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○○○ナブルス通信 2006.8.30号○○○──歴史を繰り返すイスラエル──
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投稿者 Kotetu 日時 2006 年 9 月 02 日 01:45:28: yWKbgBUfNLcrc
 

**以下、転送を歓迎します**   

      ○○○ナブルス通信 2006.8.30号○○○
        ──歴史を繰り返すイスラエル──
        http://www.onweb.to/palestine/
         Information on Palestine
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◇contents◇ 

◇「北のガザ回廊」  Challenge誌 97年11/12月号

◇Information
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>◇「北のガザ回廊」──レバノンを巡り、歴史を繰り返すイスラエル

今回、お送りするのは9年前に書かれた文章です。それを今、読んでみ
ると、あまりに進歩がないことに驚くことができます。ほぼ9年前に訳
された文章を訳者の岡田剛士さんが提供してくださいました。[ナブル
ス通信]


論説〔editorial〕「北のガザ回廊」
〔出典:CHALLENGE/第46号/1997年11・ 12月号〕

 
  イスラエル軍の兵士たちは通常、その軍務の最後の1ヶ月は特典と
  しての休暇で任務を離れることができる。最近、レバノンでの軍務
  を終えることになっていた一つの部隊員たちが、送別のための夕食
  会をとり行うということで「安全保障地帯」〔=南部レバノンの占
  領地域〕の中にある基地に招集を受けた。
  
  兵士たちは、そのような儀礼はまっぴらだとして、こう語ったとい
  う。「なぜ俺たちがもう一度レバノンになぞ戻らなければならない
  というんだ?俺たちの大隊は、もう十分な犠牲者を出してきたん
  だ。送別の夕食会に参加するために命の危険を犯す必要なんて、ど
  こにもない」(『イェディヨト・アハロノト紙』1997年10月31
  日付)。
  
  この逸話は、レバノンに駐留する兵士たちの間に蔓延する今現在の
  気分を証拠立てている。また、「4人の母親運動(The Four
  Mothers Movement)」という新しいキャンペーン──レバノンか
  ら直ちに立ち去るよう、イスラエル政府に求めている──への賛同
  も大きくなってきている。そのうえ〔レバノン南部での〕軍事作戦
  の失敗が相次いでいる。これによって、ここ数ヶ月においても多く
  の兵士たちの命が失われ、軍は面目を失い続けてきたのだ。
  
  イスラエル軍側の状況は絶望的だ。ヒズブッラー(神の党)として
  知られるレバノン人たちのゲリラ運動が徹底的な検討に基づく改善
  によって、イスラエル国防軍(IDF)と対等の力で対決することが
  可能になってきていると、イスラエル軍は今年になって認めてい
  る。「12年間の戦いの中でヒズブッラーは、待ち伏せのための場
  所の全てを、また給水のための場所の全てを熟知してきました。彼
  らはIDFの戦術や行動体系について完璧に理解しています。……今
  や彼らは、昼となく夜となく対戦車ミサイルを発射することができ
  る、そのような段階にまで到達したのです。彼らは、ほぼ完璧な正
  確さでイスラエル軍側の先制攻撃と応戦について判断することがで
  きます」(ロン・ベニ・イシャイ『イェディヨト・アハロノト紙』
  1997年10月31日付)。
  
  またヒズブッラーは軍事情報という面、そして地元の人々からの支
  援という面でも優位を確保している。「イスラエル軍参謀長によれ
  ば、ヒズブッラーの情報を得ることはイスラエル軍にとって非常に
  困難であり、その一方でヒズブッラーの情報機関は着実に改善され
  つつあります」(エイタン・ラビン『ハ= アレツ紙』1997年10
  月27日付)。
  
  さらに、アントワーヌ・ラハド将軍に引き入られたIDFの頼りない
  同盟者、南レバノン軍(SLA)の問題がある。イスラエルの国内世
  論は、 SLAの兵士には全く関心を失ってしまった。多くのSLA兵士
  たちは、自らの将来を守るために公然とヒズブッラーに投降してい
  る。また他の兵士たちはSLAの内部に留まって、ヒズブッラーの
  ためのスパイ、あるいは情報提供者となってい る。
  
  この空前のどん底状況ゆえにイスラエル北部方面隊司令部は、高級
  将校たちの同席のもとで10月26日に戦略と戦術を再検討する会議
  を行なった。そこに参加したのは防衛大臣イツハク・モルデハイ、
  そして空軍司令官エイタン・ベン・エリヤーフ、参謀長アムノン・
  シャハク、北部戦線司令官アミラム・レヴィンなどだった。戦略レ
  ベルでは、彼らは一方的な撤退には反対することを決定した。続い
  て彼らは、戦術問題に直面することとなった。その焦点 は、「怒
  りのブドウ」と呼ばれた軍事作戦(1996年4月)の後に〔イスラ
  エルが〕ヒズブッラーとの間で合意した「申し合わせ」【訳注】
  だった。多くのニュース解説者たちは、将軍たちが「申し合わせ」
  破棄を追求するだろうと考 えている。この「申し合わせ」によっ
  て、攻撃は軍事目標に対してのみに限定されているからだ。将軍た
  ちは、かつてのように空軍力──今もイスラエル側 が圧倒的優位
  だ──を、たとえそれが〔レバノンの〕市民に命中することを意味
  しようとも駆使したいのだ。
  
