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時代は変わったのではない、繰り返すのだ(2)憲法調査特別委員会で質問(辻元清美ブログ)
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/970.html
投稿者 天木ファン 日時 2006 年 10 月 28 日 19:38:55: 2nLReFHhGZ7P6
 

(回答先: 時代は変わったのではない、繰り返すのだ(1)タカはツメを見せるのか?防衛庁「省」昇格法案をめぐる攻防(辻元清美ブログ) 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 10 月 28 日 19:32:37)

2006年10月28日

時代は変わったのではない、繰り返すのだ(2)――憲法調査特別委員会で質問

そして国民投票法案。「11月中に衆議院を通過させる」という考えを中山太郎・憲法調査特別委員会委員長が示したと報道された。同時に自公案と民主案の相違点を話し合う「小委員会」が設置されることを自公・民主が合意した。相違点をすり合わせ、法案を一本化して修正しようとしているのか。
10月26日にその憲法調査特別委員会で私は質問をした。委員会にNHKの中継が入るのは初めてとあって、今日は出席議員が40名と多い。普段は半分しかいないのに。場所も、予算委員会が行われる第一委員会室だ。
持ち時間は30分。私はあらためて、憲法とは何かということを問うた。「憲法は国民が守らなければならない規範と誤解されている方がいます。政府の権力の行使のワクを決める、それが憲法の持つ意味です。みなさん、どうですか」。民主、公明は「主権者が為政者に対する命令」と明快。しかし、自民党の安岡議員だけはどうも違うニュアンス。「国民と国家は単に対立するものではなくて、(略)国民の行為規範という側面もあるかと思います。(略)国家がしかるべき正しい権力行使をするような命令に服すると同時に、国民もまたそれに協力して一定の義務を負うことを国民みずから憲法の中に定めている要素がある」。
私は、権力を縛るものであるという共通認識は提案者の上で統一すべき、と発言。続いて、自民党がしきりにいう「手続法と改憲への流れは別だ」というキャンペーンに疑問を呈した。「自民党の中で、新憲法草案をつくって改憲が必要だと熱心でいる方と、国民投票法案をつくらなあかん、といっている人は重なっている」として、両方の委員である船田元議員に追及。「改憲が必要だということを前に出すと国民が心配するので、手続法は別だとおっしゃっているのでは。堂々といえばいいじゃないですか」。
船田議員は、「改正の確かに一里塚というふうにいえなくもないんですけれども…
…」といいながら弁明。私は手続法と改憲は地続きだ、と指摘。手続法である国民投票法案のなかに、「憲法審査会」という改憲についての議論ができる常設機関を国会につくるという条文をひそみこませている。「私はまるで、国民投票かなとドアをあけたら、自動的にベルトコンベアーが改憲への道にむけて動き出すような機能を内蔵している」と発言、国民投票法案からは切り離すべきだと主張した。
さらに憲法改正案が発議されたあとに宣伝物などをつくる機関「広報協議会」についても、委員の数を国会の議席に合わせて配分しようとしている点に異議を唱えた。今の国会の議席は、小泉さんの「郵政民営化」が争点になって決まったもの。国会の外に出たら、発議後は反対と賛成が国会の議席を基準にすべきではないのだから、協議会の構成は賛成・反対同数にすべきなのだ。この点については、枝野議員が「民主案では修正を図りたい」と発言。
いずれにしても、この国民投票法案については「全く知らない、余り知らない」と答えた人が66%という世論調査の結果もある。「よく知っている」は3%にすぎない。「今日がスタートで、そもそも憲法とは何か、そしてどういうことが必要なんだというスタートの日にしていただきたい」と呼びかけて終わった。
私が憲法の重要性について発言しているときに、「時代は変わったんだ」という野次がとんだ。私は切り返す。「時代が変わったというよりも、私たちが思いをはせなきゃいけないのは、時代は繰り返すということです。ここに思いをはせた上で、憲法をとりあつかう時代であるということを共通認識にしてほしい」。この言葉を、憲法を変えたいと思っている人にもう一度伝えたい。

http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2006/10/28-1075.html


参考資料:衆議院ビデオライブリー

このビデオライブラリは、国会審議テレビ中継で収録した音声と映像をそのまま提供しています。
(平成17年 8月 9日以降のものを提供)

案件・発言者情報


開会日 : 平成18年10月26日 (木)
会議名 : 日本国憲法調査特別委員会
収録時間 : 3時間 07分

審議を初めからご覧になるには「 」をクリックしてください。



案件(議題順):
日本国憲法改正手続法案(164国会衆30)
日本国憲法改正及び国政における重要問題案件発議手続及び国民投票法案(164国会衆31)
小委員会設置に関する件
参考人出頭要求に関する件

発言者一覧


説明・質疑者等(発言順): 開始時間 所要時間
 中山太郎(日本国憲法調査特別委員長)  9時 00分  01分
 保岡興治(自由民主党)  9時 01分  07分
 園田康博(民主党・無所属クラブ)  9時 08分  06分
 近藤基彦(自由民主党)  9時 14分  25分
 古川元久(民主党・無所属クラブ)  9時 39分  24分
 赤松正雄(公明党)  10時 03分  25分
 笠井亮(日本共産党)  10時 28分  33分
 辻元清美(社会民主党・市民連合)  11時 01分  31分
 糸川正晃(国民新党・無所属の会)  11時 32分  32分

答弁者等

議員(発言順):
 船田元(自由民主党)
 斉藤鉄夫(公明党)
 枝野幸男(民主党・無所属クラブ)
 鈴木克昌(民主党・無所属クラブ)
 加藤勝信(自由民主党)
 葉梨康弘(自由民主党)
 小川淳也(民主党・無所属クラブ)

http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=31990

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