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格差への怒り 政府を倒す 〜大正デモクラシーを生んだ米騒動〜(その時歴史が動いた)
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/858.html
投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 10 月 23 日 22:36:24: Lif1sDmyA6Ww.
 

http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2006_10.html#03

第267回
格差への怒り 政府を倒す
〜大正デモクラシーを生んだ米騒動〜

放送日
(本放送) 平成18年10月18日 (水)
22:00〜22:43 総合 全国
(再放送) 平成18年10月27日 (金)
0:00〜 0:43 (※木曜深夜) 総合 近畿地方のみ
平成18年10月27日 (金)
1:10〜 1:53 (※木曜深夜) 総合 全国 (近畿のぞく)
平成18年11月28日 (火)
16:05〜16:48 総合 全国 (福岡県のぞく)
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。
出演者
松平 定知 (まつだいら・さだとも) アナウンサー
○ゲスト:内橋克人 (うちはし・かつと) さん (経済評論家)
番組概要
その時: 大正7 (1918) 年9月21日
出来事: 米騒動によって寺内正毅内閣が総辞職

大正7年、富山の女性たちが起こした米価高騰に対する抗議が、ついには政府を倒す一大騒動となった。米騒動である。なぜ一地方の母たちが起こした騒動が世を動かすまでにいたったのか?
大正初期、日本は第一次世界大戦の好景気下、“成金”が現れ一大投機ブームが起こる。特に米相場に投機は集中、米価は日々値を上げていく。しかし、多くの庶民は値上がりした米を買えず貧窮するばかりだった。
そんな中、富山の母たちが抗議行動を起こす。騒動は、地元記者の必死の訴えにより各地に広がり、社会に不満を抱く都市の労働者やサラリーマンの怒りに飛び火。全国的な規模に拡大していった。
時の首相・寺内正毅 (まさたけ) は、新聞発禁、軍隊出動など、力による制圧で対応。しかし、反政府の旗頭に結集した“大衆”の力を前に、総辞職に追い込まれる。そして大衆の力は、普通選挙法など大正デモクラシーの時代を切り開いていく。
番組では、米騒動に参加した女性の証言テープや騒動を目撃した女性の証言などを紹介しながら、小さな抗議行動が政府を倒すまでにいたった過程をたどり、“大衆”誕生の瞬間を描く。
番組の内容について
富山でのトーク収録場所について
◆オープニングで松平キャスターがトークしている場所
富山市水橋町の白岩川河口付近にある「艀場 (はしけば) 」跡
(JR北陸線・水橋駅から北へ (海側へ) 徒歩2キロ)
◆ゲスト・内橋克人さんとのトークの場所
富山市民俗民芸村 民芸合掌館
(住所) 富山市安養坊1118-1
(富山駅から老人センター・新桜谷行バス10分、安養坊下車徒歩5分。開館日・時間などは直接お問い合わせください)

米騒動がはじまった場所について
富山での米騒動がどこで最初に始まったかについては、研究者の間でも諸説あります。
井本三夫氏や紙谷信雄氏の見解によれば、下記の流れになります。
@水橋で7月上旬に起きた請願行動
(番組上、最初のVTRで女性たちが「米をよそへやらんといてくだはれ」と請願するシーン)
A7月18日 (もしくは23日) の魚津での騒動
B8月6日の滑川での2000人規模の騒動
<それぞれの特徴>
@は、米価高騰に対する最初の抗議行動
Aはより後だが、警察がくる典型的な騒動
Bは規模が大きく暴動に近い
どれを最初とするかは、何を基準にするかで見解がわかれています。
番組では、騒動の大きさを基準にせず、初めて請願行動が起きた水橋 (東水橋) に注目し、「米騒動のきっかけ」と表現しました。

VTR中に登場した富山のおかか (女性) について
■水上ノブさん (水橋のおかかのまとめ役)
具体的な情報については、田村昌夫『いまよみがえる米騒動』を参考にしました。
■杉村ハツさん
1964年に郷土史家・松井滋次郎さんが聞き取りを行いました。証言テープはご遺族の許可を頂き、紹介しました。

「高岡新報」記者・井上江花について
<関係図書>
・『井上江花著作集』1〜5 井上江花 新興出版社 1985年 (井上江花が新聞に書いた文章を集めた本)
・『ある新聞人の生涯 評伝井上江花』河田稔著 新興出版社 1985年 (井上江花の評伝)
その他、「高岡新報」社説
(「高岡新報」は、高岡市立図書館 (本館) では、過去の記事がパソコンで閲覧可能。富山中央図書館では、マイクロフィルムで閲覧できます。)

「全国で100万人以上が参加した騒動」という数の根拠について
諸説あり、70万から1千万などばらつきがあります。
しかし、米騒動の研究者・井上清氏が各都道府県への調査をもとに130万人としたこと、また最新研究のひとつである紙谷信雄氏『米騒動の理論的研究』にも「百万余人くらい」とあり、番組では「100万人以上」としました。
(紙谷信雄氏『米騒動の理論的研究』p252)

