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中国のASAT実験内容も、実験日時も、公表手順も、批難に答える反論も、すべて北京のトップによる事前チェックが入っています
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投稿者 TORA 日時 2007 年 2 月 03 日 14:36:12: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu137.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中国のASAT実験内容も、実験日時も、公表手順も、批難に答え
る反論も、すべて北京のトップによる事前チェックが入っています。

2007年2月3日 土曜日

中国のASAT実験で出来た土星の輪のようなゴミの雲


◆中国様、いま踏んでいらっしゃるのは虎の尻尾では? 2月3日 ワイルドインベスターズ ブログ
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_dc24.html

あとちょっとで学校が終わるってのに次から次へとうまそうなネタ出しやがって・・・。とぼやきつつ、今回はさらっと行きましょう。

先月、中国様が宇宙空間にてミサイルによる衛星破壊実験を行いました。
これを知ったときは「どひゃー!」とひっくり返りました。

それ、マズイんじゃないの?
宇宙空間は同盟国ですら遠慮している米国の聖域よ?
せっかくアメリカとイスラム(orロシア)を対立させて、その間に日本と台湾を併合する作戦がうまく行きかけているのに、そんなことやったら敵国1番手に躍り出ちゃうよ?

実際、米国の圧倒的な軍事力を支えているのは衛星など航空・宇宙技術です。イージス艦からミサイルまでほとんどGPSを使っているわけですから、それを潰されたら人海戦術が生きてくる可能性が出てくるのですよ。

「こりゃあ、虎の尾を踏んじまったんじゃねえのか」

というのが最初の感想です。

日本とアメリカはそのあたりを暗黙の了解で住み分けていまして、ほぼ「地上は日本、空はアメリカ」という状態になっています。日本の自動車・新幹線が優れているのは、敗戦後少なからず航空エンジニアたちがそれらの産業に流れたからです。しかしそれは裏を返すと、世界でもトップレベルにあった航空技術を(少なくとも戦後しばらくは)封じられたということなんですよ。

新幹線に乗っていると、「なんでこんなものが地上を走っているんだろう?いっそ飛んじゃえば楽なのに」と思いますよね。駅の改札も非接触カードで「ピッ!」と一瞬で通過できます。一方でアメリカときたらそのへんの紙切れみたいなものに印字してあるかどうか怪しげなものを切符にして、それを買っても車掌が見に来るかどうかわからんというありさまです。自動車も日本勢がハイブリッドだ燃料電池だと進化しているときに、ビッグ3の一部は投資不適格の烙印を押されるほど苦しんでいます。

しかしですね、アメリカはそれで良いのですよ。

なぜなら、航空宇宙技術を押さえておけば、いざ戦争になったときに勝つことができるからです。空を自由に飛びまわる航空機・ミサイル・衛星の前では、自動車も弾丸列車も「動く的」でしかありません。だからアメリカはかつてほど自動車産業を守る気がないんです(もちろん、日本の自動車会社が北米で現地生産を増やしたという要素もあります)。

逆に、日本が航空機や衛星を作り始めたら警戒するでしょうね。日本が衛星打ち上げに失敗したりすると「アメリカさんが部品に細工したかな」なんて邪推してしまいます。ホンダが航空機への参入を発表したときは、正直ヒヤッとしました。先の大戦で日米の序列と役割は決まっているので、それを乱すようなニュースに対しては過敏に反応してしまうのです。

そこへきて、中国様は豪快にこの虎の尾を踏んでしまいました。

(中略)
ところで、「中国がどうして今頃こんなことをするかのか?」という疑問に対して、御家人さんのブログでは「胡錦涛を困らせるために江沢民(上海閥)がやったんじゃないかと」類推しています。要するに、良くある権力闘争です。http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/e/e110e5d0490e31f7f58c7b028da2aeda

まあ、これが本命でしょうな。ただ最近はきな臭い話が連続して流れてきており、1/30日に衝動買い(笑)した夕刊フジでは「昨年5月に胡錦涛が駆逐艦に乗って演習を視察していたら、砲弾を打ち込まれて兵士が5人死亡。胡錦涛はヘリで逃げた」という情報があります。

私個人としては、これをにわかに信じることはできません。支那の権力争いは「一族皆殺し」が基本ですから、相手を生きて帰してしまったら次は自分が全滅させられることになります。駆逐艦に乗っている相手を遠くから砲撃しても、仕留める確率は低いです。しかも船を沈めたところで、相手はまだ生きているかもしれない。そう考えると、そんなに分の悪いギャンブルをするものかなと怪しんでしまうのです。

