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極東研究所所長のミハイル・・・ 「北朝鮮は多くの場合、アメリカの政策のお陰で隅に追いやれている。」 【ノーボスチ通信】
http://www.asyura2.com/0610/war85/msg/1148.html
投稿者 hou 日時 2006 年 10 月 28 日 22:22:13: HWYlsG4gs5FRk
 

http://www.rian-japan.com/opinions/details.php?p=382&more=1

政治解説員ピョートル・ゴンチャロフ

10月24日、ロシア外務相セルゲイ・ラブロフは「我々は北朝鮮側に最大限の自制を発揮し交渉のテーブルに着くことを呼び掛けた。6ヶ国交渉のすべての参加者この立場に立脚し、状況を緊張化させる行為を許さないことが重要だ」と言明した。

モスクワが最近ピョンヤンによる核実験で先鋭化した朝鮮半島の核問題解決の際にあらゆる強硬な態度に反対するする立場を取ることに何らの疑問も生じない。モスクワは、優先順位を第一にしなければならないシナリオは従来通り北朝鮮、アメリカ、ロシア、中国、韓国そして日本が参加する6ヶ国交渉の復活であるとの立場を取っている。これは最小限やらなければならないことで、遠大の事案はアメリカと北朝鮮の直接交渉の開始である。

このような立場の根拠として、モスクワで朝鮮半島の状況が先鋭化する図式、そして、先鋭化が発展していく内部論理をどのように見ているかということが挙げられる。

モスクワでは、北朝鮮の核問題の先鋭化の切っ掛けとなったのは、アメリカが2002年10月に提唱したウラン濃縮計画を実施した北朝鮮非難である。この非難の論拠が提示されることはなかった。アメリカは、北朝鮮との大枠協定の条件に反して、2台の軽水炉原子炉の北朝鮮内の建設の作業を停止させる方向で動いた時、北朝鮮は、回答として、即座にNPT脱退を公式に宣言した。

2002年の秋に形成された状況は防ぐことが出来た。この目的のため2003年8月に北京で上述の6ヶ国交渉が召集された。2年後に交渉参加者は、北朝鮮側には核兵器断念とNPTとAIEA復帰を、アメリカには北朝鮮との関係を正常化と首尾よく進展していなかった軽水炉原子炉提供について受入れ可能な期日に論議する準備することを、義務付けることが重要条件になった共同声明にこぎつけることに成功した。

共同声明の採択後当事国は、相互に結び付いた危機回解決、すなわち、声明で規定されている協定の遂行に関する今後の歩調を明確にし徹底させる具体的な「ロード・マップ」の作成に取り掛かるだろうとさえ思われた。しかしうまくいかなかった。

アメリカは実質的に北京協定で合意に達した基本原理、「約束したら約束を、行動したら行動を」の基本原理を破った。アメリカは、2005年9月、北朝鮮がミサイルやミサイル技術の輸出から得た資金をマカオの「デルタ・アジア」銀行経由のマネー・ロンダリングとドル偽札製造と商品密輸に関与しているとして同銀行内の北朝鮮の口座に制限措置を導入した。これらの非難は現在まで真否は確認されていないが、アメリカが北朝鮮に対し金融制限を撤廃しようとする姿勢は見えて来なく、実際は制限を厳しくかつ拡大して行く方向に動いているように見える。

ピョンヤンが行なった核実験の後、アメリカは、「不法な行為」で北朝鮮が得た資金は、マカオだけでなく全世界の他の金融機関に拡散させる恐れがあるとして、この方向で行動を取るよう他国も引き寄せようとしている。北朝鮮に対する一方的な制裁は日本とオーストラリアも導入の声明を出した。

北朝鮮が、モスクワの意見であるが、同国体制を「悪化」させ、その後政権を離脱させる目的で金融経済封鎖を試みたとして上述の行動を捉え、これら行動に極端に否定的に反応していることは当然だ。基本的には、ピョンヤンの挑戦的行為、7月のミサイル発射と最近の核実験、は全面的なアメリカの圧力の強化に対する北朝鮮なりの反応だった。

しかも、ロシアの公式筋だけでなく、多くの独立系の専門家も、北朝鮮の核問題で事態が否定的シナリオに展開したのは、殆どがアメリカ側の上述の行動に煽られての結果だと指摘している。

特に、ロシア科学アカデミー極東研究所所長のミハイル・チタレンコは、「北朝鮮は多くの場合、アメリカの政策のお陰で隅に追いやれている。今重要なことは同国に極端な立場から権威を持って退出する可能性を与えるあげることだ」と述べた。
全体的には、危機に関するロシアの立場を、交渉の現場に近いモスクワの情報筋は次のようにコメントしている:

ロシア側は、核非拡散国際体制の崩壊に結び付く北朝鮮の核行為を断定的に非難した。ピョンヤンがNPT体制に戻り6者協議の席に着く歩調を取るよう即座に要求した。アメリカとロシアの間に存在している矛盾の解決のために両国のコンタクトを取る構想も喫緊の問題となっている。

このような立場からロシア側は、国連の安全保障理事会に臨んでいる。しかし同時に、ピョンヤンがもっと理性の取れた行動に動かすことができるような努力を継続することが、形成された状況の中では重要との立場に立っている。

ロシア側は、他の関係国と協調し、事態が最悪のシナリオにならないように、そして問題が交渉の軌道に戻すべく、可能なことはすべて行なう積もりだ。

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