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安倍総理で暴走する市議審判 岩国市議選・米軍再編争点  【長周新聞】
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 10 月 21 日 15:09:53: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 暴走始める下関市議会 安倍首相誕生前後 飼い犬議員飛び出す 【長周新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 10 月 21 日 15:00:16)

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/iwakunisigisenn%20abesouridebousousurusigisinnpann.htm

安倍総理で暴走する市議審判

岩国市議選・米軍再編争点

            日本の安全のため許さない   2006年10月6日付


 米軍厚木基地の空母艦載機受け入れを拒否している山口県岩国市で、今月15日告示、22日投開票の岩国市議会議員選挙が迫っている。在日米軍再編プランの心臓部に位置する岩国では今年3月の住民投票で、圧倒的多数の市民が反対意志を示し力ずくの圧政とたたかってきた。つづく市長選でも安倍現総理が乗り出して推す自民党候補に大差をつけて、「移転反対」を唱えた現職が圧勝するなど、反対世論が圧倒した。全国の関係自治体のなかでも21自治体が同意せず、なかでも台風の目となってきた岩国の動向は注目を浴びている。その後地元では安倍内閣の発足を受けて、市議会ボスらが調子に乗って受け入れごり押しを画策するなど、市民との矛盾が激化している。米軍追従の郷土売り飛ばし議員をこらしめよの声が高まっている。

 強権発動で逆に反撃強まる

 第2次大戦後、米軍がぶんどって60年以上も居座ってきた岩国基地は、1・5倍に拡張中だ。そこに世界最大の“ならずもの軍隊”がさらに4000人以上も押し寄せ、極東最大の出撃基地にするという計画が進行してきた。硫黄島でやっていたNLP(夜間離発着訓練)は「瀬戸内海の無人島」に移す予定で、連動して岩国基地の滑走路は2本装備、空母接岸が可能な港もこしらえた。市民が知らぬ間に、青写真どおりに動かしてきたのだ。北朝鮮まで30分でたどり着くような戦斗攻撃機がゴーゴーと空を飛び回り、ゲート向こうの米軍官舎は原爆が落ちても大丈夫なような頑丈なものへと建て替えられていく。米軍は国外脱出訓練を繰り返しているが、それほど恨まれる前線基地にしようというのだ。

 市民の怒りの世論が噴いたのは、今年3月におこなわれた住民投票だった。力ずくで権力者が襲いかかったものの、逆に怒濤の反撃機運をつくり出し、移転反対が4万3433票、賛成がわずか5369票、無効が879票という数字を叩き出した。

 戦後60年にわたって米軍支配の屈従におかれてきた岩国において、市民はその日本支配の根幹にたいして、有形無形の圧力を振り払って明確な意志を突きつけた。選挙中盤、安倍晋三官房長官(当時)が「国の専管事項」だから地元は黙れと発言したが、それが逆に火に油を注ぎ、強権を振りかざしたはずの地元財界・市議会トップなども相手にされず孤立感を極めた。かつてない様相をもって、住民の下からの抵抗機運が盛り上がっていった。

 住民投票が発議されて以後、商業マスメディアは「投票率50%危ぶまれる」など無効を煽り立て、笹川商工会議所会頭(当時)や、桑原市議会議長(当時)らボス連中は、「住民投票に行くな」「棄権しろ」と恫喝して回った。しかし、市民の冷ややかで反感をともなった反応にあい、貝殻に閉じこもるほかなかった。民主主義否定の強権論理を豪語した“勘違い組”が、“地上”ではまぎれもなく力負けしたのだ。桑原議長の地盤だった川下地区では、看板が軒並み撤去され、怒りの強さを物語った。浮き上がった商工会議所も市議会も直後にトップの首をすげ替える人事となった。

 市長選も同様で、井原市長を好きであろうが嫌いであろうが、圧倒的な市民が「移転反対」を負けさせないために1票を投じた。度重なる選挙の結果は、米軍機能移転、基地拡大のみならず、米軍基地そのものにむけられた積年の思いであり、まだまだ終わりではないたたかいの1つの到達点として、住民世論を激励した。そして全国を喜ばせた。

 暴走する岩国議会・反対決議覆しも策動

 しかし「懲りない面面」がおとなしくしているわけがなく、夏以後、再び米軍再編に向けた動きは加速。とりわけ、号令をかけてきた安倍晋三代議士の総理就任で、調子に乗った格好となった。