ただこういった情報が流れてくることから、胡錦涛の権力基盤が揺らいでいるのではないかという類推はできます。将軍様の国と同じで、軍人が支配する国はその暴走を止められません。そのはけ口は近隣諸国になるはずですから、日本としても警戒水準を上げるべきでしょうね。


◆これから流行るナンキン映画その他の背景 1月28日 兵頭二十八
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2007/01/#a000756

シナのASAT実験の意味は、シナの指導部が、アメリカのマスコミ世論の上で好感を獲得しようとする努力を、かなぐり捨てたということです。

 これは、シナ政府が、対米宣伝工作の不成功を、公認したということでしょう。

 アメリカ政府は、シナの宣伝努力にもかかわらず、シナは敵だとハッキリ意識をしている。それが揺るぎそうにない。それがハッキリわかったので、北京はASAT実験を許可したのです。

 いうまでもなくハイテク兵器や宇宙実験は、それが行なわれるタイミングが政治外交的イベントと連動していなければなりません。もちろん実験内容も、実験日時も、公表手順も、批難にこたえる反論も、すべて北京のトップによる事前チェックが入っています。

 いいかげん聞き飽きた、しらじらしい工作ですが、〈これも軍部の独走で、中共は何も知らなかったのだ〉という話を日本のマスコミに最初に流したのは誰か、覚えている人は、忘れないようにすると良いでしょう。

 シナは、イランを助ける反イスラエル運動として、2007年中は米国内で南京映画を公開する予定です。さすがのシナ人も米国内では直接に反イスラエル運動はできませんから、日本を叩くフリをする中で、米国政府がイスラエルを支援しにくくなるような気運を盛り上げたいのでしょう。

 兵頭の予測ですが、映像は、「反空爆」のイメージが強調されると思いますよ。シナが怖れているのは米軍の空からの攻撃ですから。そして旧日本兵と今のイラクの米兵を重ねる印象操作がされるでしょう。

 しかしアメリカ政府はとっくにシナの意図はお見通しなので、おそらくクリント・イーストウッド氏の硫黄島映画は、アカデミー賞のいくつかを受賞するでしょう。それは米国政府からの、北京に対するメッセージです。「われわれは日本を支持し、シナの味方などしない」と。
 ちなみに兵頭は未だ硫黄島の映画を観ていませんし今後も観る気はないです。インターネットの予告編だけで、興味は失せました。

 久間氏問題の背景はよく分りません。
 米国海兵隊は、海岸から数十kmしか作戦できない、中途半端な遠征軍になってしまいました。
 海兵隊じしんは、〈百数十kmも陸上を侵攻できるぞ〉と、盛んに訴えているんですが、それが信じられていたら、北鮮は、あんな海に近いところに核実験場は設けませんよね。
 海兵隊は、シナ相手には、どうにも張り子の虎なのです。シナ軍は強くはないが、それを言うなら、イラクの民兵だって強くはないですよね。したがって、海兵隊は政治的にはペーパータイガー。
 となれば、沖縄で優遇してやる価値などない。有事の際は嘉手納を使わせれば済むので、飛行場も進呈しなくてよい。久間氏がそう主張しているのかどうかは、承知しません。

 シナの内陸は懐の深さが5000kmもありますから、この距離を克服できないと、米国はシナの侵略的意図を有効に掣肘できません。
 数千kmの内陸躍進ができる、そして圧倒的多数の敵歩兵を相手にもできる――。そんな、これまでに存在しなかったような、新軍隊が必要なんです。これが「米軍再編」の目標です。シナ・シフトを進めてるんです。

 海兵隊は、総人数も少なすぎるので、どうにもシナ軍相手の「睨み」は効きません。ですから、今後リストラされる運命です。

 これからの米軍の主役は、空挺化された陸軍部隊です。上陸などせずにいっきょに内陸に大軍を送り込める能力。それだけがシナを抑止できる。すべての軍種が、空挺化された陸軍のための補助部隊となるでしょう。
 座間に注目しましょう。北京も注目しています。だからナンキン映画なのです。(後略)

(私のコメント)
最近の中国は少し図に乗りすぎてきているような気がしますが、北京の政府幹部はこれを止める事が出来ないのだろうか? それともアメリカを怒らせることを承知でやっていることなのだろうか? 中国の衛星破壊実験で宇宙空間に土星の輪のようなゴミの雲を作ってしまいましたが、同じ軌道を飛ぶ衛星にとってはいつゴミの破片が衝突して破壊されるかもしれない脅威にさらされる事になる。

