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アメリカが日本に核兵器を売る商談はすでに成立している?という説。他
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/1096.html
投稿者 きすぐれ真一 日時 2006 年 11 月 02 日 00:40:34: HyQF24IvCTDS6
 

(回答先: 日本の核兵器製造能力 投稿者 きすぐれ真一 日時 2006 年 11 月 01 日 00:18:28)

非核三原則?

http://sun.ap.teacup.com/souun/89.html

マスコミでは米軍再編の話題が、日本側の負担金額を中心にして報道されています。また米軍再編は日本国内の基地負担の軽減の為であるかのようにも報道されています。しかし実態は米軍の極東からの撤退ないし縮小という事、日本に応分の負担を迫るものであることは否めないでしょう。

以下は北朝鮮の核の脅威が盛んに喧伝されていた4年程前の2002年10月14日、名城大学 槌田 敦教授の盛岡での講演録からの抜粋です。
米国は日本から核の傘を外す決断をしたのではないか?、日本は核武装に一歩踏み出したのではないか?という氏の声をお皆様はどう受け止めますか?


2002年、当時の安倍内閣官房副長官、福田内閣官房長官、小泉首相が立て続けに日本の核武装について唐突に発言しました。
 安倍官房副長官は学生を相手にして「日本は核兵器を使用してもよい」と話しました。福田官房長官は「非核三原則の見直しもあり得る」「ただし、小泉内閣はしない」と言いました。

 福田長官は、2002年5月31日に2回記者会見をしました。2回目の非公式の記者会見で、「政府首脳」という表現で、日本政府が国是としている非核三原則について、「憲法だって変えようという時代だから国際情勢の変化に国民が核兵器を持つべきだという事になれば変わることもあるかもしれない」。こういう言い方をした訳です。ただし、この記者会見をマスコミはほとんど無視しました。
 ただひとつ取り上げたのは東京新聞(中日新聞)でした。6月1日の東京新聞はその全容を国民に報道しましたが、他の新聞は無視し、福田長官の発言をほんの僅かしか書いていません。ところが、東京新聞のこの記事を見て、翌日から大騒ぎになるのです。
 この福田発言で日本中がびっくりしてしまった訳です。「政府首脳」というのは誰だ、それは福田だということになって、質問された小泉首相は「わが内閣では三原則を堅持する。今後の内閣でも堅持して貰いたいと思っている」と述べた後で、「将来の内閣にまでああやれ、こうやれとは言わない。それはどうなるか分からない」という意味のことを言いました。
 この福田発言は唐突に見えるけれども、実は唐突な話ではないのです。唐突なのは、なぜこの時期に、ということだけなのです。


【福田発言の真意はどこか】

日本の核武装は海外で取り沙汰されているけれども、まだ『もんじゅ』は事故のままで復帰していない。『常陽』はJCOの臨界事故のため、燃料供給がままならない。高速炉使用済み燃料の再処理工場RETFは建設作業が進んでいない。話としてつじつまが合わないのです。日本の核武装計画は頓挫しているのに、何故唐突に安倍、福田、小泉の3人が日本の核武装を喋ったのか。
 ここであのイージス艦が思い出されます。日本はアメリカから核兵器を「買って使えば」よいのです。こういうやり方をしますと、買うのですから「持ち込ませる」のではありません。それから日本が持っていないんだから「持たず」です。そして「作らず」です。非核三原則なんてどうでも良い話になるのです。
 アメリカが日本に核兵器を売る商談がすでに成立したのではないかと私は想像しています。実際に購入したとは思いませんけれど。購入する契約ができただけでよいのです。何時でも沖縄に置いてあるアメリカの核兵器を日本は使えるのですから。
 ただし、最初に使う所は東シナ海やインド洋やそういう公海で使う。その準備が完成して安倍さん、福田さんは黙っていられなくなったのではないでしょうか。