 前回衆議院選挙で「負けるから出ろ」との貧乏くじを引いたつもりが当選してしまった元県議で森派の福田良彦代議士は、基地正面に位置する車町3丁目を米軍住宅に提供するために、住民は愛宕山に家屋疎開せよと、勝手な私案をブチ挙げた。私案というほど気が利いた男ではなく、安倍氏など米軍の意向を受けた背後の指示を受けたものと見られている。

 8月末には二井知事が移転容認を打ち出し、和木町や周防大島町長などのゼニ稼ぎ運動もはじまった。ちなみに、周防大島町では住民の半数以上にのぼる反対署名が集められ、町長や上層部だけの勝手な「地元意志」であることが露呈している。

 岩国市議会では、自民党系最大派閥で本田嗣郎議長(装束・引退)率いる新市政会と、桑原敏幸元議長(川下)率いる憲政クラブなどが、「国が閣議決定したのだから、現実的対応をしろ」といって暴走をはじめた。住民投票や市長選にボロ負けしてチュンとなっていたのが、安倍内閣誕生を境に、自分たちが“偉い人”になったような勘違いで調子づいたというほかない豹変ぶりが、周囲を驚かせた。

 なかでも関係者がぶったまげたのが、9月27日におこなわれた市議会全員協議会だ。議会運営委員会で決まっていた方針も無視して、本田議長の無茶苦茶な議事進行で、「基地拡張反対決議」(旧岩国市議会でおこなわれた)の覆しを試みた。

 同協議会の席上、桑原氏は「米軍再編問題が解決すれば、民間空港問題、財政問題すべて解決する。岩国市は1000億以上の負債をかかえており、最短コースでいけば2、3年で夕張(財政破綻した)と一緒になる」と発言。「反対、反対いうのはおかしい。移転は閣議決定されて間違いなし。国に出向いて協議し報告しろ」と主張した。住民投票前、東京詣でから帰ってきた直後の住民説明会で、「政府はやるといったら必ずやります。江戸時代なら反対したら一家断絶、家禄没収になるんですよ! 騒音に見合ったものをもらったほうがまし!」とぶった頃の勢いだ。

 武田正之議員(兄は県議で、飲酒運転事故をもみ消そうとしたことが明るみになった)は、「誰が(日本を)守っているかといえば、現憲法下では日米安保条約に頼るしかない」「岩国から飛び立って出兵していく兵士のみなさんにも、岩国はすばらしいと思ってもらいたい。美しい国のなかで美しい岩国でないと困る」と米軍様様で戦争を賛美する調子。議会では何年間も目立たなかったはずが、9月以降、突然鼻息が荒くなって驚かれた。

 旧岩国から唯一の自民党推薦候補となる石本崇議員(山手)は、「商工会議所青年部、空港再開推進委員会の1人として岩国市の対応は甚だ情けない。米軍再編は、和木町、大島町は容認を前提とした協議をおこなっている。住民投票、市長選の時の民意とは、大きく流動している」とのべた。

 細見正行議員(元岩国市長で「住民投票無効」裁判をおこした大井喜栄氏の子分格といわれる)は、「市当局が早く国との対話の場ができるようにすべき。現時点では、騒音対策、安全対策、不安の対策すら解決できない。住民投票後、閣議決定されており、考えが変わるということは決して悪いことではない」と促した。

 吹田元代議士の秘書だった阿部秀樹議員(周東)は、「米軍再編は、国の専管事項。米軍再編にストップがかけられるような話をするのはいいかげんだ。もし、ストップがかかったり、内容が変更されるようなことがあれば、政治家はやめる」と表明。岩国から遠く離れた周東町の山の中に暮らすものの気楽さもあって、移転推進の若手先鋒隊として、感情的にかみつく場面が増えている。

 再度市民の底力を・基地撤去世論は圧倒的

 これらの議員は、3月の住民投票のおりに「投票に行くな!」とやって総反発を食らってからは、「しばらくおとなしくなっていた」といわれていた。しかし親分の安倍代議士が総理になって以後、住民の意志などおかまいなしに鼻息を荒くしたのだとみられている。国や県、周辺の自民党系首長らと時を同じくして、突っ走りはじめたのだ。

 旧岩国市の中心派閥である2会派は、移転反対署名をとりくんだ各自治会連合会長あてに、「自治会が政治(署名)を扱うな」「自治会の署名活動は共産主義国家の“思想チェック”だ。“反米”、“反国家”に扇動されている」などという脅迫まがいの書類を送りつけた経歴のある前野弘明議員(通津)や、味村憲征議員(新港)、中塚一廣議員(阿品)、坂井建正議員(岩国)、林雅之議員(錦見)、長尾光之議員(今津)などが所属し立候補を予定している。河谷愼司議員は県議選に出馬するので市議は辞めるとされている。本田嗣郎議長は引退する予定。

