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お笑い99.9 [どん底あるいは青い鳥。]
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投稿者 white 日時 2007 年 1 月 15 日 19:57:07: QYBiAyr6jr5Ac
 

□お笑い99.9 [どん底あるいは青い鳥。]

 http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-158.html

2007/01/15

お笑い99.9

日本の裁判は、外国人の目にはお笑い種であるらしい。

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周防正行監督が痴漢えん罪事件をテーマに描いた「それでもボクはやってない」のプレミア試写がニューヨークで行われ「日本の裁判」に笑いが巻き起こった。

シリアスなはずのシーンで、笑い声が起こった。痴漢の容疑者とされた加瀬亮が何度「やってない」と主張しても被害者の証言以外は聞く耳を持たない警察官や検事、居眠りをする裁判長、刑事事件の99.9%が有罪になる現状…。(引用元)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070112-00000098-sph-ent
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映画は見ていないが、公式サイトによれば、例の「守谷駅痴漢冤罪事件の記録」と同じような話であるらしい。守谷の件は誤認逮捕で終わったが、それが裁判まで進んでしまったというところか。

守谷の一件にも、笑えるところはなかったと思う。アリバイを揃えて無実を訴えても耳を貸してもらえないのは、むしろ恐怖だ。それがアメリカ人の目には笑える何かと映る。非現実的な、ありえない、ナンセンス…と捉えられるからだろう。

ナンセンスさの源には「はじめに有罪ありき」という日本風の頭がある。「有罪」に合う証拠だけを取り上げ、有罪性を否定する証拠は無視してしまう。無罪の証拠を隠すことも許されているし、たとえそれらが表に出ても、それでも有罪になるよう裁判官がちゃんと曲解してくれる。

日本人が求めるのは事実や真実ではない。ただ「有罪だという空気」が死守されることだけだ。その空気に逆らったが最後、ただならぬ何かが起こる、そんな「非現実的な怖れ」が自己規制と他への制裁という「現実」を招く。99.9%という数字は、他ならぬ「空気の勝利」「理性の敗北」の証である。

裁判官を含めた日本人一般の誤りは、やはり「有罪か無罪かは裁判官が判断すべきだ」という認識にあるのではないだろうか。そもそも裁判官が自由心証なるものによって判断を下すのは、決して「被告が有罪か無罪か」ではない。「それぞれの証拠物が被告の犯行の証左と言えるかどうか」のはずである(参照)。

すべての証拠について「犯行の証拠となるかどうか」の判断が揃えば、あとは自動的に答えの出る計算機的な問題に過ぎない。被告の犯行であることを示す証拠が「あれば、被告は有罪」であり「なければ、被告は無罪」、それだけの話だ。

それを日本の裁判官は、最初から「自由『印象』によって被告は有罪」と決め込んで、その結論に証拠の判断を合わせてしまう。「犯行の証拠はなくても有罪」とする。このナンセンスゆえに冤罪が生じるのだ…というのが、幾つかの冤罪事件を見ていて思うところである。

裁判官の抱く「自由印象」が、たとえば「だって起訴されたんだから」といったところから来るとしたら、やはりそれはお笑い種というよりないだろう(アメリカ人が実際にその点を笑ったかどうかはともかくとしても)。

逮捕されたから、起訴されたから有罪のはずだし、必ず有罪でなくてはならない――その認識がどれほどおかしなことか、気づいている日本人はとても少ない。


▽関連記事

□周防正行監督「笑われて手応え」…痴漢えん罪題材「それでもボクはやってない」米プレミア [スポーツ報知]

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070112-00000098-sph-ent

周防正行監督「笑われて手応え」…痴漢えん罪題材「それでもボクはやってない」米プレミア
1月12日8時2分配信スポーツ報知

 【ニューヨーク(ニューヨーク州)10日】周防正行監督(50)が痴漢えん罪事件をテーマに描いた「それでもボクはやってない」(20日公開)のプレミア試写が「ジャパンソサエティ・ホール」で行われ、「日本の裁判」に笑いが巻き起こった。周防監督は複雑な表情を浮かべながら、「改めて笑っちゃう現実なんだよなって思いました。やっぱり現実を変えていきたい」と手応えを感じた様子だった。

 シリアスなはずのシーンで、笑い声が起こった。痴漢の容疑者とされた加瀬亮(32)が何度「やってない」と主張しても被害者の証言以外は聞く耳を持たない警察官や検事、居眠りをする裁判長、刑事事件の99・9%が有罪になる現状…。

 「冗談でも何でもなく、これが日本の裁判の現実です。今までの(自身の)コメディーよりも笑いが少ないのは、そのことを知ったボクの怒りがきっかけです」

 上映に先立つ舞台あいさつではユーモアたっぷりに作品を紹介した周防監督だが、終了後は複雑な表情。「日本人にとって笑えない現実を描いたのが笑われたのが恥ずかしい…」

 社交ダンス教室を舞台にしたコメディー「Shall we ダンス?」が全米でも200万人を動員。リチャード・ギア主演のリメーク版(04年)もヒットした。「SUO」の知名度はニューヨークでも高く、11年ぶりの新作には法曹関係者約50人を含め、300人が集まった。

 「満員電車なんてニューヨークとシカゴくらい。カンザスじゃ地下鉄っていう言葉も多分知らないよ(笑い)。だから、ほとんどの人には痴漢が出る状況は分からないと思う」(米映画配給関係者)しかし、作品の根底にあるのは、人が人を裁くということ。日本在住歴もあるジョー・アルバート弁護士は「米国の裁判にも問題はあるけど、99・9%が有罪なんて信じられないよ」と驚いたように話した。

 「極めて日本的な映画だけど、扱ってるテーマは普遍的なもの。だからこの作品は海外に出して、見てもらいたいと思う」予期せぬ笑いは、日本の刑事裁判がいかに問題をはらんでいるかの裏返し。前日はニューヨーク郡裁判所に足を運び、米国の裁判を初傍聴した周防監督。「改めて笑っちゃうような現実なんだよなって思いました。現実を変えたい」“裁判改革”への思いは、さらに強くなったようだ。

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