米価高騰の理由について
世界的な食糧不足による物価高騰、好景気によるインフレなどの要因もありますが、当時の異常な高騰は、好景気で利益をえた人々の投機による要因が大きかったことが指摘されています。

「のべ10万人の軍隊出動」という表現の根拠について
紙谷信雄氏『米騒動の理論的研究』の研究によりました。

米騒動の全国的な広がりの数字「全国768カ所で100万人」の根拠について
狭義の米騒動は街頭の抗議行動であり、その合計数を全国で綿密に調査を行った『米騒動と民主主義の発展』を典拠にしました。
番組で「最終的に」とこの数字を説明している時期については、騒動が大正7年12月中旬で収束する頃を示しています。

第一次大戦開戦後、日本の工業製品輸出額の増加 (「4年で3倍」) について
「1914年:6億7100万→1918年:21億5900万」
『帝国主義と民本主義』 (武田晴人著) より

「富山も好景気に沸き、70人の人夫を使って風呂桶を運び上げ、入浴を楽しむ成金も現れた」というエピソードについて
『高岡新報』大正7年7月9日記事より

第一次大戦開戦後の米価高騰について (「開戦後3年で倍」) の根拠について
「大正4年7月に13円20銭→大正6年11月に25円50銭」
『富山県統計書』の富山物価統計より

名古屋の騒動で逮捕された人々の記録について
法政大学大原社会問題研究所所蔵の細川資料にある愛知県の米騒動調査より

全国での騒動の広がり (25の都府県、303箇所に拡大) の根拠について
『米騒動と民主主義の発展』によりました。

寺内内閣が軍隊の出動を決定した政府の指令の暗号電報について
「軍隊を出動することに決定」 (大正17年8月13日)
法政大学大原社会問題研究所所蔵の細川資料にある広島県の米騒動調査によりました。

ゲスト・内橋克人さんが発言された「ワーキングプア」について
“ワーキングプア”とは、働いているのに生活保護水準以下の暮らししかできない状況の人たちをいう言葉です。
現在日本では、「ワーキングプア」と呼ばれる“働く貧困層”が拡大しています。生活保護水準以下で暮らす家庭は、日本の全世帯のおよそ10分の1。400万世帯とも、それ以上ともいわれています。

「全国122カ所に、のべ10万人の軍隊が派遣された」という表現の根拠について
『米騒動の理論的研究』 (紙谷信雄著) にある松尾たかよし氏の研究「米騒動鎮圧の出兵規模」を参照しました。

寺内内閣での米騒動の原因を追及する議論の出典ついて
「新聞による社会主義的煽動」 (当時の閣僚の日記『田健治郎日記』より/国立国会図書館蔵)

言論統制で所々消された新聞について
映像で紹介した紙面は、朝日新聞の大正7年8月15日朝刊

山口県宇部村炭坑での暴動 (大正17年8月18日) について
死者14名 (暴動後3日目に亡くなった人を含む) 、重軽傷16名 (『米騒動と民主主義の発展』より)

米騒動を論じた新聞の社説について
「今までの日本国民は、国家の対外的運動に際しては、自己そのものを没却してきた。しかるに今度は、自分をどうしてくれると叫んで立ったのである」
(朝日新聞 大正7年8月22日社説より一部抜粋)

島根県浜田町の騒動の記録について
「取り締まり巡査は提灯を掲げ、先頭に立ち暴民とともに行動して圧制せず」
島根県庁文書より (法政大学大原社会問題研究所所蔵の細川資料/参考文献:米騒動の研究第一巻 (井上清編) )

『高岡新報』記者・井上江花の言葉
「我々は真に野花の一茎にだも如かざる微細な人間であるけれども、野花は野花だけに生涯の美があります」
(「ある新聞人の生涯 評伝井上江花」河田稔著p22より)


参考文献
「図説 米騒動と民主主義の発展」歴史教育者協議会編 民衆社 2004年
「米騒動の理論的研究」紙谷信雄著 柿丸舎 2004年
「米騒動の研究」第1巻〜第5巻 井上清、渡部徹編 有斐閣 昭和34年
「いま、よみがえる米騒動」田村昌夫 北日本新聞社
「北前の記憶」井本三夫編 桂書房
「85周年北日本新聞社史」北日本新聞社史編纂委員会
「値段史年表」週刊朝日編
「原敬と山県有朋」川田稔 中公新書
「寺内正毅関係文書 上・下」 山本四郎編 京都女子大学
「集英社版 日本の歴史 帝国主義と民本主義」 武田晴人 集英社
「近代日本の軌跡4 大正デモクラシー」 金原左門 吉川弘文館
「日本の近代4 「国際化」の中の帝国日本」 有馬学 中央公論新社
「大正デモクラシーの社会的形成」 金原左門 青木書店
「所謂米騒動事件の研究 (復刻版) 」 吉河光貞 農民運動研究会
「大正デモクラシー」 松尾尊~ 岩波現代文庫
 ほか

※絶版となったものもありますので、出版社などにご確認下さい。

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