 今回の市議選では、暴走をはじめた議会に、再度市民の底力を見せてやろうという世論は強い。選挙のたびに国策の圧力を跳ね返してきた力を再び発揮し、「悪いやつ」はこらしめる威力を示すことが、米軍再編と全土の基地化に反対する全国からも注目されている。しかし立候補者の姿勢が極めて見えにくいのが現状だ。「選別に苦慮する」という声は多い。住民団体がおこなった立候補者へのアンケート調査結果などが、徐々に市民のなかに浸透しはじめている過程だ。

 選挙には、定数34人に対し、56陣営が立候補を予定。移転白紙撤回を掲げる候補が19人おり、残り37人は「現実的対応」と主張する容認派、態度表明をしない“玉虫色”候補、最大派閥の暴走組となっている。

 立候補予定者を地区別に見てみると、旧岩国市が26人、周東町10人、玖珂町6人、由宇町6人、錦町3人、美和町3人、美川町2人、本郷村1人。岩国市の9月現在の有権者数は、12万4125人(そのうち旧岩国市は8万5464人)と見られる。
市民の基地撤去世論は圧倒的であり、程度の悪い議員をたたき落とせの世論は、圧倒的である。しかしそれを代表していく候補者を立てるのは、四方八方からの攻撃を受ける関係にある。市民の支持を得るのはできないが、対抗して頭を上げるのをたたくのだけは発達しているのである。このようななかの市議選で、市民の基地反対の力をどう証明するかとなっている。

 危険招く米軍基地 深刻な岩国の現実・地元業者も倒産

 川下地区の自治会長の1人は、「旧市内で、もっと反対の新人候補が立候補すれば盛り上がりも全然違ったはずで、すこし残念というのが正直なところ。だけど、桑原など調子に乗っている議員を落としてやろうというのはみんなの気持ちだ。“現実的対応を”というのに1番腹が立つ」といって岩国の現状を語りはじめた。

 市内では先日、主に基地内での仕事をしていた土木建築・生コン業の松屋産業が8億7000万近い負債をかかえて民事再生手続きを申請した。社長の松塚展門氏は、自民党の岩国支部長や県の教育委員もつとめたことがある人物。基地問題のシンポジウムや説明会などで、「反対しないで国のいうことを聞きましょう。5000億とか8000億のお金が入ってくる」といって反感をかっていたが、基地内の仕事や事業所建設の負債によって倒産となった。基地で潤うどころか、現実は逆だった。

 「土建屋に賛成が多いといわれるが、自転車操業の会社が多い。市内の業者は、仕事といっても大手に抜かれるばかりで、儲からない。基地での振興策はありえない話なんだ」と説明した。長年の経験からしみじみ思うのだ。

 川下に住む60代の婦人は、「桑原さんは、立候補すること自体が間違っている。国策に簡単に勝つことはできないと思うけれど、議員からみなのがんばりをぶち壊すような行動をとったことが許せない。“選挙に行くな”と人にいったのだから、自分が出てはいけない。人数が多すぎて、誰が反対か賛成かもわからない状態だけど、岩国の意地だけは何とか考えて示さないといけない」と語った。

 旭町の40代の婦人は、「ウソばかりできたから、国や県も議員もすべて信じないようにしている。目先で誤魔化せると思ってなめているんですよ」と語る。これまで、「安全のための滑走路沖合移設」と信じてきたら、ただの基地拡張であった。愛宕山も団地の開発といっていたのが、米軍住宅誘致へとすり替わった。だまされ続けてきたことへの怒りは強い。

 「国防のためとか、日本を守るというのもウソと考えざるをえないんです。みんなの税金はすべてアメリカに差し出して、まるで錦川に捨てたのと同じ。ペコペコ頭をさげて、“反対です”という議員さんたちもいるけど、今度はじっくり考えます」といった。

 米軍再編問題は、郷土をミサイル攻撃の標的にさらすという、重大な問題である。それは岩国だけでなく、広島湾岸一帯の住民、山口県民、さらに、広範な全国民とかかわった問題である。戦後60年のすべての経験を通じて、米軍基地は日本を守るためと見なす市民はいなくなった。それは「アメリカの利益のために岩国、日本を餌食にするためだ」という論議が広がっている。


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