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(回答先: Re: 行政でも経済活動でも双方向性が大事でしょう。その獲得のための闘争なのでは？ 投稿者 パルタ 日時 2006 年 12 月 01 日 16:47:17)
ジェームズ・キング氏へのインタビューの内容ば一瞥するとわがるっすが、西欧先進国やアメリカの都市が中国人労働者に蝕まれた、その荒廃ぶりをあげつらって中国の脅威ば協調するっつもんだすな。すがす、先進国は、産業資本主義段階における工業資本と植民地における収奪による資本の蓄積でほとんどが金融大国さなったわけですて、産業構造が製造業から金融中心に移動すた。中国が改革開放政策ば取ったころには、先進国国内の工場労働者が減少すた、その労働力不足ば補うために低賃金で雇用できるアジア系、特に中国人労働者ば歓迎すたわけだす。
おらも数年前、イギリスさ何週間か滞在すた経験があんだすが、スコットランドの北西部、夏でも寒いとこさエアっつう海辺の町で、ロバート・バーンズの生地ば訪れたときのこって、そごは人口５万人のくれの小さな市だすが、そこで中国料理のテイクアウトの店があった。そごの中国人店長が、エアの町さは中国人が５０００人はおるっつてた。ま、エアは漁業の盛んな町だすから、漁労や海産物の加工工場でもあんだべつ、っててな程度に人口の多さの理由ば想定すたもんだすがや。要するに、
こだらわけで、日本で言う３Ｋ（いつい、汚い、厳しい）企業は、すでに金融大国さ変貌すた資本主義国では就労率が低いんだ。んだから労働力の需要と供給のアンバランスが中国人労働者ば受け入れることで補われてきたわけだすがな。今になって、先進国は自動車産業などを中心に不況に見舞われてんだすが、この波はさらに先端産業なども含めあらゆる産業さ浸透してきてるわけだす。
そすて、この不況という矛盾が先進国では、本国人が大量に失業すんだすが、職を求めても、製造業はすでに中国系を中心とする安価な労働力で十分まかなえてるわけだす。ここさ割混む最良の方法が、こだらキングみてえな排外主義キャンペーンば張って外国人労働者さ矛盾ば転嫁するわけだすて、意図はミエミエだす。
こだら傾向は日本でもおなずだべす。バブルに浮かれてたときはどないすてたん？３Ｋ部門さ外国人ば不法就労すら目つぶって安くで導入し続け、バブルがはじけて景気が悪くなれば排外主義だ。ファシズムだすがな。んだから今キングが言うような内容は排外主義の煽りばやってるだけのこつだ。
中国人労働者も工場で就労すてれば知識や技術ば体得すて、金ば稼いで帰国すれば従業員雇って工場の１つぐらい稼動させるだけの能力はあるべさ。なんせ外貨が強い国だから貨幣価値が違う。
翻って中国国内の産業事情は、世界の工場とすて先進国から製造加工業ば中心にものが集まる。そすて安い人件費で出来上がった製品や素材ば先進国中心に送り出す。また、中国人１２億の巨大な市場も垂涎対象だから、先進国が中国現地で合弁事業とすて現地生産さ力ば入れてるわけだすがや（日本の場合は状況ば見れねえネオコンポチ、ノミのシンゾーあたりが盛んに靖国参りも含めて排外主義ばやった、その結果はおわかりだべ）。それも技術が現地で体得されるわけだすな。こだらこつ嘆いているのがキングでありＴＯＲＡだすな。
んで、中国の世界戦略は言わずと知れた「一超多強」。世界の工場とすて世界で二番目の石油がぶ飲み大国さ踊り出た中国は、その戦略のほとんどが石油エネルギー確保とからんでる。いまや資源大国ロシア、イラン、ベネズエラなど反米総路線の国々と軍事的にも政治的にも同盟関係ば結んで（上海協力機構）、一超帝国主義アメリカ包囲網ば形成すた。