【きな臭いアジアの核】

 話をさらに続けて行きます。そうするとどこと戦争する為にそんな事を考えているのだろうと言う事になります。それはきな臭いアジアの核という事になります。アジアの核、これは世界の核兵器はいったいどこがいくつ持っているかという話ですね。多い方から順にアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、これは常識ですね。中国はもうイギリスを越えて290発。インド、パキスタンは20〜30発程度です。これが世界の核です。
 もっとも困った状態になっているのはアジアの核です。アジアの核は非常に不安定なのです。そこで中国が方針を変えました。中国の核は以前はすべてモスクワを向いていたのですが、今はそうではなくて小型の核の開発をするようになりました。それからアメリカもそれに対抗して小型核の開発をしています(2002年3月10日、中日新聞)。アメリカの小型核兵器は中国と中東、そして北朝鮮を狙っているのです。
 ヨーロッパ情勢では、ドイツの核武装はどうかという問題ですが、これはする必要がありません。フランスは既にドイツと運命共同体になっています。特に注目するのはシーメンスとフラムトムの合併です。シーメンスというのはドイツの有名な軍事企業です。フラムトムというのはフランスの核兵器を作っている元国営の企業です。このドイツの軍事企業がフランスの核企業を吸収合併したのです。これでフランスの核兵器はドイツのものになりました。すでにドイツは核保有国です。それだけでなく、ドイツとフランスとは核戦争する可能性がなくなったのです。


【使えない核兵器、使える核兵器】

 アメリカは大量に核兵器を作りましたが、それは使えない核兵器でした。ブッシュは、これを使える核兵器に変えようと一生懸命になっています。核兵器は、半世紀前に日本に使ったのが最後です。その後、あっちこっちで使おうとしたけれど、世界の反発を恐れて使えなかったのです。今回イラクが大量破壊兵器を使ったら、それを口実に核兵器で反撃するのではないかと思います。
 その結果を考えますと、使ってしまってからなら非難されようが何しようが済んだ話になるのです。これが人間の性癖です。人間という動物は、使う前には大反対するけれども、使ってしまってからはその現状を認めるのが人間の性癖です。現在は、核兵器が恐いぞ恐いぞと宣伝が行き渡っているので、核兵器を使うことに尻込みしていますが、一旦使ってしまえば、それからは何時でも使えるようになります。
 これまでに核兵器は恐いという宣伝が行き渡りましたので、使えない兵器だったのです。したがって長崎、広島での日本人の反核運動は間違えたのです。核兵器が恐いと言えば言う程、核兵器の恐怖の兵器としての地位はどんどん上がっていきました。
 原水爆が恐いということを悪いとは言いませんげれども、原水爆が恐いと言うならそれを使ったアメリカを非難しなければならなかったのです。それを同時にしなかったのでアメリカは免責され、アメリカに核兵器を持つ恐い国という権利だけを与えることになりました。
 それと同時に、核兵器はもっとも恐ろしい兵器なので、弱小国がこれを持つと外国に対して優位になるという誘惑が広まり、世界中で核開発競争となったのです。しかし、現状では核兵器は仮に持ったとしても使えない兵器である。使えなければ恐い事にはならない。先程、保有と使用とは違うというお話をしました。保有はしているけれど使用もできないものなんて張り子の虎という事になる。ここで、アメリカが核兵器を1発でも使えば、その後は使用で使える兵器になるのです。


【アジアの核抑止は日本にまかせる】

 パキスタンやインドでアメリカが核兵器を使えるかということになりますと、これは無理というものです。核兵器を持っているアジアの複雑な関係にアメリカが介入すると、そのあと始末にアメリカは困ることになるからです。
 そこでこれをどうやって対処すれば良いか。答えは日本にアメリカの承認のもとに核兵器を使わせればよい。アジアには石油などの資源はない。アジアを占領したところで、アメリカの利益はない。そこでアジアのことは、アジアで解決させる。中国とインドとパキスタンの三つ巴の紛争に日本に核を持たせて参加させる。日本の海上自衛隊はアメリカに忠実ですからやるに違いありません。アメリカの承認により日本がするのです。まず、日本にアメリカの核兵器を買わせて使わせる。次に、アメリカの管理下で日本に自前の核兵器を作らせる。
 そのようになると、日本と中国では核の軍拡競争が始まり、冷戦状態に入ります。これは両国を消耗させる最高の方法になります。アメリカは冷戦でロシアに勝ったけれども、経済的には疲弊したという経験があるだけに同じ道に日本と中国を引きずり込んで黄色い人間を鎮圧する路線があり得るのです。
 そこで先程の語が復活します。アメリカは間もなく日本に対する核の傘を外す筈です。核の傘が外れた途端に日本は核武装に突入します。アメリカの核があるからという理由で日本は核を持たない事にして来たのです。日本の核武装はその時に本格化します。それまでの準備期間が今の時代だと思います。


