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中国政府にとっての一番の爆弾は本来身内である面従腹背の人民解放軍や武警などになってしまったのです。
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投稿者 TORA 日時 2008 年 4 月 06 日 14:49:20: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu165.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中国政府にとっての一番の爆弾は所謂階級敵人ではなく、本来身内
である面従腹背の人民解放軍や武警などになってしまったのです。

2008年4月6日 日曜日

◆暴動は「中国の崩壊」の始まり?・・・・チベット暴動に想う  3月20日 「妄言」批判日記
http://iza38923.iza.ne.jp/blog/entry/517632/

 「中国は崩壊し、北京五輪は開催できなくなる」という意見は、確かに以前からあった。(例えば、長谷川慶太郎著「2006大展開する日本」徳間書店、2005年11月刊、P.171、『第12章 中国崩壊で北京オリンピックは開催できない』等)
 つい最近までの状況は、そんなことは決してないであろうと見られていたし、現に2007年刊行の共著で、長谷川慶太郎氏が、対談者の田原総一郎氏にからかわれるように、
 「長谷川さんはずいぶん前から『中国はダメになる』とおっしゃっていた。しかし、実際の中国はどんどんよくなっている。10%近い成長をもう十年、二十年以上続けている。これをどう見ます?」(長谷川・田原共著「日本の大逆襲」PHP研究所、2007年12月刊、P.196)
とした上で、長谷川氏の中国悲観論に疑問を呈していた。
すると、長谷川氏は、経済発展は見えないところに「しわよせ」が行っているだけのことで、みせかけ、バブルだと断じ、
「本当にオリンピックができるかどうか、私はいまでも疑問に思っている」(同書、P.199)
と、どう言われようが考えを変えなかった。
 中国が崩壊し、オリンピックを開催できなくなるという、その「きっかけ」が、
 「国内の暴動」。
 「国内の暴動に手を焼いて、もしも軍が発砲する事態になったら、北京オリンピックは確実にふっとぶ」(長谷川「2006大展開する日本」P.193)
というのだった。
 しかも、北京五輪、上海万博ばかりではない。国の成り行き自体が崩壊する。(もっとも、「中国は5000年の昔から、シッチャカ・メッチャカの繰り返しだったので、崩壊とはいっても、何も変わらない」とする声があるが)
 チベット騒動の前までは、農民による小規模暴動が伝えらることは勿論あった。
 しかし、それよりも大気汚染、水の問題に焦点が当てられ、それだけでも、五輪は失敗することはあるかもしれないが、暴動などの原因によって、北京五輪が開催できなくなる、などとは到底考えられていなかったと思う。
 中国の経済発展ぶり、そして青蔵鉄道の開通によるチベット自治区へのインフラ整備などテレビ映像などを通じて、かなり知れ渡っていた。
 何も知らなければ、
 「ほう、すごいね」
であった。
 ところが、昨今のチベット暴動はどうだ。
 加えて西欧による北京五輪ボイコットの動き。
 なにやら、長谷川氏の予想が当たってきつつあるように思える。
 外国のメディアは現地にはいれないので、本当のところはよくわからない。
 ギョーザ中毒事件での中国側の対応で明らかなように、彼らは決して真実を語らないし、知らしめようとしない。そして、腹立たしいほどの自己弁護に終始する。
 それでも、断片的に伝えられるニュースを総合すると、事態は深刻なのではないか。
 これに対して、「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」では、そのホームページ(http://www.tibethouse.jp/)上で、緊急アピールを出し、
「ダライ・ラマ法王やチベット亡命政府が、北京五輪の開催に反対したことは一度もない」とした上で、
「オリンピック精神が北京五輪で花開き、地球全体が平和に包まれるところをこの目で見たいと願っている」としている。
 ただし、続く次の一文は衝撃的。
 「暴動は、チベット人の抑圧されてきた鬱積した憤りや不満が一気に噴出したもの。いくら中国側が『チベットが発展し、チベット人は幸せになった』と述べ立てたところで、中国統治下では全く幸福ではない、というチベット人の明確なメッセージだ」
 中国の、にぎにぎしいばかりの「発展」だけではなく、チベット人たちの悲痛な叫びに、もっと声をかたむけるべきなのだろう。一説には1951年の人民解放軍のチベット侵攻後、殺戮された総数120万人。(これがあるから、ほんとに根拠の薄い「南京虐殺30万人」をがなりたて、「記念館」をリニューアルしている、と言える)
 世界の先進国でダライ・ラマとあっていないのは、日本の首相くらいのものという。アメリカのブッシュ大統領、ドイツのメルケル首相がそれぞれダライ・ラマに会見したニュースは、日本でも報道された。
 しかし、福田首相に言わせれば、
 「他人の嫌がることはしないもの」
ということになろうか。
 他人ーつまりは中国の、嫌がることはしない、ときめてかかっているように思える。ただ、媚中派とされる福田首相のことだから、何をいっても無駄ではあろうが。
 先般('07 / 11 )、ダライ・ラマ来日の折、日本のメディアは、産経を除いて完全無視だった。
 福田首相を嗤えない。日本のメディアも同罪だ。
 人間にとっての最大の精神的屈辱は、「無視」にある。
 このノーベル平和賞受賞者に、政界の要人が会わない、メディアが報じないの無視は、他の先進国にない非礼だ、ということが分からないのか。
 なにはともあれ、この暴動がどんな事態に結びつくのか、いま暫く見守りたい。


