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毎日新聞と2ちゃんねらー 「全面戦争」の様相 [J-CASTニュース]
http://www.asyura2.com/0610/hihyo4/msg/338.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 05 日 20:36:11: QYBiAyr6jr5Ac
 

□毎日新聞と2ちゃんねらー 「全面戦争」の様相 [J-CASTニュース]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2954625/detail?rd

毎日新聞と2ちゃんねらー 「全面戦争」の様相
元旦の新聞各紙の1面トップを飾るのは、「入魂のスクープ」であることが多い。だが、今年の毎日新聞は例外だったようで、1面の見出しを飾ったのは、2ちゃんねらーにはおなじみの「祭り」という文字。だが、「祭り=悪意が燃えさかること」という記事の論調に、2ちゃんねるのスレッドでは反発する大量の書き込みが行われ、「全面戦争」の様相を呈してきた。

話題になっているのは、「ネット君臨」という連載。連載初日の2007年1月1日には、3ページにわたって、2ちゃんねる関連の話題を取り上げている。記事の内容は、2ちゃんねるの書き込みで傷を負ったと訴える人の事例が二つと、2ちゃんねるの管理人である西村博之氏へのインタビューなどで構成されている。

「悪意」の燃えさかりが「祭り」

一つめの事例には、「難病児募金あざける『祭り』」という大きな見出しが付いており、米国での移植手術を希望している東京都三鷹市の上田さくらちゃん(4)を支援する会の例が紹介されている。内容はJ-CASTニュースでも06年10月に「心臓病女児募金活動に ネット上で批判噴出」「2ちゃんねらーと 救う会が初の『対話』」という記事で紹介したものとほとんど同じだが、記事のトーンがJ-CASTニュースとは違っている。毎日新聞の記事によると、さくらちゃんの母親は、自宅前で携帯電話のカメラを構えた人影を目撃したといい、

「裸で歩いているような恐ろしさ。眠れない時もありました」

と、おびえる様子を紹介している。しかし、J-CASTニュースの記事で指摘されているような、募金活動のやり方や、集まったお金の使途が不透明なことが批判を浴びている、という点にはほとんど触れられていない。
さらに、この記事を執筆した記者は、2ちゃんねらーが集う忘年会に「潜入」し、2ちゃんねらーに取材をしているが、その結果、2ちゃんねるでわき起こった批判を、「悪意」だと、このように糾弾している。

「(忘年会に参加した2ちゃんねらーは) 掲示板の中傷に疑問を感じてはいない。ネットでは住人たちが一つの話題に群がり、ときに『悪意』が燃えさかる。彼らはそれを『祭り』と呼ぶ」

二つめの事例は、「エサ 総がかりで暴露」という見出しで、東海地方に住む主婦がブログで「非常識な書き込み」をしたために2ちゃんねるで「祭り」が発生、住所や夫の勤務先などが割り出され、夫の勤務先にも「奥さんの件はご存じですか」などと「電凸(でんとつ、電話による突撃)』が行われたことを紹介している。その結果、この主婦はしばらく自宅を離れざるを得なくなったという。
これらの事例に対して、2ちゃんねるでは当然のごとく書き込みが殺到、「ニュース速報+」と呼ばれる掲示板では、スレッドは1月5日17時時点で、すでに16本目に突入している。その中で多く指摘されているのが、2番目の事例に出てくる東海地方に住む主婦が、どんな「非常識な書き込み」をしたのかが書かれていない、という点だ。

「非常識な行為」紹介しなかったのは「編集上の判断」

実は、「非常識な内容」というのは、乗った飛行機がトラブルで出発地へ引き返すことになった時のことを書いた、こんな内容なのだ。

「『案内があるまでは携帯電話の電源は入れないで下さい』だと。それは勝手な言い分じゃないかい?みんな待ってる人がいるはずだろ?時間になっても到着しないなら心配するだろ??空港で待ってる人には空港が案内するだろうけど、その他はこの状態がわからんだろ??その間、2回スッチーが謝りに来た。ひざまづいて謝るが、当然無視っす」

