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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070215-00000013-ykf-ent
あしたのバレンタインデー、１７年ぶりに全曲が新しい録音のフルアルバムを発売します。タイトルは「鴎（かもめ）３０」。これが、デビュー３０周年記念ということになります。もちろん、自信作。お金を出して買っていただいて、良かった−そう思えるような感じがしています。
テーマは、ラテンフレーバー。オリジナルからベサメ・ムーチョまで盛りだくさん。楽しみにしていてください。
曲というのは不思議ですね。同じものでも旬がある。過去のわたしのヒット曲でも、今年は「ブルー」とか、「迷い道」とかリバイバルで皆さんが支持してくれるのです。ただ、その時代を踏まえて、いろいろなお色直しをしていなければならない。これが簡単なようで、とても難しい。
今年ですか？ 絶対に「かもめが翔んだ日」ですね。だから、アルバムのタイトルにも鴎を入れたんですよ。気合というのか、力が入りました。
以前から、ファンも含めたわたしの周囲で、「力を抜いて、できないの」という指摘があります。
でも、できないんですよ。これが…。
デビューのときもそうでした。当時は“飛んでる女”というのがはやっていて、わたしもそのひとりに入っていたらしい。それだけに、所属していた事務所でもこの濃いキャラクターを少しだけおとなしくさせたいと思ったそうです。
早口だし、ガハハと大声をあげて笑うので、少しでも、しとやかに見せたかったのでしょう。
で、会話などの個人レッスンをさせられました。ゆっくりと話すように、絵本の童話を読んだりしたのですが、結局は元のもくあみ。先生も、「君は君流がいい」と。
笑い方もそうです。母から聞いた話ですが、わたしは赤ちゃんのころから、目を開けるとニコーッと笑っていたそうです。笑うということは、自然のままに、がベストだそうで、いちおう練習はしましたけど、うまくできません。要は笑い方を変えるということは死ね、ということですね。笑いは健康のもと、というでしょう。
３０年いろいろなことがあって、短くはありませんでした。なんとかやってこられたのは、自然体のおかげだったからだと思っています。
■わたなべ・まちこ 歌手。１９５６年１０月２３日、神奈川県横須賀市生まれ。７５年の第９回ポピュラーソングコンテストで特別賞を受賞。７７年に「迷い道」でデビュー。続く「かもめが翔んだ日」がビッグヒットとなり、日本レコード大賞最優秀新人賞など１２賞を獲得した。以来、パワフルな歌唱力でファンを魅了し続けている。０５年には横須賀大使に任命された。
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