◆人民解放軍の給料を上げないと中華人民共和国は滅亡します  4月5日 二階堂ドットコム
http://www.nikaidou.com/2008/04/post_1119.html

<大陸浪人さんより>北京からこんにちは。大陸浪人です。最近なかなかおもしろくなってきました。こちら中国のニュースサイトでは、ダライラマを激しく糾弾しておりまして、中国人も日本人もすっかり表面的な事象に流されているというのが私の感想です。魯迅が直したかった中国人の精神の病ですが、つける薬なんてありません。

 中国の歴史は殺戮の歴史。解放時期の商人、70年代文革時代の知識分子、90年台の民主化運動活動家、そして今日のチベット人弾圧があるわけですが、一般の中国人は明日はわが身ということがまったくわかっていませんね。民度の低さにあきれます。

 さて、今回は過去のJ-CIA連載を見ていただいた前提での私の分析をお送りします。もしまだごらんでない方はJ-CIAにご登録の上ごらんいただきたくお願い申し上げます。読み物としてもわるくありませんし、株で一儲けするヒントがあるかもしれません。

 今回の事件のポイントは、人民解放軍の賃上げ要求です。公称で年間11%のインフレとなっている中国ですが、人民解放軍の給料アップはインフレに追いついていません。実際に買い物をしていれば15%上がっている気がします。普通の公務員であれば賄賂の要求などの別の方法での収入をあげることはできますが、規律が重視される軍隊ではそんな汚職も簡単にはできません。軍人さんたちは国を守るという崇高な使命を持った我々に対して一体何たる扱いだという思いを持つのも当然でしょう。

 とくにチベットは列車が通ったとはいえ、中国で最も辺境の地です。漢民族が住むには決して住みやすい場所ではなく、物資も輸送費がかさむため値段も高くなります。そんないちばん負担の重い辺境任務について生活の窮状を訴えても、中央はオリンピックに浮かれていて自分たちのことなど考えません。

 人間は、不足には耐えられても不公平には耐えられない生き物なのです。とくに中国人はこちらの耐性が非常に低いと思っていいでしょう。日本でも左翼の方々が気勢をあげて労働条件の改善を訴えて街を練り歩いていますが、こっちの軍隊のやることはもう少し気が利いています。そう、暴動を起こして鎮圧することで中央に対する存在感を示すのです。

 今回の銃の矛先はチベット人でしたが、次は中央に向くこともあるわけです。このメッセージの意味は北京でも重々理解しているはずで、かといっても「暴動鎮圧」という大義名分がある以上、現地の人民解放軍に対して「支持を表明する」しか選択肢がないわけです。中国政府にとっての一番の爆弾は所謂階級敵人ではなく、本来身内である面従腹背の人民解放軍や武警などになってしまったのです。

 日本を除く諸外国は商売に影響するから嫌々ながらも、オリンピック開会式ボイコットなどをちらつかせて中共に圧力をかけています。今回はチベットの人民解放軍の作戦勝ちで、どう考えても北京政府がこのオリンピック前の時期に危険な行動に出られるわけがなく、対外的な尻拭いは北京に押し付けることができます。内部では銃による脅しの成果として賃上げに成功するでしょう。

 ダライラマはおそらく今回の衝突を望んでいないでしょう。チベット人の生命を危険にさらすことになるわけですし、現状完全に漢民族に乗っ取られた現地は経済的にも中国に依存してしまっている部分が大きくあります。「高度な自治」というのは誇りを捨てての最大限の苦渋の選択であるはずです。

 国家の指導者はポジショントークをしますし、原因に対して直接的なことを言うことはまれです。中国メディアの報道にあるように北京政府が必死になってダライラマを敵に仕立て上げようとしているというのは、ダライラマ+欧米連合と戦うよりも更に手ごわい敵対勢力がいることにほかなりません。地方の軍閥化した人民解放軍がそれです。北京政府はチベットの人民解放軍の策略にはめられて、欧米諸国と戦わなければならなくなりました。負ければ政権崩壊、勝っても益なしで弾圧の汚名を着せられるという大変損な役回りです。

 最後に、大陸浪人は中国人がうざくて仕方ありません。この私に向かって歴史を勉強しろというんですよ。この50年少々で何千万人死んだかわかっていません(笑)。指導者の話は言葉の裏を聞き取るべきなのです。5000年経っても馬鹿は馬鹿で、歴史が長いのは質には関係ないことが理解できていません。ちなみに上の裏読みの理屈がわかる人間は文革あたりで大体殺されてしまっていて、現在わかっている人も声を立てずにひっそりしています。この話を彼らにしてあげると、黙り込みますが自分の非を認めないあたり、中国人は上から下まで同じで反省する能力が欠落していることがわかります。

