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殺戮続くダルフール (コリエレ紙)
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投稿者 kamenoko 日時 2006 年 9 月 25 日 23:52:51: pabqsWuV.mDlg
 

殺戮続くダルフール(コリエレ紙)〜背後に中・露・米の争い

06年9月24日

軍機とアラブ武装組織による略奪再開、スーダン北部
ライス長官「ハルトゥームは国連平和維持部隊を受け入れるべき」

直近の攻撃は金曜だった。 スーダン国軍機がダルフール北部の村々を
爆撃後、馬や駱駝に乗ったジャンジャウィール(アラブ武装組織)が
いつものように仕上げに駆けつける。 生き残りの男たちを殺し、
女性を辱めながら暴行し(”いまお前の胎内にアラブの子が宿った”)、
奴隷とするため子供を連れ去り、家畜を奪い、略奪できるものはすべて
持ち去る。

 日常化した襲撃

おそらく、読者がこれを読む間に金曜の襲撃は最後から2番目のものと
なっているだろう。 アラブ武装組織のスーダン西部のアフリカ系
市民に対する襲撃は、もはや日常化しているからだ。 ”もう時間が
ない! ハルトゥーム政府はジェノサイドを止めるために国連平和維持
部隊を受け入れるべき”。 金曜、ニューヨークで開催中の25ヵ国が
参加した外相級緊急会合においてライス国務長官は発言した。

 アナン事務総長とライス長官

土曜、アナン国連事務総長が仏紙上にてライス長官に呼応し、
スーダン政府に理性を求める問いかけをした。”激化するダルフールの
対立を非難する。 全アフリカの不名誉だ”。 一方ライス長官は、
”ハルトゥームが拒否の姿勢を続けるなら、一方的な行動も考慮する”
と米国の立場を繰り返した。
国連安保理は8月末、乏しい武装と組織で現在展開中のAU兵士約7,200を
PKO1万7千、警官3千と入れ替える決定をしたが、拒否権をちらつかせる
中国とロシアのために、追加条項”ハルトゥーム政府が受け入れた場合
のみ”つきで合意に達した。 スーダン政府が殺戮(時折みられる空爆に
加えて武器の提供)および著しい人権侵害の主体とみられる現状において、
あまりに不条理だ。

 破られた和平

5月にAbujaでひとつのセクトだけと結ばれた和平合意は、政府と叛徒に
よって即座に破られた。 合意がもたらした唯一の結果は、セクト代表
Minni MinnawiがOmar Al Bashir 大統領の副官の席に収まったことだ。
現在はハルトゥームに護衛つきの豪邸を構え、高価な車を乗り回す
身分である。配下のグループはアラブ人の襲撃に加わっため、周囲を
固める男たちは僅かとなった。 Abdul Wahid Al Nur 率いるスーダン
解放運動軍の広報Jahafar Monrò は語る。 ”政府による大攻撃が
進行中だ。 国軍と政府側の民兵組織は、畑を破壊し収穫を阻止して
いる。 果樹を伐採し家畜を殺す。 殺戮から生き延びた住民も、
飢餓のリスクに晒される。 ルワンダの教訓が何らかでもいかされる
べきだ。もし国際社会が動かなければ、我々は抹消されてしまう。
後になって嘆いたり、’介入しなかったのは間違いだった’などと
謝罪をしないで欲しい”。

 背後の争い

ダルフールの暴力と殺戮の背後には、米・中・露の争いがある。
オサマ・ビン・ラディンを迎えたスーダンが、米国の”ならず者
国家”リストに計上された後、北部に大量に埋蔵されている石油の
開発に携わっていた米国企業が撤退を余儀なくされる。が、これに
即座に注目した中国人とマレーシア人の実業家、作業員、従業員、
のみならずマフィアのボス、犯罪組織のボスが文字通りスーダンを
侵略。 石油を含む鉱物資源の採掘認可をロシア・ウクライナと
ともに取得したのは北京政府だった。 その後中国はハルトゥームに
武器の緊急提供を開始。 夜間に首都の空港に発着するアントノフ
カーゴが無数に目撃されている。また、裏づけはないものの
ヘリコプターや戦車のような大型兵器は紅海経由でスーダン港に
上陸しているという話もある。

 中国人たち

もはやスーダンの首都には、中国人経営の商店が軒を並べ、中国人が
建設中もしくは竣工させた建物、中国から輸入された原動機自転車で
溢れかえっている。 中国人の姿がそこかしこにみられるのに加え、
彼らは厳格なイスラムの戒律を破る許可も受けている。アルコールが
追放された土地で唯一、ワイン・ビール・伝統的なバラ酒(?)が
公に飲める中華レストラン。売春宿すらある。 それらの場所には、
公衆の面前で鞭打ち100回刑を受ける可能性のある戒律破りを見回る
イスラム教官吏は決して姿を現わさない。

Massimo A. Alberizzi
24 settembre 2006

http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2006/09_Settembre/23/alberizzi.shtml

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参照 ダルフール紛争 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B4%9B%E4%BA%89

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