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共同主観(参考文献)
http://www.asyura2.com/0610/lunchbreak8/msg/136.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 10 月 14 日 18:36:08: YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: 共同主観について一言! 投稿者 CCマーク 日時 2006 年 10 月 14 日 12:47:57)

http://ha3.seikyou.ne.jp/home/donsai/s-union/outline.htm#b01

共同主観性についての疑問


主観は正当な根拠なのか
そもそも人の認識は感覚も含めて身体を制御するための便宜的なもの。その認識を普遍化するものとして知性が発達した。
意識は一時に一点しか対象化できない。共同作業であっても視点は異なる。
感じ方、理解の仕方の多様性は無限である。障害者と健丈者との能力は連続した分布である。
人それぞれの経験によって、いだく表象、記憶、解釈には大小の違いがある。


共同はどのように保証されるのか。共通理解は成り立っているのか
他者が自分と同じであることの根拠はないか。
他者も自分と同じように認識しているであろうと、対象を分節化、範疇化して表象を得て、言語等の記号で表現する。
この表象を対象化する限りで共同主観性が成り立つ。


人知の及ばない世界は存在しないのか
共同主観の「主観」、「対象」とは何か。
共同主観の「現象」とは何か。「分断された客観そのもの、主観そのものは存在しない。すべては現象として存在する。」現象がすべてであるなら「非現象」もなく、存在を定義したことにはならない。
「歴史化された自然」は歴史化される前の自然を認めているではないか。


無意識の自分を否定するのか
意識した思考は思考の極一部分である。大雑把な話、前頭葉が受入れ処理している表象を意識しているに過ぎない。

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2006.1.28


4.共同主観と素朴実在論


4-1. 共同主観
4-1-1. 対象として存在し、知り得るのは主観が共同して対象化できた存在である。
※ 「実際には…対象が既成のかたちで現前するわけではない。…判断があってはじめて…“性質を備えた対象”が構成的に定立されるというのが実体である。」廣松『認識』1979.2
4-1-2. 知識の媒体である言語も共同主観によって獲得された。
4-1-3. 対象として確認できるのはその言語によって指示、表現できる存在である。
4-1-4. すべての存在は知識として確認できた対象である。


4-2. 市川の素朴実在論
4-2-1. 主観は主体にあって対象化する反映=意識である。
4-2-2. 主観は主観以外のものと、主観自らを対象化するものとして、すべてを対象化するものとしてある。
4-2-3. 主観にとっては他人の意識も主観自らと同じにはない、他の対象と同じ客体でしかない。
4-2-4. 共同主観でいう「存在」「概念」も共同で獲得したものではなく、生活経験の対象を説明するものとして学んだものである。進化の過程で獲得してきた認識の枠組み、弁別能力(これを先験的主観と云っているが)も自らの成長段階で経験、訓練することで使えるようになった。
4-2-5. 主観の内にある学んだ観念とは別に、外に、生活体験の対象が客観的に存在する。


4-2-6.こで4-1-1.※ に反論
4-2-6-1.実体である「対象」は自発的に対称性を破ることで、相互規定関係に「既成のかたち」を実現している。
4-2-6-2.表象の解釈で、意味づけ「判断」する際には、云うように「構成的に定立」し表象を分節化、範疇化する。「主語的対象を対象として構成的に措定する営為」
4-2-6-3.主語・述語の規定関係は単独では成立しない。コトバだけでは意味規定関係は循環してしまう。コトバの個々の規定関係は、コトバの相互規定関係全体のなかに位置づけることで成り立つ。コトバの相互規定関係全体として、まさに共同主観が対象とする世界が反映されている。
4-2-6-4.「対象」の個別性は対象の普遍的存在としてある。個別性は共同主観にはなんら依存しない。


4-3.対立点(4-3-2)
4-3-1.物理的時空間は物理的運動の普遍的形式である。
4-3-1-1.光速度等の普遍定数は運動の普遍的形式を表している。
4-3-1-2.数学的普遍性はオイラーの恒等式が象徴している。
e iπ = -1 [自然対数(e)、虚数単位(i)、円周率(π)、自然数(1)]
4-3-2.「科学は仮説である」という意味では「共同主観」も成り立ちえる。「共同主観」であれ、科学であれその対象は、主観でない客観的実在世界として存在している。
4-3-3.共同主観でいう「測る」ことも主観と対象との再現性のある、不変的関係を前提にしている。
「測らなくては知り得ない」というが、「測ること」それ自体が測定結果の再現性を認めている。それが存在対象の普遍性である。
4-3-4.主観と対象との関係の絶対性を根拠に、科学「仮説」として表現される対象が普遍的実在世界として存在する。


4-4.これ以上の議論は異なる立場間の反論の繰り返しになってしまう。「認識論」を取り上げることで先に進むことができるだろう。

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