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政治的障害棚上げ…関係改善優先で思惑一致 [毎日新聞]
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/392.html
投稿者 white 日時 2006 年 10 月 09 日 00:56:33: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: <日中首脳会談>共通の課題解決へ「戦略的互恵」構築で合意 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 10 月 09 日 00:55:48)

□政治的障害棚上げ…関係改善優先で思惑一致 [毎日新聞]

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061008-00000089-mai-pol

<日中首脳会談>政治的障害棚上げ…関係改善優先で思惑一致
 1年半ぶりに実現した8日の日中首脳会談は、最大の政治的障害である靖国神社参拝問題の解決を先送りし、関係改善を優先させた「手打ち」の場となった。アジア外交立て直しの成果を早く示したい安倍晋三首相、国内経済や国際イメージを重視した胡錦濤国家主席。双方の利害・思惑が一致した結果で、北朝鮮の核実験予告が日中協力を後押しした側面もある。ただ、靖国問題を先送りした以上、この日確認した「戦略的互恵関係」のもろさは否定できず、日中間の神経戦は今後も続く。【北京・佐藤千矢子、飯田和郎】
 天安門広場に日の丸がはためいた。外国首脳の公式訪問時の恒例とはいえ、反日運動の度に焼かれた日の丸が「全中国の中心(天安門)」に掲げられたのは5年ぶりだ。
 年1度の重要会議、共産党中央委員会総会が始まった8日の安倍首相訪中。しかも中国は胡主席以下、序列1〜3位の要人が会談する異例の厚遇で応じた。柔軟にみえる対応の背景には、したたかな計算が働く。
 経済成長には今後も日本の対中投資が欠かせない。政権基盤確立を急ぐ胡主席は江沢民時代と違う対日指針を打ち出したい。中国指導部は「小泉退任・安倍就任」を対日改善の好機ととらえた。
 中国は首相の靖国神社参拝見送りを首脳会談再開の条件にしてきた。今回、安倍首相に「参拝自粛の確約」を求めなかったが、譲歩したわけではない。「靖国問題に固執するかたくなな中国」というイメージを避けるのと同時に、安倍首相への圧力になることを知っている。
 「言必信、行必果」(言った以上は必ず実行し、行う以上は断固としてやる)。温家宝首相は会談で論語の一節を引用し、「これは中日関係の発展を保証する上で重要だ」と語った。
 この言葉は72年の日中国交正常化時、周恩来首相(当時)が田中角栄首相(同)に贈った書にある日中関係のキーワードだ。安倍首相が関係改善を目指すという「言」を守り、靖国参拝という「政治的障害」を取り除く「行」を突きつけた。
 中国外務省の劉建超報道局長は8日夜、「事前協議で『政治的障害』を克服することで合意していた」と強調した。
 中国は今後、安倍首相が靖国に参拝しないとの認識を持ち、「それでも安倍首相が参拝に踏み切れば、非は日本にある」との流れが国際社会で強まるとの深謀遠慮も併せ持つ。関係改善に踏み出した中国は同時に、新たな駆け引きにも乗り出した。
 ◇「安倍外交」を安定軌道に、最優先
 胡主席「首相が就任早々、最初の訪問国として中国を訪問することは、中日関係の改善と発展を重要視する姿勢を表している。前向きに評価したい。日本の首相の5年ぶりの訪中は中日関係の転機を示している」
 安倍首相「6中全会(中国共産党第16期中央委員会第6回総会)初日という忙しい中、お迎えいただき感謝する。初めての訪問先として中国を選び、国内外の驚きをもって迎えられた」
 首脳会談は互いに日中関係重視の姿勢をたたえ合う言葉から始まった。
 ただ、これに先立って安倍首相と会談した温家宝首相は冒頭のあいさつで、靖国問題の克服が首脳会談の前提になっているとの中国側の認識を強調していた。これに対し、安倍首相は一連の会談で「政治的困難を克服し、両国の健全な発展を促進する観点から、適切に処理したい」と述べるにとどまった。
 安倍首相が就任直後の訪中を急いだのは、国内外からの「タカ派ナショナリスト」批判を払拭(ふっしょく)し、まずは「安倍外交」を安定軌道に乗せるためだ。小泉前政権が批判されてきたアジア外交を立て直せば、10日告示の衆院統一補選(22日投開票)へ向け弾みもつく。「今回の会談は実現した時点で目標の8〜9割が達成できた」(政府筋)。
 しかし、安倍首相の目指してきた「靖国問題と切り離した未来志向の日中関係」が実現したとは言い難い。日本国内には「右(派)の安倍首相だからこそ、右の批判を抑えられる。ここで大局的決断をすれば名宰相だ」(自民党幹部)と参拝自粛の表明を期待する声もあったが、首脳会談でも安倍首相は「行くか行かないかは言及しないことにしている」とあいまい戦術を貫いた。
 今年4月に極秘参拝した首相は当面、参拝を控えるとみられ、日中首脳はこの「猶予期間」を利用した関係改善を演出した格好だ。
 訪中実現に当たってささやかれた参拝自粛の密約説については、安倍首相はこれまで「特定の条件を付けて首脳会談を行うということはしない」と否定している。首脳会談では、首相は過去の自身の参拝について「恒久平和を願うためで、軍国主義美化でもA級戦犯賛美でもない」と理解を求めており、「安倍首相は参院選を控えた来年春の例大祭に参拝する」との見方はなお根強い。
 歴史認識をめぐっては、首相は「アジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与え、傷跡を残したとの反省に立っている」と95年の村山富市首相談話などの政府見解を踏襲。「反省のうえに戦後60年の平和国家としての歩みがある」と強調した。相互訪問や首脳会談を頻繁に行うという合意は、政府見解に沿って「タカ派」的な持論を封印し続けることを安倍首相に求めた側面もある。
(毎日新聞) - 10月9日0時40分更新


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