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ブレアとブラウンのステートメント(付:子供たちからブーイング)【tnfuk [today's news from uk】
http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/398.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 9 月 08 日 10:10:38: KbIx4LOvH6Ccw
 

以下は http://nofrills.seesaa.net/article/23432182.html#more から転載。

2006年09月08日

ブレアとブラウンのステートメント(付:子供たちからブーイング)

「あと1年以内」をブレアが明言・・・というわけで、ブレアのステートメントと、後継が確実のブラウンのステートメント。

1) In full: Tony Blair statement
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/5324480.stm

2) In full: Gordon Brown statement
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/5324358.stm

それぞれ、記事のページの右側コラムの上のほうから、ストリーム映像を見ることができます。(英国外からの接続でも大丈夫。)

で、そのステートメントの前に・・・ブレアのこのステートメントは、視察に訪れたロンドン市内(北西部)の学校の校庭で行なわれたのですが、この学校の生徒たち、かなりやってくれたようです。ニヤリ。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/5324608.stm
http://www.shortnews.com/shownews.cfm?id=56816&CFID=19857904&CFTOKEN=61942944

ブレアを乗せた車が学校に入ってくる前に、通りに並んだ人々(生徒たち含む)が「潮時だ(Time to Go)」などと書かれたプラカードを掲げて「辞めろ」コールをし、また「ブッシュのプードルへのご褒美」として高さ4フィートの犬用ビスケットのハリボテまで。

生徒たちは「反戦活動家に利用されていると感じていないか」と取材陣から質問されるとはっきりと「ノー」と答え、「政治の世界にいる一部の愚かな人たちがレバノン人やイラク人やそのほか誰でも殺そうとしていると理解している」、「私たちはそういうのに反対している。トニー・ブレアは辞めるべきだ」と語った、のだそうです。ははは。13歳の子だって。(かっちかちの日本語にしてますが、13歳の発言です。)

ところで、なぜ学校でステートメントかという点、ちょっと説明がないとわからないのですが、この学校は、上のBBC記事によると

The college is one of the first to join the PM's trust school initiative, which are free from local authority control.

というわけで、「ブレア行革」で地元の自治体の縛りを離れた学校のひとつだそうです。ということは、つまりあれですよ、「どこの将軍様ですか」というか「フランク・シナトラ流の引退セレモニー」というか、ともかく「花道」的なものとして企画されてたんですよ。そういう「ブレアの功績」の学校で、「退くことは決意しました」と語る、というすてきな舞台。

しかもちょっと検索してみたら、この学校、St Johns Woodじゃん。(学生の年齢は11〜18歳、つまりOレベル経由でAレベルまで。)グラマーじゃなくてコンプリヘンシヴ・スクールだから「進学校」的な学校ではないけれど、住所で見ると、Quality of Life is relatively Good、そんなにガラの悪いところではない。(むしろこのへんはガラはいいはず。)かといっておハイソで保守党なエリアでもなく、適度に労働党っぽいエリアだよね。あと、この学校は学業では、2000年以降、すごく伸びていますね。GCSEが2000年に24%だったのが、2003年には48%。

でも10代の学生たちからブーイング。ニヤリニヤリ。

というわけでステートメント。

どっちも、用意された原稿を読むというより、その場で喋っているのですが、ブレアがものすごく弱々しい。たぶん、疲れきっているんでしょう。「あんたが党首じゃ選挙勝てないから」と党内からの突き上げで退陣したのは森首相(当時)も同じですが、もっとひどく疲れているように見受けられます。やっぱりこれは子供たちのブーイングのせいかな。まるで、自分が憎まれているということを知ったときのマリー・アントワネットのように。(笑)

一方のブラウンはいつも通りという印象。報道では、この会見の前にブレアのオフィスで2人でものすごい言い合いになったとのことですが、その論戦は、様子から判断すると、ブレアの負けですかね。

ブレアは視察に訪れた学校で、ブラウンはやはり視察なのかな、競技場で(Scotstoun Stadium@グラスゴーだそうです)、立ったままで取材に応じています。ブレアの背後には学校の職員と思しき人たちがたくさんいます。ブラウンの方は、フレームに入っているのはポロシャツ姿のがたいのいい男性がひとり(SPか?)。

というわけでまずはブレア:

(最初にジャーナリストの「いろいろ取りざたされていますが」という質問)

まずはですね、労働党を代表して謝罪申し上げたいと思います。この1週間、ここでも世界でもいろいろとありましたが、まあそうですね、確かに、これはわが党にとって最もよい時とは言えないものでした。

ですが、今重要なことは、最初に来るべきは国益であるということをわれわれが理解し、先に進むことであると、思います。

さて、私が首相の座を去るタイミングと日付についてですね、本当は自分で考えて皆さんにお話ししたかったのですが、もうかなりはっきりしていると思います。今週わが党の議員たちの多くが既にいろいろと言っていますからね。

2週間後に党大会がありますが、その党大会が私が党首として迎える最後の党大会になります。

来週のTUC(労働組合会議)が、私にとって最後のTUCとなります。これでおそらくほっとできるでしょう、私たち双方が。

ですが、詳細な日程については、今は決めません。そうすることが正しいこととは思えませんので。まあ、もっと先になれば決めることになりますが、それは国益のために、また、そのときの状況に応じて、やりたいと思います。

