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□Ｏ・Ｊ・シンプソンが本出版とＴＶインタビュー [CNN]
http://cnn.co.jp/usa/CNN200611160022.html
Ｏ・Ｊ・シンプソンが本出版とＴＶインタビュー
2006.11.16
Webpostedat: 17:18 JST
- CNN/AP
ロサンゼルス──米ナショナルフットボールリーグ（ＮＦＬ）の元スター選手から芸能人に転身し、元妻殺害容疑をめぐる裁判で注目を集めたＯ・Ｊ・シンプソンさんが、「もしわたしが犯人なら」と題する本を出版するうえ、テレビのインタビューに応じることが、１５日分かった。出版元はシンプソンさんの自白だとの認識を示し、メディア関係者は強い反発を表明するなど、波紋が広がっている。
インタビューは２７日と２９日、米ＦＯＸテレビで放送予定。シンプソンさんが自身を犯人と仮定したうえで、どのように犯行を実行するかを語る内容という。２００３年に放送された、歌手マイケル・ジャクソンへのインタビューに匹敵する関心を集めると予想されている。
本は、米大リーグの薬物使用の実態を明らかにしたホセ・カンセコの暴露本を出版したレーガンブックスから３０日に発売され、通販大手アマゾン・ドットコムで１６ドル４７セント。殺害された妻ニコール・ブラウン・シンプソンさんの遺族は、犯罪を助長し商品化しているとして厳しく非難した。レーガンブックスからシンプソンさんへの報酬の詳細は不明だが、出版を持ちかけたのはシンプソンさん側だったという。同社関係者はＡＰ通信に対し、「これは歴史的な事例。わたしはこれを彼の自白だと考えている」と語った。
ニコールさんの友人で、一緒に遺体で発見されたロナルド・ゴールドマンさんの父親は、１５日夜放送のＣＮＮの番組「ラリー・キング・ライブ」で、「彼は自分の子どもの母親とロナルドをどのように殺すか、自ら公表しようとしている。病気だ」とコメント。別の遺族も、シンプソンさんが再び社会を軽視していると発言した。
シンプソンさんは刑事裁判で無罪となったものの、ゴールドマンさんの父親が刑事裁判による賠償を求めて民事訴訟を起こし、裁判所は父親側の主張を認めた。シンプソンさんが賠償金３３５０万ドルを支払わなかったことから、事件の遺族と何年も法廷闘争が続いている。遺族側がシンプソンさんの本の売上金を、賠償金に当てるよう請求する可能性はあるが、こうした要求を回避するため、売上金がシンプソンさんの懐に直接入らないような措置が取られることも考えられる。
オットー・ペンズラー・ブックスの関係者は、シンプソンさんが道徳面で問題があると指摘し、「こんな本は売れないとの意見に賭ける。人々はわたしと同様、彼に嫌気がさしているのではないか」と語った。
米出版社協会のパトリシア・シュローダー会長も不快感を表したうえで、「不健康な状況ではあるだろうが、（本の出版は）大きな論議を巻き起こし、文化の真相があらわになるだろう」とコメントした。
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