ロシアはソ連崩壊後アメリカによるＣＩＳ諸国の自由化戦略（つまりＮＡＴＯ諸国への引き入れ）さ強く反発すて、中国と共同歩調ば取り、最近はグルジアやウクライナあたりで巻き返しつつある。イランはイスラム諸国（石油ばもってる）を取り込んで反米化すた。チャベスは南米で８カ国（サンディニスタ復活も含む）も左傾化させてすまった。韓国すら北朝鮮問題では中国さなびいてる。これさ、ＥＵも加えると、中国の包囲網はかなり強力で、米日帝国主義者さとっては市場ば奪われるとともに軍事的に孤立、すがも肝心の燃料まで抑えられてすまって、やがて軍隊も日米ともに戦車や戦闘機ば動かせねぐなんではねのかな。今のところ世界は日米英豪諸国対中露南米イスラム諸国っつうふうに二極分解すてる（新たな冷戦構造）。んで、中国の軍事力の脅威ばことさら荒立てて日本の軍備増強ば図る国家のイデオロギーばＴＯＲＡさんは体現するためさ、奮闘すてるってわけだ。んだからこだら危険な思想のゆきつく先は、中国対アメリカっつう対立構造ば主軸とすて、中国が崩壊する前に、熱核戦争すら起こりかねない状態にあること、こっつのほうがより現実的な危機であり、東アジアひいては日本中国朝鮮の人民さ多大な犠牲を生じる危険性があんだす。
ＴＯＲＡの場合はなんとすても中国人の悪徳ぶりば強調するためさ（自分では思考も作文もできねえもんだから）、こだらブルジョワジャーナリストの引用もと「インタビュー」ば利用するってわけだす。そんでその目的は、簡単だべす、日本における「三国人」、「在日」（ひいては「日教組」「同和」が頭の中で並列的に並べられてる、危機煽りばやって日本の核武装ば叫んでる国家の犬だ。アプリオリなイデオロギーが人間ば支配すてるわけだすな。んだから歴史的＝過程的で構造的な叙述はこんガキはでけねえ。）ば彷彿とさせるためだすがや。姑息でミエミエだが、それは小学生以下の手法だっつ。
中国国内の「矛盾」さついて言えば、中国の改革開放政策は中国本土さ沿岸部と内陸部の地域的な矛盾ば激化させる方向さ向かった。これは中国の矛盾の根源的蓄積ばもたらしてる。そのゆえに、一方では農民が土地ば奪われ、貧民が大量に発生すて、海外への出稼ぎに出ざるを得ない人々が大量に創出されたわけだすが、なんせ１２億っつう人口だがんね。万元戸や成金もその人口の中ではほんんお一部ですかねぐて、人民の大部分は「富」の恩恵典ば受けてねえんだ。んだからスターリニスト官僚が国家資本主義の親分さ居座ってすまって、内陸部で土地（国有地だから農民が土地の利用権ば保持すてるもんが、金銭でその利用権が売買される。売買する責任者は「党」官僚だからすて、党官僚が、実際は土地のオーナーとなり、そこさでける工場さも、民営化されれば「社長」とすて君臨すんだ。）。「中国共産党」一党独裁ば標榜すてても、労働者は介在すねえかんね。労働者は労働組合ば否定され人権まで抑圧されてる。低賃金で（おおかた年収１０万円代はまだ変わってねんではねべすか）搾取労働ば強いられてて、党官僚の奴隷と化してんだ。中国人民の労働者とすての自覚が芽生え、スターリニスト独裁権力ば打倒する日もそう遠くはねえべすが、これは日本のブルジョワジー独裁の打倒闘争さも反映されねばなんねこつは理解でけんべす。米中戦争の危機ば生じさせてるものこそ、この世界における覇権争いさ原因があるからだす。
引用もとのレポートが
＞中国が世界をムチャクチャにしているのは紛れもない事実だ。しかし、中国国内のミスマッチ（矛盾）が、危険水域に達しようとしているのも事実なのだ
という程度で「矛盾」の内実ばえぐることがでけずに漠然とすてる（又聞きですかねえようだ）だけに、ＴＯＲＡもそれ以上はコメントできねえわけだす。
んだからＴＯＲＡの「コメント」さなると、ジェームズ・キングの言い分ば、そのまま「私のコメント」の主内容とすて（つまり三段論法の「本論」とすて、つまりＴＯＲＡの主張の中心部分とすたつもりだ）、偉そうな「私のコメント」はこの三段論法における「結論」部を成す、っつうことさなる。（序論なんてどうでもえんだべつ）自分でものを考えないがゆえに、他人の主張をおのれの主張の中心部さもってくるだけのこったすがや。
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