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映画評:もう一人で地球を守る時代ではない −朝鮮日報
http://www.asyura2.com/07/asia10/msg/312.html
投稿者 kaname 日時 2008 年 2 月 01 日 11:32:07: 3X28X40b0xN.U
 

(回答先: 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、韓国で公開 −朝鮮日報 (公開5日で4万人突破) 投稿者 児童小説 日時 2008 年 2 月 01 日 11:19:53)

【1月17日公開】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』 

 1999年12月31日夜11時59分59秒。わたしは新たな千年紀(ミレニアム)を迎えるその瞬間、ソウル・光化門の李舜臣(イ・スンシン)の銅像の前に立っていました。高さが36メートルにもなる巨大な振り子時計を覚えています。その時計の数字が「2000」になった瞬間、ミレニアムを祝うきらびやかな花火が打ち上げられ、圧死者が出るのではないかと思うほど多くの人々が詰め掛け、歓声を上げたものです。その歓声を聞いているうちに、こんな考えが頭の中を過ぎりました。あれだけ多かった「ノストラダムスの信者」たちは一体どこへ消えたのだろうか、と。「この世の終わり」を悲観していた人たちは世界観を変えたのだろうか、と。

 約10年ぶりにスクリーンに帰ってきた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(17日公開)を見ながら、世紀末のさまざまな思いが交差していた当時を思い出しました。か弱い少年の姿のまま、エヴァンゲリオン(汎用人型決戦兵器)のパイロットになり、地球を守る任務を命じられた主人公の碇シンジが印象に残っていたからです。全世界の人類の半分以上が壊滅した地球上で、少年は血も涙もない父親の命令を受け、力を振り絞って戦っていました。

 1990年代中盤に青春を謳歌していた若者たちにとって、全26話のテレビアニメとして登場した『新世紀エヴァンゲリオン』は、まるで一つの経典・聖典のような存在になったものです。人類の滅亡や、それから人類を守る「人類補完計画」をテーマにしたこの哲学的なアニメは「シンドローム」と呼ばれるほど熱狂的な人気を呼び、世紀末の若者たちの心をわし掴みにしました。今回公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、エヴァンゲリオンを再び世に送り出すことを宣言するという内容の4話シリーズの第1話で、庵野秀明監督が再び総監督を務めています。

http://www.chosunonline.com/article/20080120000008

映画評:もう一人で地球を守る時代ではない(下) | Chosun Online エンタメコリア | 朝鮮日報

何度見ても飽きることのない、感性豊かなストーリーは今でも魅力的に感じられますが、2008年の「エヴァンゲリオン」は世紀末の人々の憂鬱な心を再び代弁するにとどまっています。シンジは「乗りたくない。僕がどうしてこれに乗らなければいけないのか」と自らの運命を呪いながらも、結局は祖国と地球を守るために苦戦を強いられることになります。ただ「義務感」だけのために、やりたくもないことをやる。それがシンジの悲劇であり、われわれ自身にとっても悲劇となるのです。

 17日朝、本紙のスポーツ面に掲載されていた、フィギュアスケートのキム・ヨナ選手の母親の手紙はわたしの目を釘付けにしました。感性を発揮せず、ただジャンプの練習をすることが重要なのではなく、自ら楽しめるようにしてあげることが重要だ、という内容でした。競技中に転倒し、尻もちをついても笑みを絶やさなかった「フィギュアの女王」の姿が思い浮かびます。世界水泳選手権で金メダルを獲得した後、「自分自身を誇らしく思う」と語った「マリンボーイ」朴泰桓(パク・テファン)選手もきっと同じでしょう。祖国の名誉ではなく自らのために、勝つためではなく楽しむために競技に臨む、韓国の「新人類」たちが誇らしく思えます。

 2008年1月、今やシンジの肩にかかった重い荷を下ろしてあげたいと思います。これ以上一人で地球を守る必要はありません。シンジ君、青春というものはあまりにも短いものです。

オ・スウン記者

http://www.chosunonline.com/article/20080120000009

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