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九条新党宣言(「天木直人・メディアを創る」その後)―その2 「日米軍事同盟と憲法改正」
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/647.html
投稿者 天木ファン 日時 2006 年 10 月 17 日 16:02:55: 2nLReFHhGZ7P6
 

◇「天木直人・メディアを創る」その後―その2 「日米軍事同盟と憲法改正」 (『九条新党宣言』はじめにp1〜p2から)


 私は、小泉政権の下で一気に進んだ日米軍事同盟の強化が、日本国民の暮らしと安全にとって如何に危険なものであるかを心の底から危惧しています。

 「テロとの戦い」という言葉に隠されたアメリカのあらたな安全保障政策は、アメリカのアラブ抑圧政策、中東占領政策以外の何物でもありません。

 誤った方向に暴走する今のアメリカと軍事同盟を強化することが、どうして日本の国益なのでしょう。断じてそうではありません。

 軍事優先主義や帝国主義は国を滅ぼすことになることを、われわれはあの敗戦から学んだはずです。敗戦によって日本はアメリカに占領され、二度とアメリカに刃向かえないように武装解除させられましたが、われわれはその押しつけられた平和憲法こそ日本国の再出発の基礎であると信じて世界に復帰したのです。だからこそ日本は今日までなんとか戦争の直接当事者となることなく、平和で豊かな国に発展することができたのです。このことは、イデオロギーを離れ、立場の違いを超えて、われわれ国民が正しく認識しなければならない厳然たる事実です。

 ところが小泉政権とそれにつづくポスト小泉政権は、国家権力にものをいわせて日本を一気に戦争国家アメリカの永久的な従属国にさせようとしています。日米軍事同盟強化のためには憲法を変えることがあたりまえのこととして語られるようになりました。

 この流れを食い止め、日本がもはや後戻りできないまでにアメリカに従属するようになる前に、日本丸の舵を大きく転換しなければなりません。今が最後のチャンスなのです。

 この大事業を成し遂げることは市民の力だけではどうにもなりません。国民の負託を受け、国政を担う政治家が国民を覚醒させ、国民を結束させて正しい方向へ導かなくてはならないのです。

(つづく)

『九条新党宣言』
http://www.bk1.co.jp/product/2717508


◇「天木直人・メディアを創る」その後―その1「イラク訴訟裁判」 「イラク訴訟裁判」

 実は私は現在、外務省と法廷で戦っています。

 私は2年ほど前から名古屋地裁において自衛隊のイラクへの派遣は違憲であるといういわゆる「自衛隊イラク派遣違憲訴訟」を、国を相手に起こしてきました。この「イラク訴訟」は今年5月に亡くなられた元郵政大臣、元防衛庁政務次官の箕輪登さんが起こされた札幌地裁のイラク訴訟をはじめ、全国の多くの地裁で起こされているイラク訴訟の一つですが、これまでの全国の地裁では、訴えに値する直接の被害はない、すなわち「訴の利益」がないという理由で、すべて却下されてきました。

 (略)「日米安保条約は憲法九条に違反する」とか、「自衛隊の存在は違憲である」といった、国を相手の違憲訴訟について、裁判所はこれを高度の政治性を有する事項であるがゆえに裁判所の判決にはなじまないという、いわゆる統治行為論などを持ち出して、判断を避けてきました。今度の「イラク訴訟」もこれまですべての裁判所で却下されてきました。これだけ違憲性が明らかな今回の自衛隊のイラク派遣について、わが国の司法は「法の支配」を実現するというその指名を完全に放棄しているのです。

 そんな中で名古屋地裁の訴訟についても3000人余の原告の訴えについては却下されました。ところが私一人だけが切り離されて審理が続行しているのです。その理由は、私の場合は、イラク戦争に反対する公電を打ったことによって辞職を迫られたのではないのか、そうであるとすれば精神的、経済的被害があるのではないか、その限りにおいて私の場合には「訴の利益」があるのではないか、と裁判所が考えたらしいのです。もしそうであれば、全国のイラク訴訟の原告のためにも、私が頑張ってイラク訴訟の実質的な審議入りを裁判所に求めていこう、そう考えるに至ったのです。

 10月6日に予定されている名古屋地裁のイラク訴訟で、私の人事に関する事実関係の証人喚問が行われます。その審理の過程で外務省が裁判所に提出した準備書類に、見逃せない虚偽の証言があるのです。外務省は今回の私の辞職は私が自ら希望して辞職を願い出たのであって、私がイラク戦争に反対した公電を打ったことによる解雇ではなかったと主張しています。

 さすがのわたしもこの明らかな虚偽証言に怒りをおぼえました。私は当時の外務省人事当局と私のやり取りのすべてを証拠書類として裁判所へ提出し、依願免退職を迫られた事実を明らかにしています。
 今度のイラク戦争をきっかけに私の外交に関する考え方と今の外務省の考えとがあまりにも離れてしまった以上、もはや私は外務省に未練はありません。したがって私の解雇をめぐって、その解雇が不当であったから撤回して外務省に復帰させろといった要求を主張するつもりは私にはありません。しかしイラク訴訟の実質審理を実現するために、私の人事の不当さを裁判で証明できれば本望であると思っています。

『九条新党宣言』より(p33〜p35)


コメント:『九条新党宣言』(天木直人・筆坂秀世著)を読みました。私は「天木直人・メディアを創る」のその後を読ませていただいてる気分になりました。もちろん本の構成は共産党を離党された筆坂秀世氏との対談なのですが、天木さんからの日常的な発信がなくなってからも、ことあるごとにこのことは天木さんならどのような意見を書かれるのか、聞きたいと思うことがありました。同じような思いでみえる方も多いのではないでしょうか。そこで私は『九条新党宣言』を読んで、私なりに整理して(天木さんの発言部分が主にになりますが)抜き出し、勝手な題名を付けて、紹介することをしてみようと思います。何日かかるか、何回になるかはわかりません。今回はまず公判が先日ありました「イラク訴訟」を天木さんがどのように取り組んでおられるかがわかる上記の部分を抜き出してみました。

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