「飛行機の中で携帯電話の電源は切る」というのは常識として認知されている上、法律でも定められていることだが、これを「勝手な言い分」と断言しているのだ。
この「非常識な行為」の内容を記事で紹介しなかったことについては、J-CASTニュースの取材に対して毎日新聞東京本社編集局では「編集上の判断です」とのみファクスで回答を寄せた。
なお、今回の特集については、毎日新聞社のサイトの一部である「まいまいクラブ」というコーナー内に特設ブログが開設されている。管理者の承認が必要ながらも、コメントが書けるようになっている。今回話題になった記事については、130近いコメントが寄せられ、賛否が分かれている。
また、今回の連載の趣旨については、「シリーズ全体を通して示していきます(毎日新聞東京本社編集局)」としている。


2007年01月05日19時46分


▽関連記事

新聞名物「元日スクープ」を見る 陰る記事、進むネット指向 [JANJAN]
http://www.asyura2.com/0610/hihyo4/msg/326.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 02 日 14:45:11: QYBiAyr6jr5Ac


□ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」 [毎日新聞]

 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/kunrin/news/20070101ddm001040002000c.html

ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」

 ◇「また死ぬ死ぬ詐欺ですかw」「NHKキタ−−−(゜∀゜)−−−!!!!」…2ちゃんねる上、匿名攻撃
 ◇両親「裸で歩くよう」
 臓器提供者はまだ見つからない。4歳のクリスマスは、米カリフォルニア州の大学病院に近いアパートで迎えた。ネコのぬいぐるみをプレゼントされ「ネコちゃんが来たよ」とはしゃいだ。
 難病の拘束型心筋症と診断された東京都三鷹市の上田さくらちゃんが助かるには、海外で心臓移植を受けるしかない。1億円を超える手術費用は募金に支えられている。
 新聞各紙に「さくらちゃんを救う会」の募金活動の記事が掲載された昨年9月22日朝。インターネット掲示板「2ちゃんねる(2ch)」に家族を中傷する匿名の書き込みが始まる。「また死ぬ死ぬ詐欺ですかw」。「w」は笑いの意味だ。移植の募金はこれまでも「会計が不透明」と批判されてきた。
 NHK勤務の父昌広さん(54)と母和子さん(45)が記者会見で職業を「団体職員」と公表したことも災いした。後でNHKと答えたが、手遅れだった。「NHKキタ−−−(゜∀゜)−−−!!!!」と顔文字を付け、はやし立てる。「高給取りを隠して同情を買おうなんて詐欺だな」
 両親が借金などでねん出した3000万円の自己負担を公表しても攻撃はやまない。ローンが残る住宅しかないのに「十数億円の資産がある大地主」と虚偽の情報が書き込まれた。自宅の登記簿や写真もネット上にさらされた。「だまされて募金したので返してほしい」。救う会にはメールや電話が続いた。
 「裸で歩いているような恐ろしさ。眠れない時もありました」。和子さんは家の前で携帯電話のカメラを構えた人影を忘れられない。「親ですから娘が救われるのなら構いません。でも支えてくれる人たちが疲れていくのを見るとつらい」。目が潤んでいた。
   @   @
 年の瀬の東京・渋谷。記者はネット上のハンドルネーム(HN)「がんだるふ」を名乗る男に会った。元大手フィルムメーカー社員。今はイベントプロデューサーという。58歳。募金批判の中心人物だ。
 −−募金を払わなければいいだけなのに、なぜ攻撃するのか。
 ◆臓器移植問題は深いのに「かわいそう」で思考停止になっている。募金は物ごいと一緒だ。
 −−書き込みには中傷や誤報がある。
 ◆ネット上の罵詈(ばり)雑言はノイズ。被害と感じるのは弱いからだ。
 −−匿名での攻撃はアンフェアでは。
 ◆名前は記号。本質は書いた内容にある。
 −−実名でも書ける?
 ◆それは書けます。
 −−実名記事にしたいが。
 ◆載せないでほしい。「がんだるふ」というネット上の人格でやってきたから。
   @   @
 さくらちゃん一家が渡米する2日前の12月9日夜。新宿の居酒屋で20〜30代が中心の男女約100人が忘年会を開いた。全員が2chの利用者・2ちゃんねらーだ。募集の掲示板に記者もHNで登録し、参加した。互いをHNで呼び合う。「どこにいる?」という質問は住所ではなく、よく書き込む掲示板のことだ。
 一連の書き込みをどう見ていたのか、何人かに尋ねた。「あの募金はおかしい」「家を売ればいい」。掲示板の中傷に疑問を感じてはいない。
 ネットでは住人たちが一つの話題に群がり、ときに「悪意」が燃えさかる。彼らはそれを「祭り」と呼ぶ。
   ×   ×
 インターネットの利用者は国内で8000万人を超える。便利さや効率をもたらす一方、私たちはネットに依存するあまり、いつの間にか支配され、何かをなくしてはいないだろうか。ネット社会をどう築けばいいのか、まず第1部は身近な現場から報告する。(2面につづく)
==============
 ◇ご意見・情報をお寄せ下さい
 連載と連動したブログを、本紙愛読者サイト「まいまいクラブ」(http://my-mai.mainichi.co.jp/)に開設しています。ご意見、情報をお寄せください。ファクス(03・3212・0635)やEメール(t.shakaibu@mbx.mainichi.co.jp)、手紙(〒100−8051毎日新聞社会部「ネット社会取材班」係)でも受け付けています。MSN毎日インタラクティブ(http://www.mainichi-msn.co.jp)ではネット社会についてアンケートをしています。


□ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その2) 「エサ」総がかりで暴露 [毎日新聞]

 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/kunrin/news/20070101ddm002040009000c.html

ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その2) 「エサ」総がかりで暴露

<1面からつづく>
 ◇ブログに照準…氏名、住所、自宅写真、夫の勤務先まで特定
 ◇管理人「不在」、削除も執行不能
 記者が玄関をノックしても出て来ない。「本当に怖くて外も歩けませんでした」。電話越しに声の震えが伝わる。中部地方の主婦は半年前、ネットの掲示板「2ちゃんねる(2ch)」の「祭り」の被害に遭った。
 きっかけはブログの日記。内容が「非常識」と非難され、2chにスレッドが立った。「久々のエサなんだ。個人データを洗い出すんだ!」。日記には本名を出していない。なのにその日のうちに名字や夫の勤務先の電話番号が暴かれた。住所も特定され、自宅の写真がネットに流された。
 掲示板の書き込みをさかのぼると、2ちゃんねらーたちが主婦のブログの記述をヒントに、情報を積み重ねていったことが分かる。大まかな居住地域、近所の施設、自宅の窓から撮った風景……。掲示板には地元の住民からも情報が寄せられ、さらに電話帳や地図で住所を絞り込む。主婦の子供が載ったことがある育児雑誌まで見つけ出し、名字を突き止めた。
 攻撃はネット上にとどまらない。「電凸」(電話による突撃)が始まった。夫の勤務先に「奥さんの件はご存じですか」と尋ね、そのやりとりもスレッドに書いた。夫婦は警察や役所に相談し、住民票が入手されるのを防ぐため第三者への交付を止めた。しばらくの間、家を離れた。そして主婦はブログをやめた。
 「切込隊長」のハンドルネームで知られ、かつて2chの運営にもかかわった会社役員の山本一郎氏(33)は「欺まんと笑いがあると見られればネタにされる」と語る。たとえ事実が誤っていてもその二つの要素があれば、ネットで火が付く危険がある。
   @   @
 2chを裁判で訴える人も少なくない。
 北海道情報大助教授、有道出人(あるどうでびと)さん(41)は米国出身。人種差別撤廃を訴え、北海道小樽市の入浴施設が外国人の入浴を拒否していた問題では、施設や市に損害賠償を求める裁判の原告になった。
 ところが、2chで「白人至上主義者」と中傷が続く。管理人のひろゆき氏(30)=本名・西村博之=に削除を求めたが放置され、05年6月、札幌地裁岩見沢支部に提訴。同支部は昨年1月、名誉棄損を認め、賠償金110万円の支払いと削除、発信者情報の開示を命じた。
 しかし、判決の通りにはなっていない。裁判所がひろゆき氏の住所に通達書を送っても「不在」で届かず、手続きが進まない。「彼がずっと無視できるなら法治国家とは何なのか」。有道さんは昨年4月、ひろゆき氏が発信者情報の開示と内容の削除を実行しなければ1日20万円を支払うことを裁判所に申し立てて認められた。だが、この通達書も本人に届いていない。
 ひろゆき氏は毎日新聞の取材に「賠償命令は総額で四、五千万円くらいある」と語った。1億を超える年収があると認め、こう明かした。「役員報酬とかそういう形ではもらってない。どこかの会社から給料としてもらっている。それがどこか分かると差し押さえられるので(カネの流れを)常時動かしている」
   @   @
 掲示板の人権侵害をめぐっては04年、法務省が被害者に代わってインターネット接続業者や掲示板の管理人に削除要請できるガイドラインが定められた。
 同省によると、人権侵害の申し立て受理件数は04、05年で計471件。うち104件について要請したが、実際に削除されたのは昨年11月末時点で11件に過ぎない。業者に公印付きの文書を届ける必要があるためだ。担当者は「どこにいるか分からない掲示板の管理人もいる」と説明する。それ以外の多くは担当課が掲示板に書き込んで要請するが、実行されるとは限らない。
 ネット規制を強めれば「表現の自由」を侵すおそれもある。一方で、救う手だてのないまま被害者が増えていく。=つづく
==============
 ◇実態、ベールに覆われ−−2ちゃんねる
 2chは利用者が1000万人を突破した今もひろゆき氏が個人管理を続けている。
 ジャンルごとに「板」があり、各板に話題を議論する多数のスレッドがある。運営はボランティア任せ。利用者の要請を受けて書き込みを削除するかどうか判断する「削除人」が150人、特定のスレッドを立てる権限を持つ「記者」が二、三百人いるという。ユーザーのほとんどがネット上のハンドルネームや「名無し」を使う匿名掲示板だが、2ch側は書き込んだ人のIPアドレス(ネット上で各パソコンに割り振られた識別番号)などを記録し、保管する。
 「経営」の実態はベールに包まれている。システムを支える約60台のサーバーコンピューターは大半が米国の会社からのレンタルで、広告取りも外部の会社に委託している。ひろゆき氏は2chにかかわりのある複数の会社の取締役を務めるが、2ch自体は会社組織にはなっていない。絶頂期のライブドア社内では「広告力に目をつけて買収も議論された」(元役員)という。しかし「人権侵害や名誉棄損をめぐる訴訟リスクに耐えられない」(同)との理由で立ち消えになった。


□ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その3止) 2ch管理人に聞く [毎日新聞]

 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/kunrin/news/20070101ddm003040021000c.html

ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その3止) 2ch管理人に聞く

 ◇「これがネット、仕方ない」−−「2ちゃんねる」管理人・ひろゆき氏
 ネット上の掲示板に匿名で個人への中傷が書き込まれる問題を、管理する側はどう考えているのか。最大の掲示板2ちゃんねる(2ch)の管理人、ひろゆき氏(30)は毎日新聞の取材に「ネットの仕組みだから仕方がない」と答え、規制は難しいとする認識を示した。大学時代にネットの発展を体験し、IT(情報技術)の旗手を輩出する「ナナロク世代」の一人は掲示板を東京の歌舞伎町に例え、「きれいじゃない情報もあるから面白い」と語った。
 ◇情報いろいろあるから面白い/中傷は国民性の問題
 −−2chの匿名性をどう思うか。
 ◆匿名の良さもあるし実名でやりたい人もいる。書く人の選択の問題。
 −−匿名性の良さは。
 ◆例えば安倍首相が実名でネット掲示板に書き込んだら議論どころじゃなくなる。純粋に議論をするのなら、人格はないほうがしやすい。
 −−中傷や個人情報の暴露が行われている。
 ◆度を越したものは削除すればいいだけ。
 −−削除まで時間がかかり、ネットの他の場所に広がってしまう。
 ◆それはネットの仕組み。世の中に銃がなければ平和だよねっていうのと一緒で、あるから仕方がない。
 −−非がないのに中傷を受ける人もいる。
 ◆ネットのせいでなく、それが好きな国民性の問題。ネットがなくても内輪で楽しむはずだ。
 −−2chは内輪の話を表に出してトラブルになっている。
 ◆規模が大きいだけ。2chがなくてもネットがある限り、海外の掲示板などほかの場所に行く。
 −−「祭り」はネット上だけでなく対象者の家の撮影に行ったり、迷惑電話を掛けたりする。
 ◆2chの書き込みを削除する権限はあるが、それ以外の行動を僕には止めようがない。
 −−匿名掲示板は個人をつるし上げる大衆心理が働きやすいのでは。
 ◆(中傷を面白がる)人間の本質は変えるべきだと思うが、仕組みとしては無理。それが出来たらノーベル賞が取れる。
 −−誤った情報が独り歩きすることも多い。
 ◆既存のメディアが「冤罪(えんざい)報道」をした松本サリン事件と一緒。ただ(ネットの方が)間違う可能性は高いと思う。ネットはうさん臭いもので良い。大事なのは使い方を教育すること。
 −−法で規制すべきだとの意見もあるが。
 ◆海外とつながるネットを国内法で規制しても絵に描いた餅だ。
 −−あなたの管理責任は。
 ◆発言の妥当性を見極めてから載せるべきだとの意見もあるが、それはしなくてもいいのが今の法律。文句を言いたければ法律を作って下さいと国会議員に言うべきだ。
 −−2chは今後も「怪しい」情報が交じりつつ続くのか。
 ◆(危険なのに人が集まる)歌舞伎町と同じ。きれいな情報だけを集めることは難しい。いろいろな情報があるから面白いこともある。
