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12月に予定されている米国の迎撃ミサイル演習は軍拡を煽る?(「ノーボスチ[ロシア通信社])
http://www.asyura2.com/0610/war85/msg/602.html
投稿者 Sun Shine 日時 2006 年 10 月 12 日 21:49:08: edtzBi/ieTlqA
 

10月12日付、ロシア通信社「ノーボスチ」の記事よれば、アメリカは、迎撃ミサイル防衛計画の一環の完全規模ミサイル迎撃演習を12月に行うよう予定しているそうだ。なるほど。

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http://www.rian-japan.com/news/details.php?p=373&more=1

米国の迎撃ミサイル演習は軍拡を煽る?

アンドレイ・キスリャコフ政治解説員

もし12月に予定されているアメリカの迎撃ミサイル防衛計画の一環の完全規模ミサイル迎撃演習が成功裏に終われば、世界にとって迎撃ミサイル防衛という功罪相反する歴史の中の「今日」という日が終わることを意味する。
すべてはなんと恐ろしいことか?まさにそうだ。アメリカ国防総省迎撃ミサイル防衛局局長ヘンリー・オベリング中将の声明では、12月の演習時には、空中の目標物を実際に迎撃する演習が行なわれるとのことだ。しかも、中将自ら12月の演習を「最終段階」(final stage)の演習と名付けた。

かくして、12月に演習が成功した場合、この計画が、他国に対し地上及び航空手段を大規模に増強させる以外に他の道はあり得ないことは全く明らかだ。別のこともはっきりした。迎撃ミサイルの運命について論議する時間はもはや終わり、アメリカのミサイルに対し現実的に対抗しなければならない時期が始まったということだ。
昨年末にロシアの根幹防衛企業の1つであるモスクワ熱技術研究所所長のユーリー・ソロモノフが昨年末に言明したように、ロシアのミサイル核設備の新しい開発や製造は、アメリカの迎撃ミサイル防衛計画に対する当然の対抗手段である。結論として、ロシアのこの計画には、東欧に迎撃ミサイル防衛の地上手段を配置させ、空中での攻撃体制を強化することが目的になっている。
「私は、この方向で世界で行なっていることはすべて、我々がミサイル「トーポリ-M」と「ブラーヴァ」を製造する時に使った技術が考慮されていると断言することができる。「トポリ-M」の開発は基本的に新しい設計で行われた。設計ではミサイルの寿命を何倍にも延ばすことができる。今後10年以内には「トーポリ-M」に追い付くミサイルは開発されないだろう。このミサイルの特徴は活発飛行時間が短く、空中エンジン作動区域では迎撃されないことだ(熱エネルギーを大量に放出して飛行する時間が短く熱により空中が高温になることにより敵の迎撃ミサイルで打ち落とされない)」とユーリー・ソロモンは語る。
本年の9月の末に、戦略ミサイル体制を根本的に近代化する意向がロシア科学アカデミー国際安全センター主任職員ウルジミル・ベロウスからも明らかにされていた。
ベロウスは記者団に、「ロシアが、アメリカの国境付近の迎撃ミサイルの展開に対抗できる最初の手段は、ミサイルのエンジンが全出力で作動し熱エネルギーを大量に放出されミサイルの飛行が活発になる時間(活発飛行時間)を短縮することだ(そのことにより敵機に発見されない)」と述べた。
現在、彼の言葉によれば、ミサイルの飛行軌道の活発飛行時間は約5分だ。「これは全部で45-50秒掛かる宇宙からの発射に気付くのに十分な時間だ。専門家の計算では、離陸時間を130秒まで短縮すれば、動力学的にミサイルを撃墜される可能性を最小にすることができる」とベロウスは語る。
ベロウスは、また、迎撃ミサイルと闘うことは、電波障害や弾道ミサイルの表面を反射材料で覆うことから、ロシア国境付近で、迎撃ミサイル殲滅手段を展開したり、迎撃ミサイル防衛体制を予防的に粉砕することまで、複数の方法があることを細かく説明した。
上述の手段はすべて、祖国軍事力に対し誇りを持たざるを得ない。しかし、これが、あらゆる軍事、政治、そして経済的結果を伴い、さらにそれに「予防的行動」の要素も持っているミサイル核を増強することになる新しい軍拡スパイラルにならないなら、一体何だと言うのだろう?(アメリカの演習成功は軍拡スパイラルを呼んでしまう)。
ほら、ロシア以外に、アメリカの迎撃ミサイル防衛に全く歓喜しない複数の他の国が存在する。例えば、中国だ。なぜならアメリカの迎撃ミサイル計画は、中国の核能力をすっかり喪失させてしまうからだ。中国の背中の向うには、核保有国のインドがある。従い、中国指導部が、かつてのソ連のようにそして現在のロシアも一部そのような面はあるが、核弾頭がそれぞれの方向に誘導でき分解可能な戦略ミサイルを大量に編成し、自国核兵器を増強する方向に進むことは否定できない。もしこれが潜在的な全面核軍備競争でないと言うなら一体なんと表現したらよいのだろう。そしてだれがこんなことに関心を持つだろうか?

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