だからといって(次の大会が)私にとって最後の大会になるという事実は変わりませんが、詳細なタイムテーブルは私に一任されるべきだと思いますし、適切なやり方というのもありますしね。

先週はいろいろとあったわけですが、ひとつ申し上げたいことがあります。

最初に来るのは一般の国民であり、大事なのは国であるということを理解する、それが労働党にとって重要なことです。むろん党内の大半の方々はそれを理解していることと思いますが。そして、誰が首相なのかということほどに重要な事項においては、私たちは一般の国民の皆さんを、関係のない傍観者として扱うことはできないのです。

今後行動をとる際には、そのことを肝に銘じておかねばなりません。

また同時に、本分を忘れないことも重要です。

今私は小学校を訪問しているわけですが、実にすばらしい新築の校舎にすばらしいIT設備です。学業面での結果も向上しています。この何年かで目覚しい飛躍を遂げている学校です。実にすばらしい成果をあげている。

また今日はレバノンの封鎖も解除されました。

世界では重要なことが起きていますよね。そういったことをやっていくほうがよいというのは、わが党の議員の総意だと言ってよいと思います。本当に重要なのはそういったことですしね、国にとって本当に重要なことは。

という次第で、いろいろあってばたばたした一週間でしたが、そろそろ前に進むべきだと思います。進んでいきますよ、これからは。

いやいや、ご質問は多々おありかと思いますが、今お答えすることはあまり賢いこととは思えませんので。(笑)

(カメラに背を向ける。背後に並んでいる教職員らしき人たちから拍手)


次、ブラウン:

わが国は特異な状況になっているわけですよ、首相がですね、まあこれまでも何度か口になさっているのですが、次の総選挙ではわが党とわが政府のトップに立っていたくないと言ったのですから。

その結果としてこれから何が起きるのかということで疑問がいくつかあるわけです。私も、他の人たちと同じように、疑問を持っていますよ。

ですが、今日明らかにしておきたいのですが、昨日首相と会ったときにですね、これまでにも何度も言ってきたことですが、また繰り返しますけれども、決断を下すのは首相である、と、こう申したのですね。

それから、これもまたはっきりと申し上げておきますが、首相の決断については私は支持をする、とも申しました。私的に調整するようなことであってはならない、党の利益に、そして何よりも国益にとって最もよいのはどのようなことかである、とも申しました。首相がそれをしっかりやってくださる、それを私は支持します。

トニー・ブレアと私は20年間ともに働いてきました。大変なときもとてもよいときも、ともに働いてきたのです。

2人ともが、前へと進んで労働党の本分を尽くすという1つの決意を抱いているのですから、今後も一緒に働き続けますよ。国民の皆さま(の意思に)従って最善を尽くします。

今後とも私たち(=労働党)は英国の国民の皆さんのために私たちのすべきことを必ずし続けます。それをすることは私も、そして首相も、固く決意していることです。今後起きるすべてのことに影響するのは、それですよ。

(質問をしようとする取材陣に「質問はダメ」ということだけ言って去る。)


さて、上のほうにリンクしてあるんですが、ガーディアンの記事:
http://politics.guardian.co.uk/labourleadership/story/0,,1866401,00.html

ブレアが「あと1年以内」を明言するまでに何があったかが書かれていてかなりおもしろいです。日本の週刊誌的というか。うはー、と思ったのが、

Ominously for Mr Blair, the leader of the Commons, Jack Straw, went to see him to underline the pressure on him. The transport secretary, Douglas Alexander, refused to pledge support. And the environment secretary, David Miliband, said in an interview that only Mr Brown could save the party, and urged his colleagues to avoid civil war. But the health secretary, Patricia Hewitt, accused the letter writers of madness, saying they were forgetting the lessons of Labour's strife in the 1980s, and adding: "It looks as if they are trying to engineer a coup". Three of Mr Blair's cabinet allies, the culture secretary, Tessa Jowell, the lord chancellor, Lord Falconer, and the home secretary, John Reid, were all abroad.

最後がすごい(テッサ・ジョウェルとロード・ファルコナーとジョン・リードはそろって国外。ハードコアなブレアライト3人がいないタイミングか・・・)。あと、ジャック・ストロー、怖すぎ。復讐かなあ。(<憶測もいいところ。)ミリバンドは完全に鞍替えしましたね。さすが、最新のテクノロジーをむやみに使うだけのことはある。

あと、

At the height of the breakdown in relations yesterday, one Blairite and former cabinet minister close to the discussions said: "Threatening a serving prime minister in this way borders on the unconstitutional. We are a democracy, not an autocracy living in the era of the Soviet Union circa 1956. There is no way people can be muzzled in the way the chancellor is demanding."

というのだけれど(太字は引用者による)、ブレア政権で作られた建築物をツアーして回るとかテレビ番組に出るとかいう計画は、私の感覚では、1956年ごろかどうかはわからないけど、とにかくソ連っぽいです。しかし誰だよこのformer cabinet ministerって。(マンデルソンはブリュッセルだし。。。)

ピーター・マンデルソン(ニュー・レイバー立ち上げの中心人物)、ヒラリー・ベン(国際開発大臣、ブレアライト)、アレックス・サーモンド(SNP党首)、イアン・ルーカス、マーク・タミ(どちらも今週役職を辞した労働党議員)、パトリシア・ヒューイット(保健大臣)、ダグ・ヘンダーソン(ブラウン派)、ジェレミ・コービン(オールド・レイバー)らの反応は:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/5324724.stm

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