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□米WTCの9・11テロ犠牲者の身元特定、一気に進展の見通し＝NY市当局 [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2478434/detail
米WTCの9・11テロ犠牲者の身元特定、一気に進展の見通し＝NY市当局
【ライブドア・ニュース 09月22日】− AP通信によると、ニューヨーク市当局は21日、2001年9月11日の米同時多発テロによるWTC（世界貿易センタービル）崩壊で犠牲になった2749人のうち、まだ、遺体が確認されていない、およそ1150人の身元確認を再開する意向を示した。これは、遺体の骨などからDNA鑑定をする従来の方法に代わり、かなり精度が増した新しいDNA鑑定手法が開発されたため。
市当局は、チャールズ・ハーシュ検屍官の名前で、数百人の遺族に対し、近く、身元の特定が行われる見通しを連絡する文書が送っている。新手法は、業務委託を受けているボーデ・テクノロジー・グループが開発したもので、これまでは、遺体片を砕いて溶液を加えてからDNAを抽出していたのに比べ、新手法ではその処理が省かれるため、サンプルが希釈されず、より一層濃密なDNAの採取が可能となり、精度が増したとしている。
ボーデのエド・ハッフィン氏はAP通信に対し、「新方式はサンプル抽出の際に従来方式のような溶媒による希釈を行わないため、判定率は高い」という。また、すでに、遺体から採取された遺伝子情報を、遺品からのものとつきあわせた照合結果を検屍官事務所に送ったとしている。検屍官事務所の報道官は「現段階では新たな判明者は出ていない」としているが、ハーシュ検屍官は同日、「どれくらいの時間がかかるかはわからないが、我々は決してあきらめない」と語った。
WTCでは2749人が死亡したとされるが、5年たった現在も、およそ1150人の遺体が特定されていない。残骸からは約2万点の遺体片が発見されているが、当時の火災による熱の影響や湿気、時間経過のためにDNAの抽出ができないものも多かったため、身元の特定は進まず、同市は昨年、新たな技術が開発されるまで、身元の特定作業を中止すると発表していた。【了】
ライブドア・ニュース 中西庸記者／em （参照：http://blog.livedoor.jp/emasutani/）
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2006年09月22日14時19分
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