| Tweet |
□１８歳少年に懲役１２年…大阪寝屋川・小学校３人殺傷事件 [スポーツ報知]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2601486/detail?rd
１８歳少年に懲役１２年…大阪寝屋川・小学校３人殺傷事件
大阪・寝屋川市立中央小学校で昨年２月、教職員３人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた同小卒業生の無職少年（１８）に大阪地裁は１９日、殺意や責任能力を認め、「犯行は極めて悪質で、もはや（少年院送致などの）保護処分の域を超えている」として、懲役１２年（求刑無期懲役）の判決を言い渡した。裁判では広汎性発達障害と診断された少年の処遇が焦点だったが、少年院による更生ではなく、処罰的な少年刑務所での懲役刑が科せられることとなった。
犯行当時１７歳だった少年は、終始一貫して前を向き、横田信之裁判長の言葉に聞き入っていた。
「判決に異議があれば、２週間以内に申し立てるように」と横田裁判長から説明を受けた瞬間、「あ、はい」と返答。これが唯一の発言。白いＴシャツにグレーのスエット、メガネ。中肉中背だった体は別人のように丸々としていた。
焦点となったのは精神鑑定で「広汎性発達障害」と診断された少年の処遇。今回のような発達障害を背景にした少年犯罪で、公開の法廷＝検察官送致（逆送）により刑事裁判となるのは異例だ。対人関係がうまく築けず、特定の物事に執着するのが障害の特徴で、コミュニケーションもうまくとれない。先天的な脳機能障害に起因するとされるが、明確な治療法は未確立だ。
検察側は「障害の程度は軽い」と無期懲役を求刑も、弁護側は「犯行は少年の持つ発達障害を念頭に置かなければ理解できない」などと強調。少年院での矯正教育の必要性を訴え続けた。
この日の判決は実刑、しかも懲役１２年という厳しいもの。人を突き刺すのに適した長さ約２２センチの刺し身包丁を凶器に使ったほか「少年にとって人を刺すことは当然、人を殺す可能性を含んでいる」などと殺意も認定した。責任能力についても「行動制御能力はある程度減退していたが、著しい状態ではなかった」と指摘。「犯行は極めて悪質で、保護処分の域を超えている。障害の治療が少年院での処遇期間内に浸透するか疑問」と懲役刑の理由を挙げ、「少年の未熟さや特異な精神状態に照らせば、責任を成人らと同じにはできない」と量刑理由を述べた。
判決の最終部分では「服役後の社会適応を高めるような療育的な処遇が少年刑務所で望まれる。長期的、継続的に処遇し、遺族らの苦しみの深さを心の底から感じられるようになることを強く希望する」と異例の意見も付け加えられた。
判決後、会見した少年の弁護人は判決に「極めて遺憾」とコメント。控訴については「今後検討する」と含みを持たせた。弁護団によると、少年は判決について「この判決を聞いた遺族は『軽すぎる』と思うのではないか」と話したという。検察側は「控訴の方針で協議したい」とした。
◆小学校内殺傷事件 ２００５年２月１４日午後、大阪府寝屋川市立中央小で教職員３人が包丁で刺され、鴨崎満明教諭（当時５２歳）＝写真＝が死亡、女性２人が重傷を負った。府警が卒業生で当時１７歳の無職少年を逮捕。大阪地検は精神鑑定で少年に責任能力があったと判断し、送致を受けた大阪家裁は「凶悪で非人間的な犯行」として検察官送致（逆送）を決定。地検が同年８月「小学校時代に同級生からいじめを受けた際に担任教諭らが止めてくれなかったと逆恨みした末の犯行」として殺人罪などで起訴した。
2006年10月20日08時15分
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。