  しかしながら、これまでの軍事作戦においては、空爆は全く逆効果
  であったことが証明されている。空爆ではゲリラたちを効果的に傷
  つけることができないのだ。イスラエル側の期待とは裏腹に、空爆
  は地元の住民たち〔=南部レバノンの人々〕のイスラエルへの怒り
  を煽り、ゲリラへの大衆的な支持を強めるばかりだった。ゲリラた
  ちはイスラエル北部の諸都市へのロケット砲攻撃で応酬し、結局イ
  スラエル政府には、アメリカとシリアに新しい「申し合わせ」のた
  めの調停を求める以外の道はない。このようにして、消耗戦がいつ
  までも続いている。ヒズブッラーは一層強くなり、イスラエル国内
  での反対の声は一層高まりつつある。我々は、これと同じ光景を以
  前にも目にしている。
  
  アラビア語紙「アル=ハイヤート」10月16日付のインタビューで
  ヒズブッラーの指導者ハサン・ナスラッラーは、状況について次の
  ように説明した。つまりイスラエルは、ようやくレバノンが運動場
  ではないことを理解した、と。しかし彼は、イスラエル首相ベンヤ
  ミン・ネタニヤーフが一発勝負に出て、全面戦争を開始するかもし
  れないという可能性もゼロではないとした。その目標は、「この地
  域における支配的な強国」という地位を再び獲得することであり、
  それを基盤とすることによってイスラエルは「オスロ合意式」の条
  約への合意をシリアに強いることができる、ということなのだ。
  
  こうした条約こそが、中東における支配力を求めるイスラエルの戦
  略にあっての、まさしく「失われた環」なのだ。イスラエルは公式
  には、レバノンから撤退する用意があると明言してきた──ただ
  し、シリアとの合意という枠組みにおいてのみという条件付きだ。
  だからこそイスラエルは、レバノン人たちの血が流れることの責任
  はアサド大統領にこそあると非難することができるという訳だ。し
  かしアサドは、オスロ合意がパレスチナ人とヨルダンに何をもたら
  してきたかを十二分に知っている。だからアサドが、どうしてその
  後追いなどするだろうか?
  
  つまるところの現実とは、つまり1997年のレバノンにあってイス
  ラエルは、自らが一種の「ガザ回廊」に居ることを発見した、とい
  うことだ。湾岸戦争の後のイスラエルは、ガザ回廊をその手から引
  き離して無料で引き受けて くれるカモを探していた──このこと
  を思い出すべきだ。そしてイスラエルは、ヤーセル・アラファート
  という人物の中に、それを見い出した。そしてアラファートは──
  彼の民衆の利益とは全く矛盾する動機から──占領の下請け人とし
  ての地位を得ることと引き換えに、イスラエルを泥のぬかるみから
  引っ張り出した。一方、アサドを形作っているのは別の素材であ
  る。彼は、自らの地域的な利益拡大を追求する1つの独立国を統治
  しているからだ。イスラエルが耐えに耐えた後に「新しい中東世
  界」での支配的な強国となることを諦める日が来るまでは、軍事作
  戦が相次ぎ、戦争また戦争という事態が続くだろう。


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【訳注】1996年4月26日に合意された「CEASE-FIRE
UNDERSTANDING」(停戦の申し合わせ)のこと。イスラエル外務省の
ホームページに掲載されている。[URLはウェブ版に]

翻訳:岡田剛士

[Challengeは、イスラエルのHPH(ハニトッツ・パブリッシング・ハ
ウス)によって発行されている英語隔月誌。HPHは「ガリラヤのシン
ディアナ」などと連携して、イスラエルのなかのオルタナティブな意見
と運動の場所を作っている]

*元の表記で「IDF」となっていたところだけ、イスラエル軍としまし
た。

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>◇この文章は以下にアップ 
http://www.onweb.to/palestine/siryo/callenge-dec97.html

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>◇Information

9月上〜中旬、首都圏と関西で催しが続きます。まずは直近のものを。

[東京]9月1日「レバノンで何が起こったのか」広河隆一緊急報告会
http://0000000000.net/p-navi/info/info/200608260227.htm

[東京]2日 集会「いま、パレスチナと私たちを繋ぐもの」
(お話に太田昌国さんと栗田禎子さんなど、「キャンプに太陽は輝かな
い」ビデオ上映も。「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」結
成集会)
http://0000000000.net/p-navi/info/info/200608270154.htm

[京都]3日 『ガーダ パレスチナの詩』上映
http://0000000000.net/p-navi/info/info/200608290124.htm

[大阪]5日 天木直人さんが語るレバノン・パレスチナのいま
http://palestine-forum.org/event/20060905-amaki.html
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>◇編集後記

ガザや西岸のことがまったくニュースになっていませんが、軍事作戦は
続いています。次回はガザのことをお送りしたいと思っていますが、最
近起こったこととしては、下のP-navi infoから・ナブルスで100人が
家を失う/・ガザで誘拐されていたジャーナリストの言葉などをご覧く
ださい。
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>◇P-navi info  <http://0000000000.net/p-navi/info/>
[ボチボチ更新中。編集者ビーのblog。速報、インフォ、コラム]

・ガザで誘拐されていたジャーナリストの言葉 ほか
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200608290422.htm

・P-navi info移転2年目
http://0000000000.net/p-navi/info/column/200608282343.htm

・ナブルスで100人が家を失う イスラエル軍により
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200608280154.htm

・日記:「ブナ林便り」再開
http://0000000000.net/p-navi/info/column/200608270135.htm

・ケン・ローチ監督 イスラエル・ボイコットを宣言
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200608252308.htm

・沖縄・ヤンバルの森に米軍ヘリ基地
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200608250158.htm

などなど
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(ご相談下さい。連絡先は下記サイトに)。お知り合いやMLへの
メールでの転送は歓迎です。(編集責任:ナブルス通信 )
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