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ローマ教皇の発言関連】日記:宗教問題じゃないって P−naviinfo 2006.09.19
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投稿者 Kotetu 日時 2006 年 9 月 22 日 03:14:46: yWKbgBUfNLcrc
 

006.09.19
編集
日記:宗教問題じゃないって
台風が去って、気持ちのいい一日となった。風も爽やかで夕方になると肌寒いくらい。今日は近所の友人Mさんと久々にあって話す。

この4月から市内の某大学に通信制で行くようになったMさんから、国際関係論だかの授業の話を聞いた。それがあまりにヒドイ内容で、Mさんが苦痛だったというのに同感。教授曰く「アラブ人は怠け者で、ユダヤ人はずる賢い」のだそうだ。聞いていて頭が痛くなった。こんな偏見に満ちたことを授業で喋っている人がいるとは……。目の前にいたら、私は黙っていられなかっただろうなぁ。

さらにこの教授はパレスチナ問題を「宗教の問題だから…」と片づけたという。あぁ、またもや…という気持ちになる。それにしても講義というより、居酒屋での放談レベル。

というわけで、Mさんのために朝日新聞からの引用をしてみよう。

「憎悪と報復の連鎖──。
中東が抱える最大の懸案といえるパレスチナ問題の報道・評論では、こんな情緒的な表現が多用される。宗教や民族の違いによるドロドロの争いという印象につながっており、「日本における中東認識は表面的になってきている」と憂慮する。
中東問題の起源は第1次世界大戦後の先進諸国によるアラブの分割過程にあり、「基本的には植民地問題」と指摘する。欧米によって人工的に造られた入植者国家イスラエルには、中東の心臓部に置かれた植民地主義の基地という性格がある。」

(朝日新聞、06.9.13付 連続インタビュー「歴史認識」・「隣人への視線」編3 栗田禎子さん)

まったく同感。現在をみても、イスラエルがパレスチナで行っているのは、土地の収奪と、パレスチナ人が生きていけない環境の創出(結局は「自主的移動」を促す)に尽きる。そういうことをひとつも見ずに、イメージだけで語られてもなー。

マスメディアも含めて、安易なことばで片づけることがあまりにも多い。

[エルサレム旧市街でユダヤ人に家を詐取されそうになっているパレスチナ人Iさんの話を聞いた翌日に書く。この件はまた改めて詳しく伝えたい]

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■ コメント&トラックバック (5件あります)
報道だけで知識を構成すると……
コメント by :Sei

 新聞やテレビの報道だけで物事をみると、そういうとんでもない判断が常識になるもんですな。私もあの教官をあまり笑えないけど、調べれば調べるほどイスラエルが戦前の日本にダブって見えてくる。満州国がイスラエルにとってのパレスチナで、華北と内モンゴルはさしづめリタニ川以南のレバノン領でしょうか?
 たしかにイスラエルは植民地国家ですね。しかも現在進行形で拡大中というのが極めて特異です。その手段が貧窮させ且つほぼすべての自由を奪うことであるのが実に非人間的です。
 いづれにしろ、イスラエルに関しては知るべき事実が知らされていないことを痛感します。
 心苦しいのですが記事についてちょっと注文があります。出来事の日時と場所が完全に特定しきれない場合が意外に出てくるのです。普通に読む分には何の問題もないのですが、いざ年表風に整理しようとすると困ってしまうのです。もし分かっていることでしたら、ちょっとだけ注意して書き足していただけないでしょうか?あつかましい注文、ごめんなさい。

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2006.09.20 (Wed) 09:25

コメント by :アビール

メディアの問題ということでいうと、最近のローマ法王の発言にかんする報道もひどいなあ、と思っています。私が理解したかぎり、法王の発言は言い訳の仕様がない、イスラムと預言者ムハンマドに対する中傷・侮蔑発言です。法王に出来ることは、自分の発言がイスラムに対する無知と偏見から発していたことを素直に認めて謝罪することだけなんじゃないでしょうか。ところが朝日新聞では、「自分の発言が誤解されている」という法王の言い分を垂れ流し、それに対して「イスラム過激派」がイタリア大使館を襲うだなんだと脅迫している、と報道しています。また、法王の「ジハード批判に反発して」と解説していますが、多くのムスリムが怒っているのはあの発言が風刺画のときと同じく、預言者とイスラムそのものへの偏見や中傷の意図に基づくものだと理解しているからのはず。これではイスラム=暴力・偏狭というイメージがさらに一人歩きしてしまいます。恐ろしいことです。