【第三次世界大戦と日本の核武装】

 そこで有事なんですね、有事とは何か。有事というのは安倍さんの大好きな言葉なんですけれども、アメリカと中国が対立したときにどちらの側に立つかという問題なのです。現状では中国の側に立つなどという事は有り得ないと誰もが思っている。しかし、それは歴史を勉強していない証拠です。
 前の戦争のとき、日本とドイツが同盟を結ぶなんてことは誰も考えなかった。なぜかというと、日本はドイツが嫌いだし、ドイツは日本が大嫌い。まず日本はドイツにとって泥棒猫です。第一次世界大戦で、日本はどちらが勝ちそうか様子を見たうえで、遅れて参加しました。そして、日本は中国山東省に持っていたドイツの権益をぶん取ったのです。勝ち馬に乗った日本はドイツ人に恨まれるのは当然です。
 当時日本はアメリカとは仲が良かった。アメリカの西海岸は日本との貿易が盛んだった。青い目をした人形の歌などいろいろな仲の良い話がある訳です。それなのに戦争に入った。なぜ入ったか。ドイツが勝つと判断し、ふたたび勝ち馬に乗るためにドイツに加担して戦争に参加したのです。
 だからそういう事を考えるとアメリカとヨーロッパ、そしてアメリカと中国の争いになった時、ヨーロッパと中国の側に立って、アメリカと戦争することだって有り得るのです。アメリカはイランを抑えるためにイラクに軍事援助した。しかし、そのイラクがアメリカに逆らうことになった。それと同じことが繰り返されることもあるのです。日本とアメリカが仲たがいしないとは決して言えないのが同盟と戦争の姿です。その場合、第二次世界大戦よりも悲惨なことになります。
 それでそのきっかけとなる日本の本格的核武装の時期は何時か。中国とインド、パキスタンで核戦争の恐れのある紛争が始まった時だと思います。それでいろいろなシナリオがあるけれども、最初のシナリオにしたがえば、日本がアメリカ軍の同盟軍としてアメリカから核兵器を買って直ちに使用する。これは憲法に違反しないと弁解するだろう。そして非核三原則の範囲外ともいうだろう。


【結論】

 日本は核武装する筈が無いと信じたい。でも一方に愛国心という面倒な思想があるのです。残念な事に。学生達と話をしているともうそんな話ですよ。要するに中国が核を持っているのに日本が核を持たないなんて事がありうるのか。これは愛国心です。中国に攻めて来られたらっていう恐怖心。そういう人達が将来の日本を背負う訳ですから。

 で、今回のマスコミのやり方。そして多くの人達のやり方。安倍、福田、小泉を叩いて結局彼らを黙らせてしまった。再びこの問題は闇の中です。叩いて黙らせるという事ばかり今迄の運動はしてきたのではないか。本質を議論する事をしないで相手の言う事を黙らせる。これがこれまでの反核運動であり、平和運動であったのです。
 安倍、福田発言があったことをきっかけにして、今こそ議論しようと、なぜ問題提起をしないのか。この逆をするのが日本人の特徴です。だからこれに逆らって日本人の血の体質を改善しようなどとしても無駄ということになります。ではどうすれば良いのか。全て現実は認めよう。現実を良いとか悪いとかで排除しては駄目だ。現実を認めて現実の中でどうするかを考えなくてはいけない。
 これは悪い事だ、だから喋っちゃいけないんだなんてそういうやり方を今迄の日本の運動はし続けて来た。日本の核問題で、日本の核武装が問題になった時、日本は核武装する筈がないとして、狼少年などと言って議論を潰してしまうやり方。これこそが一番の犯罪だと思います。日本人にはこれが多いんです。福田や安倍に対してもそれを言って封じてしまってはいけない。その中身の議論こそ必要なのです。

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