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(回答先: 「あたご」上回るイージス艦「世宗大王」、今月末に進水式 [朝鮮日報] 投稿者 white 日時 2007 年 5 月 15 日 16:13:40)
□韓国型イージス艦、その性能と装備とは [朝鮮日報]
▽韓国型イージス艦、その性能と装備とは(上)
http://www.chosunonline.com/article/20070515000049
記事入力 : 2007/05/15 17:01:37
韓国型イージス艦、その性能と装備とは(上)
今月末、韓国海軍が名実共に大洋海軍への一歩を踏み出す。われわれの手で作り上げたイージス艦1番艦「世宗大王艦」が進水するのだ。
イージス艦は、強力なレーダーで敵航空機やミサイルを数百キロ以上離れた場所から発見、迎撃することが可能な現代戦の寵児(ちょうじ)であり、「夢の艦艇」と呼ばれている。航空母艦のように数十機の戦闘機を搭載できるわけではないが、現存する艦艇の中で最も強力な防御能力を有している。また、地上の目標物を攻撃可能なクルーズ(巡航)ミサイルを装備すれば、恐るべき攻撃用兵器に様変わりする。
ところで、今回韓国がイージス艦を保有すれば、米国、日本、スペイン、ノルウェーに次ぐ世界で5番目のイージス艦保有国となる。その上、韓国が保有するイージス艦は、米国を除けば世界で最も強力な性能を有している。現代重工業で2004年9月に建造に着手、2年8カ月ぶりにその雄志を現わす世宗大王艦の大きさは、米国の主力イージス艦「アーレイバーク」級駆逐艦より10%も大きく、日本の最新型イージス艦「あたご」型ミサイル護衛艦よりも若干大きい。
さらに艦艇に搭載する兵器は、その大きさ以上に多様かつ強力だ。世宗大王艦には対空用途はもちろん、対艦ミサイル迎撃や対艦・対潜攻撃にも利用可能な最新型の国産および外国製ミサイル128発が、計128セルの垂直発射システム(VLS=Vertical Launching System)に搭載される。
この128セルの垂直発射システムは、米国のアーレイバーク級や日本のあたご型が96セル(ミサイル96発)であるのに比べ、実に32セルも多い。これは、ほぼ同時に発射できるミサイルの数がそれだけ多いということを意味している。
ユ・ヨンウォン記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
▽韓国型イージス艦、その性能と装備とは(下)
http://www.chosunonline.com/article/20070515000050
記事入力 : 2007/05/15 17:02:27
韓国型イージス艦、その性能と装備とは(下)
世宗大王艦の最も大きな強みは、強力なイージスレーダーSPY-1D(V5)と各種ミサイルおよび機関砲による3重の防空網を構築する点だ。船体4面に固定され、常時360度すべてをカバーするイージスレーダーは、最大1000キロ離れた場所にいる航空機900機を同時に捕捉、追跡することができる。さらにこのレーダーは、韓国海軍のレーダーの中で初めて弾道ミサイルの追跡・迎撃能力を備えている。
レーダーが捕捉した目標物は、まずスタンダード艦対空ミサイル(SM-2ブロックV)により、最大170キロ以上離れた場所で迎撃される。スタンダードミサイルによる第1段階の攻撃をかわした敵航空機や巡航ミサイルに対しては、第2段階としてRAMミサイルが迎撃する。発射機1門に装弾されている21発のミサイルは、最大9.6キロ離れた場所で敵航空機などを撃墜する。そして、世宗大王艦の最後の守りは口径30ミリの機関砲「ゴールキーパー」だ。1分当たり4200発の機関砲弾をばらまき、目標物を破壊する。
さらに世宗大王艦には、他国のイージス艦にはない「秘密兵器」も存在する。その秘密兵器とは、韓国内で開発した「韓国型垂直発射システム(KVLS)」48セル。韓国型垂直発射システムには、世宗大王艦の最も強力な「パンチ」である韓国産艦対地巡航ミサイル「天龍(チョンリョン)」32発が搭載される。
これに加え、韓国産対潜ミサイル「ホンサンオ」16発も「天龍」とともに装備される。現在、韓国の国防科学研究所(ADD)などで開発中の「ホンサンオ」は、19キロ以上離れた場所にいる敵潜水艦を攻撃することができる。軍消息筋は「現在極秘裏に開発中の“天龍”は、数年内に世宗大王艦に実戦配備が可能」と伝えている。
また、垂直発射システムとは別途の円筒形4連装発射管4基には、国産対艦ミサイル「海星(ヘソン)」16発が搭載される。「海星」は150キロ以上離れた場所にいる敵艦艇を攻撃する一種の巡航ミサイルだ。海軍はこのような装備を持つイージス艦を12年までに計3隻建造する計画で、中国・日本の海軍力増強と海洋紛争の可能性に対処するため3隻を追加で建造する案も進められている。しかし、問題となるのは1隻当たり1兆ウォン(約1300億円)に迫る途方もない建造費用だ。
なお、海軍関係者は「現代戦でイージス艦は水上艦艇の中核であり、心臓部だ。今や大洋海軍としての体裁が整い、非常に誇らしい」と今回の進水を喜んでいる。
ユ・ヨンウォン記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS