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中島哲也監督 「嫌われ松子の一生」 愛を与えてくれる存在は男にかぎらないと気づかなかったことは不幸だった
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投稿者 TORA 日時 2006 年 11 月 24 日 15:21:04: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu132.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中島哲也監督 「嫌われ松子の一生」 愛を与えてくれる
存在は男にかぎらないと気づかなかったことは不幸だった

2006年11月24日 金曜日

◆嫌われ松子の一生 CINEMANIAX!
http://cinemaniax.blog.shinobi.jp/Entry/15/

《 昭和22年、福岡県大野島に生まれた川尻松子(中谷美紀)。お姫さまのような人生を夢みる明るい少女時代を過ごし、やがて中学校の教師となる。しかし、ある事件が原因で20代でクビに。その後、愛を求めて男性遍歴を重ねるたびにますます不幸になってゆく松子。いつしかソープ嬢に身を落とし、果ては同棲中のヒモを殺害して刑務所に服役してしまう…。 》

こ、これはすごい。あの重い原作を、よくぞここまで斬新な切り口で映画化したものである。
美人だけど不器用で激情型の松子。教師というエリート人生から一転、どこまで堕ちてくのかとあきれるほど波乱万丈の人生を、カラフルでポップな映像とノリのいい音楽にのせて描ききった。

松子は先のことを考えない浅はかさが致命的なのだけれど、一方で誰かのためならば努力を惜しまない強靭な意志をもっている。教師になったのも父親の歓心を得たいためだし、男のためにトルコ嬢や美容師になっても能力を発揮しトップの位置まで昇りつめる。
後半、松子のかけがえのない友人となる沢村めぐみ(黒沢あすか)以上に多角的な才能をもつ女性であるにもかかわらず、かんじんなところで選択を誤り、いつもみずから悪いほうへ進んでいく。
客観的にみれば、めぐみ同様「そっちに進んじゃだめだってば」と言いたくもなるが、いざ松子と同じ岐路に立たされたら果たしてどっちを選ぶんだろうか。誰もがシアワセになるために生きている。だけど自分の器や周囲の評価を気にして、ほんとうに行きたい道をあえて避けることもある。理性だとか世間の目だとか言い訳し、自分をごまかしながら。
おそらく松子もわざわざ不幸の道を選んでいる意識はないだろう。彼女はただ、誰よりもまっすぐで、愛のためならばためらいはないのだ。

ただ、彼女のほしかった愛を与えてくれる存在は男にかぎらないと気づかなかったことは不幸だったかもしれない。父親も妹もめぐみも、松子に無償の愛をそそいでいたのになあ。
だけどやっぱり、女は恋人や伴侶といったわかりやすい愛がほしい生き物なのかもしれないね。

全体をとおして、「おかえり」という言葉がキーワードになっているようである。
いつも男を待っている松子はよく「おかえり」と言っていたけれど、松子にそう言ったのは妹だけだったように思う。
松子はずっと、「おかえり」と言ってくれる人と場所を求めつづけた一生だったんじゃないかと。

中谷美紀入魂の演技により、すっかり物語にひきこまれてしまった。原作でも松子はきつい美人と書かれているのでイメージぴったりだし、この役を切望したというだけあって彼女の中で明確な松子像があったんだろうと思わせる。
本作が中谷美紀ベストアクトとなるのではないだろうか。


◆「嫌われ松子の一生」 超映画批評
http://movie.maeda-y.com/movie/00730.htm

以前、このページで『下妻物語』を紹介したとき私は、「これこそ、このページを信頼してくれる読者の方にずっと見てほしいと私が考えていた日本映画の形だ」と書き、絶賛した。その監督、中島哲也(なかしまてつや)の最新作が、この山田宗樹の同名小説の映画化『嫌われ松子の一生』だ。

内容は、タイトルどおり松子(中谷美紀)という風変わりな女の一生を描くもの。この女性が何者かに殺害されたというところから話が始まる。彼女はゴミ屋敷のようなアパートに住んでおり、周囲との交渉もほぼゼロ。引きこもりで、不健康に太った不気味な女として登場する。

彼女が殺された原因は何なのか、どんな一生を送っていたのか、それを、残された親類の少年が回想するという展開になる。

映像は、視覚効果に強い中島監督らしく、原色を鮮やかに使ったポップかつ現代的なもの。松子視点の世界はミュージカルシーンとして表現され、中谷美紀が明るく楽しく歌い、踊る。ファンタジックな映像美は、さすが非凡なものを感じさせる。

この、数々のミュージカルシーンは、松子の人生を彩る各エピソードを、数分間の曲に凝縮して一気に語る「時間節約」の効果と、典型的な転落人生の「悲壮感を一掃」する効果を狙ったものであろうと思われる。

たとえば、松子がヒモのためにソープ嬢となり体を売るエピソードも、BONNIE PINKの明るい曲に乗せた2分間の踊りにしてしまえば、暗さはまったくない。このような手法を使い、松子の悲惨な人生を中島監督は描くのである。

男を見る眼がないために、ろくでもない人生を送った松子を、中谷美紀が立派に熱演。おかげでこのヒロインを、「バカだったかもしれないが、純粋に愛を求め続けた愛すべき女」として、観客の共感を得るだけのキャラクターに昇華させている。松子の魅力を描くという中島監督の狙いは、見事に実現したと思う。

ただし、ひとつ注意すべきポイントがある。それは、『下妻物語』の監督による最新作として期待している人にとって、この『嫌われ松子の一生』はあまり満足が行くものではないだろう、という点だ。

『下妻物語』があれだけ支持を集めた理由は、ヤンキー娘とロリータ娘というユニークなキャラクターを使いながらも、根底となるストーリーは非常にベーシックな青春ものだったという点。そして、田舎を舞台にしながらも、ユーモアや映像のセンスが(世界的に見ても)良いものだったという点に尽きる。

それに比べ『嫌われ松子の一生』は、キャラクターの特異性は同じでも、下敷きとなるストーリーまでかなりアクが強い。相変わらず映像のセンスは良いし、ユーモアもあるが、そもそも話に救いがなく、暗すぎる。中島監督のタッチには似合わないという印象が強い。

つまり、今回中島監督は、観客がいまの彼に求めているものとは、かなりズレた題材を選んでしまったのではないかというのが、私の結論だ。

要するに、出来のよさうんぬんを言う前に、題材との相性が悪かった。実力は証明されているだけに、次回はその点を慎重にしてもらいたいと思う。

(私のコメント)
最近の映画は洋画よりも邦画のほうが話題作が多くなってきていますが、レンタルビデオ屋での人気を見ても、一番の人気コーナーは邦画が占めていることが多い。以前は映画ファンと言えば洋画しか見ない人も多かったくらいですが、最近では半々で見ている人が多いようだ。

なぜ邦画が活発になったかと言うとDVDの普及である程度は資金が回収できるようなってきたからではないかと思う。今までなら映画館での上映しか資金の回収手段がありませんでしたが、DVDの普及でレンタルなどで借りてみたら面白かったので邦画も活性化してきたのではないかと思う。

映画館はよほどの話題作でないとガラガラでいつも空いていることが多い。1800円出して窮屈な思いをして2時間みるよりも、家でレンタルDVDを380円で借りて見た方が楽だからだ。映画評論家などは是非映画館で見てくれといいますが、映画館の映像は大型液晶テレビに比べると暗くて色が鮮やかではない。

「嫌われ松子の一生」は最近レンタルされたばかりで借りてみたのですが、中島哲也監督の作品で「下妻物語」と同じくカラフルな映像でコメディータッチの若い人に受ける演出方法で描かれている。ストーリー自体は非常に悲惨な気の毒な女の一生を描いたもので、普通に映画化したら陰惨で見ていられない映画になっただろう。

原作小説は読んでいないのですが、映画のストーリーの主題は何なのかを考えると男女の愛と他人への愛を理解できなかった愚かな女の物語という事になるのだろう。主人公の松子は父が病弱な妹ばかり可愛がるので妹に嫉妬して憎しみすら持つようになる。

松子ばかりでなく、女と言うものは年がら年中好きだの愛してるだのと言われて、ちやほやされていないと満足できない生き物らしい。だから控えめな男の愛情表現に気がつかないで、つまらない男に引っかかって大げさな愛情表現に騙されてしまうものらしい。騙そうと思っているから愛情表現が大げさになるのですが愚かな松子は騙されてばかりいる。

物語上の松子は美人で頭も良くて優等生なのですが、精神的な情緒面の発達が少女時代で止まってしまったように見える。それは父親の松子への愛情に気がつかなかった事にも表れるのですが、そのような精神のアンバランスさは激情的でかっとなり妹を絞め殺そうとしたり、騙した男を包丁で惨殺する事からもわかる。

松子は能力面では優秀な女であり、人一倍努力家であり、中学校の教師になったり、刑務所で美容師の資格を取ったりする頑張り屋だ。学生時代は挫折しらずの優等生が社会に出て、はじめて挫折を味わうと精神面の幼さから切れてしまって家出してしまう。そこからが人生の転落の始まりですが優等生でなければ単なる仕事上の失敗で済んだはずだ。

精神的に成熟した女なら父がなぜ病弱な妹ばかり可愛がるかわかったはずだし、父の松子への愛情にも気がついたはずだ。精神的な成熟の為には身内や他人への愛に目覚めなければなりませんが松子にはその機会がなかった。妹に比べて優等生過ぎたからそうなってしまったのかもしれない。

もし松子が子供の頃に大きな挫折や失敗を経験していれば、父親の愛に気がつく機会があったかもしれない。美人で優等生であるだけに人間的な幅がなく冷たい感じを他人に与えてしまう女性がよくいますが、失敗や挫折が人間を成長させる。しかし松子は立ち直ることなく廃人同様になって行く。

この映画のもう一人の主役は松子の甥なのですが、自堕落な生活をしているフリーターで叔母の松子の死んだアパートの後片付けをしていくうちに松子の人生を知るようになり、人生で何が一番大事なのかに目覚めていく。

この映画はコメディ仕立てのミュージカル風映画なので陰惨な感じは感じさせませんが、現実にもありそうな物語だ。昨日のニュースでも河原でホームレスの女性が若者に殺されましたが、映画でも松子は最後は若者グループにバットで殴り殺される。そこまで転落する物語はフィクションではなく現実にある物語なのだ。

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