーは今までのような成果をあげることができるだろうか?

アメリカ外交の特色はイラクと北朝鮮に対するダブルスタンダード外交ですが、核保有を宣言した北朝鮮は放置して、核を持たないイラクに対して軍事攻撃を仕掛けた。この事はイスラエルロビーの成果ですが、この事でアメリカは泥沼地獄に落ちてしまった。

アメリカといえば世界で唯一の親イスラエル国家なのですが、そのことがアメリカを地獄に陥れている。この状況が長く続けばアメリカ国民のユダヤ人への感情は悪化するだろう。そうなれば田中宇氏が指摘するようにようにアメリカはイスラエルを見捨てるかもしれない。しかしイスラエルの強硬派はそのことに気がついていない。

イスラエルがなぜそこまで強気になれるのか分かりませんが、今までのように自由にアメリカを動かせると思っているのだろう。今まではアメリカのユダヤ人とイスラエルのユダヤ人は強い連帯で結ばれていましたが、アメリカのユダヤ人はアメリカ世論を敵にしてまでイスラエルの味方をしないだろう。その辺の流れの変化がアメリカ国内に生じ始めている。


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