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2006.09.21 (Thu) 14:49

メディアでの増幅
コメント by :ビー

>Seiさん、

日時や場所がはっきりしていないものは、たいてい元にしたソースにも書いていないものです。余裕があれば他のソースにもあたれますが、ないことが多いので、すみませんがご自分で探してみてください。

>アビールさん、

同感です。「イスラム=暴力・偏狭というイメージがさらに一人歩き」。こうさせている張本人がマスメディア(西側の)そのものであるという自覚がないし、実際にそういうイメージにとらわれている人が多いのでしょうね。

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2006.09.21 (Thu) 22:53

教皇のイスラム侮辱発言をめぐって?@
コメント by :emme emme

アビールさんのご指摘通り問題の核心は「ムハンマドがもたらしたのは邪悪と残酷だけ」という引用部分。伊「ルニタ」紙にビザンチン皇帝の件のテキスト解説及び教皇の講義録分析がありますが、その視点はキリスト教の優越性(対イスラム)で貫かれていると指摘されています。いまだ十字軍的思想を引きずり、カトリック教会史の恥部である十字軍や中南米での布教時の蛮行、異端審問などなかったかの如くに他宗教を批判するとは!

「教皇は異例の謝罪をした」と日本で報道されていますが、「遺憾に思う」という訳語がそうであるように"Sono rammaricato"という曖昧な表現の言い訳で謝罪ではありません(伊メディアにはその点の指摘・認識があります)。先日もサン・ピエトロ広場での一般謁見で信者を前に「あれは単なる誤解だ」とのたまったそうです。

引用には意図があったはず。「誤解を招いたことを遺憾に思う」「宗教間の対話を呼びかけたもの」などの言い逃れはやめ、己の非を潔く認めて赦しを請うべきです。しかし「あれは引用で私の考えを述べたのではない」とは正にベルルスコーニ的な発言ですし、イスラムに関する無知・偏見も彼やブッシュと同レベル。教皇は唯一無比の権力を持つ宗教団体でありかつ、極めて強い影響力を持つ政治機関であるヴァチカン市国の長という自己の立場の重みを自覚するべきです。

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2006.09.22 (Fri) 00:38

教皇のイスラム侮辱発言をめぐって?A
コメント by :emme emme

イタリア左派メディアにはイスラム学者、アラビスト、宗教学者、ジャーナリストによる様々な視点の鋭い批判が掲載されていてとても興味深い。ヴァチカンと政治的に密接な関係にある右派(政治家・メディア)は教皇発言を擁護していますが、彼らと一緒に教皇側近勢が教皇批判をする言論人を攻撃しているのはひどい醜態です。

日頃からカトリック教会に反撥を抱くのはイスラム教徒だけではありません。ただでさえその存在が重くのしかかるお膝元イタリアでは、「キリスト教的価値観」が何事においても何者にも優先されるべきだという教皇の執拗な主張に、心底うんざりし憤っている人も多いのです。

またイスラム蔑視・敵視は現教皇だけのものではなく、ボローニャ市には露骨なイスラム侮辱発言で有名な枢機卿がいて(もう替わったかもしれない)、よくTVに出ては「ムスリムはけだものだ」などの暴言を吐いていました。宗教間の対話と世界平和に力を注いだと称賛されとても愛されたヨハネ・パウロ2世は、政治的にとても保守的で離婚・同性愛・事実婚などを阻もうという意図の呼びかけをしばしば行って、多くのイタリア人を怒らせました(私もよく憤ったものです)。そう、こんな発言もある時ラジオで聞きました。「異教徒との結婚は避けるべきだ。特にムスリムとは」。


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2006.09.22 (Fri) 00:39


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