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□米CBSの一部系列局、「9・11テロ」番組の放送自粛へ＝キリスト教系団体から圧力 [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2405348/detail
米CBSの一部系列局、「9・11テロ」番組の放送自粛へ＝キリスト教系団体から圧力
【ライブドア・ニュース 09月04日】− AP通信によると、米CBSテレビは来週の10日夜に、同社が制作した2001年9月11日の米同時多発テロのドキュメンタリー番組をテロ5周年記念として放送する予定だが、キリスト教系団体から同番組中に公共的な放送の観点から不適切な発言や残酷なシーンが含まれているとして、抗議を受けたことから、同放送系列の数十局が、同番組の放送自粛や放映時間の変更（放送規制が緩い午後10時以降に設定）を決めた。
米国ではNFLの2004年2月１日のスーパーボウルのハーフタイムショーで人気歌手のジャネット・ジャクソンさんが乳房を露出したシーンをCBSテレビが放送したあと、放送局を監督するFCC（連邦通信委員会）わいせつ表現を規制する放送規定に反するとして、CBS系列20局に対して合計55万ドル（約6400万円）の罰金を科して以来、各テレビ局は放送内容に神経質になってきている。最近でも米議会はFCCがわいせつな番組を流した放送局に科せる放送局1件あたりの罰金額を従来の10倍の32万5000ドル（約3800万円）に引き上げることを認めている。
同番組では、俳優のロバート・デニーロ氏がホスト役を務めるが、キリスト教保守団体であるAFA（アメリカン・ファミリー協会、本部・ミシシッピ州）がFCCとCBSに対し、AFAの会員300万人が抗議の手紙を送りつけることやFCCによる同番組の調査を求める用意があることを表明したことを受け、系列局の間で放送自粛の動きが広がった。
同放送は、9月10日夜に放送が予定されているが、テロ発生の半年後と1周年の時期にそれぞれ放映されたものをベースに、当時、救援活動に参加した消防士たちの新しいインタビューを加え、事件後の人生の移り変わりも伝える内容になっている。
CBSのマーティン・フランクス副社長は「9・11同時テロ事件の実際の姿に手を加えるのは適切ではない。勇敢に行動した消防士たちが背負った大きなプレッシャーを番組は伝えている。番組の一部を削除したり、編集すれば、彼らが直面した恐怖を奪い去ってしまうことになる」と述べている。
AFA幹部のランディー・シャープ氏は、「これは検閲ではなく、市民に対する責任の問題だ。ドキュメタリーでは、世界貿易センタービルが攻撃を受けた異常事態の中での消防士やその他の人々行動が描かれているが、我々は当時、どう感じたかを思い出すことを強要されなくでもよい」と主張している。【了】
ライブドア・ニュース 戸塚雅美記者／em （参照：http://blog.livedoor.jp/emasutani/）
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2006年09月04日15時47分
- 訂正 white 2006/9/04 16:45:29
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