 日本で胡錦涛の来日のときにイベントを考えているみなさん、ぜひとも大きなノボリを立てて「人民解放軍の給料をあげろー」と拡声器でどなってやってください。もしかしたらよき理解者として感動してくれるかもしれませんよ。

(私のコメント)
日本のテレビや新聞などを読んでもチベット暴動の真相がよく分からない。けっしてチベット人と中国政府の対立ではなくて、軍閥化した地方の軍部と武装警察の中央政府に対する不満が「やらせ暴動」として表面化したのだ。チベット人の不満が爆発したと言うよりもチベットなどの奥地と沿岸地域の生活格差の不満が当然ある。

なかなか進まない大陸奥地の開発はチベットやウイグルなどの暴動につながるし、豊かな都市部と貧しい農村との摩擦も潜在している。それに対して一党独裁国家として徹底的な弾圧で取り締らないと中国は持たない。しかし取り締る武装警察や軍部が反乱を起こすようになると中国は収拾がつかなくなる。再び革命前の内乱の時代がやってくるようになるだろう。

対外的にはチベット人による暴動と報道されていますが、単なるデモはチベット人によるものであっても暴動を起こしているのは不満を持っている中国人達によるものではないだろうか? 中国政府は必死にダライ・ラマを敵に仕立てようとしていますが、実際の敵は中央政府の言うことを聞かない武装警察や軍部なのだろう。

チベットに外国のメディアが入れないのもチベット人たちが暴徒化している事よりも、武装警察などの治安組織を中央政府がコントロールできない事が問題なのではないかと思う。小さなデモ騒ぎは日常茶飯事でも、軍や武装警察が発砲して死者が出ることは胡錦濤主席はオリンピックを控えて窮地に陥る事になる。つまり軍や武装警察はチベット暴動をだしにして弾圧をやりすぎる事で中央政府に楯突いているのだ。

数年前の北京や上海における反日デモも、いつ政府に矛先が向かうかわからないから押さえつけたように、チベット暴動も問題の根幹はチベット人よりも彼らを弾圧している武装警察や軍部に問題があるのだ。このような兆候はニュースを見ていればよくあることであり、アメリカ海軍の空母を香港入港を断った事がありましたが、地方の軍部機関は中央政府の言う事を聞かなくなって来ている。

毛沢東やスターリンが生きていた頃の一党独裁政権なら軍部の粛清は年中行事でしたが、胡錦濤やゴルバチョフの時代になると粛清も難しくなる。つまり中国は民主化すれば崩壊するのは必然であり、経済が発展すれば政治と経済の矛盾対立は避けられない。オリンピックは国際的に注目されるイベントだけに独裁国家には鬼門だ。

ヒトラーのナチスドイツもオリンピックは鬼門となり滅び去りましたが、ソ連や戦前の日本もオリンピックが鬼門となった。オリンピックが開かれるレベルの国家になれば民主国家になるべき宿命なのですが、それに逆らえば国家は解体の憂き目にあう。中国もその試練に晒されているのですが、中国にはオリンピックは早すぎたと思う。

結局は胡錦濤も江沢民と同じく国内の不満をそらす為に「反日」を利用するようになるのかもしれない。しかし経済発展のためには日本の資本や技術などが必要だが、反日デモが起きては改革開放も後戻りしてしまう。結局は中国人の民度の低さが近代国家への脱皮を困難にしているのであり、政府の強権弾圧は漢民族を一つにまとめる為の必要条件なのだ。

それに比べると日本は、ひ弱な総理大臣であってもデモ一つ起こらず、アメリカや中国に媚びへつらい外交をしても、支持率が下がる事はあっても暴動が起きるようなことはない。アメリカ兵にタクシー運転手が殺されれば中国ならば暴動が起きただろう。少しは日本も中国を見習ってアメリカ大使館にデモをするくらいの民族的プライドがあってもいいと思うのですが、日本人はヘタレになってしまった。

中国では穏健派と強硬派が対立すれば強硬派が勝つだろう。内部に問題を抱えれば権力闘争が激しくなり、地方の軍部は言う事を聞かなくなり、チベット暴動のように騒ぎを大きくして巧妙に中央政府を困らせる事になる。それに対して胡錦濤は強権を振るえるだろうか? 軍や武装警察に対して多くの死者を出した責任を問う事はできるのだろうか? おそらく出来ないだろう。

胡錦濤政権の一番の敵はインフレでありドルに連動した人民元が原因だ。チベットのような僻地ではインフレが激しくて軍や武装警察の生活も苦しい。しかし元を切り上げればインフレは収まるでしょうが国内産業が大ピンチになってしまう。インフレが地域格差を助長して人民の不満が高まる。オリンピックで潤うのは北京だけで地方には何のメリットもない。これがチベット暴動の原因の一つでもあるのだろう。


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