中国にとっては宇宙軍事技術の国威発揚のつもりでやったのでしょうが、宇宙空間にゴミを撒き散らしてしまった。確かにこれからの戦争は宇宙空間で行なわれる宇宙戦争の時代であり、いかに敵の衛星を打ち落とす事が課題になる。中国はそれをアピールするつもりだったのでしょうが、ゴミの問題は意識していなかったのだろう。

アメリカやロシアでは衛星はレーザーなどで打ち落とすのが常識になっているが、中国はミサイルで衛星を破壊してしまった。飛行機とは違って衛星はすぐには落ちずに何十年も軌道上を周回してしまう。雲のように散らばった衛星の破片が他の衛星に当たれば故障の元になる。少なくともその軌道上には衛星が飛ばせなくなる。

アメリカ軍のハイテク装備はGPSなどによってコントロールされているから、GPS衛星が打ち落とされればアメリカ軍のハイテク装備は役に立たなくなってしまう。通信なども通信衛星が使えなくなれば通信も途絶してしまう。偵察衛星も同じだ。少なくともロシアなどとの間では宇宙空間の紳士協定が守られていたが、中国はそれを知らなかったのだろうか?

日本が宇宙開発に消極的なのもアメリカの圧力からですが、日本も紳士協定を守っていても中国は有人宇宙衛星を上げたり、宇宙の軍事利用を意欲的に進めている。それに対するアメリカの反応は寛容であり、クリントン政権では多核弾頭の技術まで民間企業を通じて中国に供与した。これはアメリカの国防上の重大問題なのですが、クリントン元大統領はその事で何の咎めも受けてはいない。

アメリカは同盟国である日本に対しては核開発や宇宙開発に対して様々な圧力をかけてくるのに中国に対しては寛容なのはなぜなのか? 今回のASAT実験に対しても抗議はしても軍事制裁や経済制裁はしないだろう。日本に対しては単なる通商問題でもすぐにスーパー301条を持ち出して制裁をちらつかせるのに中国に対してはしない。

日本は核ミサイルを持っていないが中国は核ミサイルを持っているからアメリカは及び腰になるのだろうか? ブッシュ政権になって当初は中国に対する態度も厳しくはなりましたが、9・11以降は緩和された。アメリカの奥の院の戦略としては中国を地域覇権国家として認め、日本を弱体化させたままアメリカの支配下に置く事が考えられている。

しかしアメリカの奥の院のその戦略はアメリカにとっては命取りであり、気がついた時は宇宙空間も中国の宇宙戦略によって無力化されて手も足も出せなくなるかもしれない。実際上今回のような衛星破壊作戦が行なわれれば宇宙空間は利用できなくなり地上のローテク兵器しか使えなくなるだろう。

株式日記でも以前に書きましたがアメリカは中国の楯と矛戦略に嵌ってしまっている。中国にとっては中東は楯であり極東は矛である。アメリカがイランに対して攻撃を始めれば、中国は朝鮮半島か台湾海峡で行動を起こすだろう。しかしアメリカの戦略家達はその事に気がついているとは思えない。

アメリカの軍部は専門家だから十分に分かっているのだが、奥の院の方は中国の甘いエサにつられて欲に目が眩んでしまっている。台湾に対するアメリカの曖昧な態度も理解に苦しむところであり、アメリカは戦わずして台湾を中国に渡すつもりなのだろうか? 日本としては米中関係は傍観しているしかない。

アメリカは中東に対して深入りしすぎて他のことは考えられなくなっている。北朝鮮に対しても中国に丸投げして核実験をやろうがミサイルを飛ばそうがアメリカは実力行使は出来ない。それだけアメリカは衰えてきており、日本としては自立の道を探らなくてはならなくなってきている。しかしながら日本の政界はアメリカにすがっていればいいと言う考えのようだ。

中国としては今回のASAT実験はアメリカの反応を探る為なのだろう。ちょうどユーゴ紛争の時に中国大使館がアメリカに誤爆されましたが中国は何も出来なかった。今回の事でアメリカは何らかの報復は出来るのだろうか? 出来なければ中国はアメリカの足元を見透かして仕掛けてくるだろう。日本は高みの見物をしているしかない。

結局は中国に対するアメリカの切り札としては日本の核武装しかないと思うのだが、アメリカの奥の院の考えが分からない。


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