 ◇奇抜な発想「ナナロク世代」
 ひろゆき氏は76年生まれ。その前後に生まれた通称「ナナロク世代」は次代のITベンチャーを担う。ネット交流サービス・SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の最大手「ミクシィ」や検索サービス「はてな」の社長らだ。
 この世代が大学に入学した時期にOS(基本ソフト)のウィンドウズ95を搭載したパソコンが登場し、ネットの利用が本格的に始まる。卒業するころはデフレ不況で就職氷河期。笠原健治ミクシィ社長は「パソコンやネットに慣れ親しんだ年代。仕事は自分たちで何とかしなくちゃ、という意識が芽生えやすかった」と語る。
 ITベンチャーの歴史を振り返ると、孫正義ソフトバンク社長(49)らの第1世代、楽天の三木谷浩史社長(41)らの第2世代に続く第3世代に当たる。先輩に比べてカネもうけへの執着が薄いといわれ、笠原社長も「みんなが楽しむことができればいい。個人的に欲しいものはあまりない」と言う。第1世代でアスキー元社長の西和彦さん(50)は「我々にはない奇抜な発想を持っている」と分析する。
 彼らが生み出した2chやミクシィをのぞいてみると、ユーザーの間に既存のメディアへの強い不満もうかがえる。2ちゃんねらーにとってマスコミは格好の批判材料だ。ライブドアのフジテレビ乗っ取り騒動では、掲示板にライブドアを支持する声があふれた。
 社会への影響力も大きい。新潟県中越地震では被災者に携帯カイロを送る運動が盛り上がった。東芝社員の顧客への不適切な対応を告発した「東芝クレーマー事件」は副社長が謝罪会見に追い込まれた。「おたく青年」を2ちゃんねらーが掲示板の書き込みで応援するラブストーリー「電車男」は100万部を超えるベストセラーになった。
 一方で、2chの運営にもかかわったフリージャーナリスト、井上トシユキ氏(42)は「電車男以降、新しいユーザーが入り、書き込みのレベルが下がった。かつては『祭り』をやるにも義侠(ぎきょう)心や熟慮があったが、今は悪ふざけや単なる魔女狩りになっている」と指摘する。
==============
 ■ネット用語■
 ◇掲示板(電子掲示板)
 ネット上で利用者同士が意見や情報をやり取りするページ。画像を張り付けられるものもある。日本では「2ちゃんねる」が最も有名。
 ◇顔文字
 パソコンの文字を組み合わせて作った顔。感情を強調する時に使う。1面記事の「°∀°」の「°」は目、「∀」は開いた口。
 ◇ハンドルネーム(HN)
 ネット上で本名の代わりに名乗る仮名。
 ◇ブログ
 簡単にネット上で日々追加して書き込めるホームページ。日記に近い形式が多い。
 ◇スレッド
 掲示板内のある話題に対する意見や情報の集まり。書き込みに対して意見が寄せられ、さらにそれに誰かが書き込む形で議論が進む。
 ◇ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
 広く情報を公開するほかのネット上のページと異なり、会員にならないと参加できない。日記を公開したり、共通の趣味を持つ仲間で情報交換をする。


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