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【世界の社説】UNIFIL(国連レバノン暫定軍)は昔のまま? (エルサレム ポスト/イスラエルの国内英字新聞)
http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/955.html
投稿者 あっくん 日時 2006 年 9 月 27 日 07:50:11: hhGgKkD30Q.3.
 

The World Editorials
http://lancomnet.itbdns.com/rss_translated_link.php?media_id=2&item_id=62&lang_code=JPN&trans_seq=1

[メディア名:]
The Jerusalem Post
[記事のタイトル(日本語):]
UNIFIL(国連レバノン暫定軍)は昔のまま?
[記事の見出文(日本語):]

UNIFILは、以前の状態に戻らないための必要なアクションをとらないかもしれない、というサインを既に出し始めている。そうなると、何が新たな戦争を防ぐのだろうか?


[記事本文(日本語):]

Sep. 25, 2006 20:18 | Updated Sep. 25, 2006 20:54

レバノンの停戦が発効した1ヶ月前から、2000名からなるUNIFIL(国連レバノン暫定軍)の派遣団は、兵士約5500名に拡大し、11月には8000名になることが見込まれている。新しく強力なUNIFILは、過去のUNIFIL、即ち今回の戦争を呼び込むことになったヒズボラの大量兵器に対する人間の盾としての行動しか示さなかった、信用に欠ける軍隊のようにはならないと、イスラエルと米国は何度も聞いてきた。

しかし、拡大かつ改善された軍備をもってしても、“新しい”UNIFILは、1978年以来存在している“古い”UNIFILと大差ないものになるであろう兆しが既に見え始めている。

我々の記者Yaakov Katzが金曜日の紙面に載せた独占インタビューの中で、UNIFILの司令官Alain Pellegrini少将は、国連安保理事会1701号決議はUNIFILが活動を行う上での新しいルールとなっている、と説明した。以前UNIFILは、自衛のためだけに戦闘行為を行うことができた。今は、ヒズボラの武装解体に必要となる、1701号決議実効化のために武力を用いることが認められているのだ。

しかし、もしヒズボラ軍が国境を越えてイスラエルを攻撃した場合にUNIFILは仲介するかどうか尋ねられた時、Pellegriniは、UNIFILは“レバノン軍を支援し、仕事のやり方を伝え、アドバイスするために”レバノンにいるのだ、と言った。UNIFILはヒズボラを武装解除したり、彼らと戦うためにそこにいるのではなかったのだ。 そしてもし“何かしら危険な”事態を見たら、“レバノン軍に伝え”、レバノン軍の頼まれた場合にのみ行動をとるというわけだ。

イスラエルに来た時点では、Pellegriniはそれほど慎重ではなかった。イスラエルの情報収集を目的としたレバノンの上空侵犯について彼は、“レバノン軍の配備とUNIFILの強化で正当化できるものではない、受け入れ難い、危険な、、、(1701号)違反”であると言った。

レバノン軍がイスラエル国境に沿って軍隊を配備したのは、この40年間で初めてのことだ。しかし木曜日、何百人ものヒズボラ支援者達が国境のフェンスに向かって、ヒズボラの旗を振りながら行進を行った。

実際に起こっていることは複雑だ。Pellegriniは、レバノン軍はシリアからの武器輸入を遮断しており、“国境に攻撃の隙間はなく、レバノン軍によって完全に閉じられている”と言っているのだ。

UNIFILとレバノン軍の合同軍は、彼らが決断すれば、ヒズボラの再軍備にストップをかけ、イスラエルへの国境を越えた攻撃を防ぐことができるのだ。そして、この方向に向けた何らかの行動が、今とられようとしている模様である。

ヒズボラの増強を防ごうとするこれらの意志が、ヒズボラ、シリアそしてイランの断固とした挑戦を封じ込めるのに、果たして十分であるかどうかは依然として不明瞭なままだ。

シリアの大統領、Bashar Assadが、イスラエルとの平和がもたらす利益について語ったと思われる最近のインタビューは、オリーブの枝(訳者注;平和の象徴)よりも、より脅しの色が強かった。インタビューの中で、彼はヨーロッパに、ヒズボラへの武器輸出を防ぐことに“無駄な時間”を費やさないよう警告している。又、ヒズボラのリーダーであるHassan Nassrallahは、二万発のミサイルを手に入れたとぶち上げ、武装解除を強要する国連をあからさまに拒否している。

この状況の中で、何もせず突っ立ったままでイスラエルについて不満を言うUNIFILは、とても満足できるものとは言い難い。あの酷い戦争から一ヶ月がたち、5000名あまりのイスラエル兵はまだレバノンに留まり、その拉致が戦争の原因となった兵士達は未だ捉えられたままでいる中で、UNIFILは、以前の状態に戻らないための必要なアクションをとらないかもしれない、というサインを既に出し始めている。そうなると、何が新たな戦争を防ぐのだろうか?

もしあの戦争から学ぶべき教訓があるとすれば、新たなる紛争を防ぐ唯一の方法は、ヒズボラを、そうすることのできる位置に置かないことである。

これは、ヒズボラを武装解除し、又国境に近づかせないことを意味する。国境を“共有”したり、立ち寄るだけでも、戦いの火蓋を切ることにつながりかねないからだ。しかし、もしUNIFILが新しい義務を果たすためにある、自らの新しい力を使うことを拒否すれば、これが実現することはないだろう。

再戦を防ぐことは、UNIFILが、イスラエルによる違反のみでなく、少なくともレバノン、ヒズボラ及びシリアによる1701号決議違反を報告するために積極的に働くことを意味する。イスラエルの違反は、レバノンとUNIFILが、危険の元凶を再度作り出さない、という決議の目的を十分果たすことができなかったことにより、やむを得ず起こした行動なのだ。

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