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9月11日に思うこと [追加](P-navi info)
http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/506.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 9 月 12 日 14:41:24: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://0000000000.net/p-navi/info/column/200609112203.htm から転載。

2006.09.11

9月11日に思うこと [追加] 

昨晩、NHK-BSでやっていた特集番組はメチャメチャなものだった。米国で2001年9月11日に起きたこととそれ以降のイラク侵略までを自分たちの過去の番組をつなぎ合わせて振り返ったものなのだが、(イラク戦争に反対する人々が登場したところで)米国が言う「セプテンバー・イレブン」が何もかもの始まりだったように語られてしまうところに、どうしようもない欠陥があった。

本当はあの日に起きたことと、それ以降「引き起こされた」ことの断層を見ていかなければならなかったはずだ。

あの事件のわりと直後に発表された文章で、最も心を打ったもののひとつは、チリの劇作家、アリエル・ドーフマン(ドルフマン)氏が朝日新聞に書いた「もう一つの9.11」(タイトルは不確か、2001年11月28日付)だった。

チリのアジェンデ政権が軍事クーデタによって倒されたのが73年9月11日で、この日からチリはピノチェト軍事政権のもとで、アジェンデを支持してきた活動家らが行方不明になり、拷問を受け、虐殺されている。その数は3000人とも言われる。チリの暗い時代の始まりだった。

2001年9月11日も悲劇には違いない。が、それが世界の唯一の悲劇ではない。チリに関していえば、軍事クーデタには米国CIAが背後にあったことはすでに常識となっている。

その関与の仕方を克明に描いた文章が少し前に訳されて、ネット上にあがっている。

「チリ 一九六四年〜一九七三年 鎚と鎌が子供の額に焼き印される 」 (ウィリアム・ブルム、益岡賢訳 「益岡賢のページ」より)
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/persons/kh34.html
http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/401.html

米国が「反共」を旗印に、自分たちの覇権が消え失せるのを阻むためにどういうことを行っていたのかが、これでもか、これでもかと綴られている。

今はこの「反共」という旗印が「反テロ」というスローガンに替わっているだけ。2001年9月11日に亡くなった人々は、そのスローガンのだしにされてしまったことで、二重に不幸だったと思う。(そのことに早くから気づいて、アフガニスタンやイラクに出かけていった「Peaceful tommorows」という遺族たちの会はあったが、その人々の声は無視されてきた)

米国がアフガニスタンやイラクを泥沼化している間に、ラテンアメリカでは親米富裕層がほとんどの富を握り、国をコントロールするというスタイルから脱却し、新しい社会主義の道を採りだした国も増えた。筆頭はチャベス大統領が率いるベネズエラだが、世界で初めてのインディオ出身である大統領エボ・モラレス氏を選出したボリビアも気にし続けていたい(どちらにしろ、いつどのように米国からの介入が図られるか、心配だ。すでにベネズエラはクーデタ失敗などが起きている)。

このモラレス大統領の素敵な言葉を読んだ。

「We Indians are Latin America's moral reserve. We act according to a universal law that consists of three basic principles: do not steal, do not lie and do not be idle. This trilogy will also serve as the basis of our new constitution.」

( "Capitalism Has Only Hurt Latin America" より)
http://service.spiegel.de/cache/international/spiegel/0,1518,druck-434272,00.html

じつにシンプルな原則だ。「盗むな、嘘をつくな、怠けるな」。

この言葉について、さらに腑に落ちる解説を読んだ。

「モラレス大統領は、社会の基盤となるのは、「盗むな」「嘘をつくな」「怠けるな」という普遍的な三つの柱だと言う。それを読んで、私はまず、こういった素朴な道徳概念で21世紀の複雑な世の中を制御していけるのだろうかと感じた。しかし、記事を読み終わって、私は、この行動規範が感じさせる非現代性は、実は超時間性とでも呼ばれるべきものであって、それは500年にもわたる白人植民者たちによる圧政を超越する力を持っていると考える。考えてみれば、この三つの柱の裏返しである、嘘をつき、盗み、他者の労苦の上に安楽で閉鎖的な経済制度を打ち立てるというのは、侵略や植民地支配の姿そのものである。」

( 「エボ・モラレスの社会主義」 「壊れる前に…」より、太字は引用者による)
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_238e.html

WTCビルの崩壊から5年が経った今、このようなシンプルな原理で国造りをしていこうとするボリビアなどの新しい動きがより堅固になっていくことを祈る。それは現在世界で行われている侵略、占領を鋭く批判していくものに他ならないから。モラレス大統領は、白人入植者による500年の圧政への「報復」などではなく、平等と多様性を今後の指針として選び出している。これが人類の知恵なのではないかとつくづく感じている。


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モラレス氏のインタビュー記事を紹介してくれた「壊れる前に…」さんにTBを送ります。

追加06.9.12

ナブルス通信で翻訳を担ってくれている仲間のリック・タナカさんのブログ「南十字星通信」を読んでみたら、奇しくも最新のエントリ 「平和をおねがい/Da pacem Domine 」 で、同じく「もうひとつの911」について触れていた。(主題はペルトのDa pacem Domine)。
http://www.the-commons.jp/commons/main/rick/2006/09/da_pacem_domine.html

この中のリンクにあったのが、山崎カオル氏の 「もうひとつの9・11」 で、アジェンデ政権が倒されたときの経過を詳しく書いている。この文章では「万を数える人々が虐殺され、それ以上の人々が強制収容所で拷問を受けた」とあり、私が書いた3000人というのはあまりにも控えめな数であったかもしれないと思い始めている。このエントリにはアジェンデ大統領の最後の演説へのリンクも(私はこれを読むたびに泣けてきてしまう)。
http://www.hansen-jp.com/217yamazaki.htm

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