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討論会「韓日共同の家作り、どうすれば可能か」 [朝鮮日報]
http://www.asyura2.com/07/asia8/msg/308.html
投稿者 white 日時 2007 年 6 月 08 日 20:42:17: QYBiAyr6jr5Ac
 

□討論会「韓日共同の家作り、どうすれば可能か」 [朝鮮日報]

▽「韓日関係、今のままでは平和保障できず」

 http://www.chosunonline.com/article/20070608000057

記事入力 : 2007/06/08 17:11:13
「韓日関係、今のままでは平和保障できず」
討論会「韓日共同の家作り、どうすれば可能か」(上)

「韓国と日本は、今や真正なる協力者として新たな“共同の家”を建てるべきだ。そのため、これ以上歴史の真実から目を背けてはならない。現在のような状態が続けば、韓日両国の生存と平和を決して保障することはできないだろう」
 7日午前、ソウル・ロッテホテルに韓日両国関係の専門家らが集まり、討論会「韓日共同の家作り、どのようにすれば可能か」が開かれた。韓国側からは、世界平和フォーラムの金鎮(キム・ジンヒョン)理事長(元科学技術処長官)、柳韓大の金泳鎬(キム・ヨンホ)学長(元産業資源部長官)、韓日関係史を専攻するソウル市立大人文学部の鄭在貞(チョン・ジェジョン)学部長が出席し、日本側からは、日本の代表的知性として有名な現代史専攻の和田春樹東京大名誉教授、現代韓国政治を専攻する東京大の木宮正史教授が出席した。

 そして、世界平和フォーラム、北東アジア歴史財団、ハンギル社が主催し、本紙が後援したこの討論会では、開会直後から熱い討論が交された。

 この日の討論は、最近金鎮理事長が著書『日本の友人に本当にしたい話』(ハンギル社)で提起した韓日関係の「衝撃的な解決法」から口火が切られた。

 金鎮理事長は「歴史と過去を放置したまま、経済や技術、エネルギーのような現実的な問題に専念していれば、過去の問題は自然と解決するという“機能主義的”アプローチが現在までの韓日外交の名分であり、アイデンティティーだった。しかし、いかなる機能的問題も、結局は領土と国益、歴史に関係している」と主張した。これは、日本の20代の若者らが靖国神社や憲法改正問題などに関し、非常に右傾化した思考方式を持っているとの世論調査の結果を取り上げ、そこに機能的交流の限界が表れていると指摘したものだ。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

写真=チョン・ギビョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS


▽「外圧と天皇だけが日本を変えることができる」

 http://www.chosunonline.com/article/20070608000058

記事入力 : 2007/06/08 17:12:00
「外圧と天皇だけが日本を変えることができる」
討論会「韓日共同の家作り、どうすれば可能か」(中)

◆歴史問題を放置した経済だけの交流には限界

 続けて、金鎮理事長は「世界的なグローバリズムと距離を置く日本の保守主義は明治維新以来変わっておらず、それは“日華主義”、すなわち“日本版中華主義”となっている。それを克服する方法としては、“外圧”と“天皇による戦争責任宣言”しかない。なぜならば、これまで日本は自らの力で根本的な改革を成し遂げたことがなく、変化を成し遂げるためには外圧が必要であり、一方“天皇”は日本国内で変化をもたらし得る唯一の源泉だからだ」と主張した。

 一方、韓国についても金鎮理事長は「反動民族主義とポピュリズムを克服しなければならない。それができずに現在のような状況が続けば、韓日両国は、今後深刻な人口・環境・エネルギー問題を招く可能性がある中国問題と正面からぶつかることになり、共倒れの道を歩む可能性もある」と指摘した。

 これに対し、和田春樹教授は「自ら民主化を達成した韓国が、日本を変化させることができるという自信を示した主張のように思われるが、日本に対する認識をもう少し精密なものにする必要がある。日本は大きく変化しており、例えば、“慰安婦(性奴隷)”の強制動員を認めた河野談話(1993年)や植民地支配を謝罪した村山談話(95年)の精神は、依然として市民社会に生きている。また、代表的な歴史歪曲(わいきょく)教科書として知られる扶桑社版教科書の採択率が極めて低調なのもその証拠」と反論した。

 木宮正史教授は「日本人が靖国神社や憲法改正に肯定的な反応を示しているのは、“亡くなった方々を参拝するのは当然のことであり、憲法が(時代的変化により)現実と合わない部分が出てきている”という平凡な考えによるものだ。こうした意見まですべて右傾化とみなされては困る」と主張した。

 鄭在貞教授も「今や日本も過去を振り返って謝罪する歴史認識に目を開いており、そうした市民社会での進展を評価すべきだ。(金鎮理事長の主張は)韓国に比べ日本の市民運動を過小評価している側面がある」と批判した。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

写真=チョン・ギビョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS


▽「韓日関係の優先課題は歴史問題」

 http://www.chosunonline.com/article/20070608000059

記事入力 : 2007/06/08 17:13:07
「韓日関係の優先課題は歴史問題」
討論会「韓日共同の家作り、どうすれば可能か」(下)

◆現在の天皇がすべきこととは何か

 これに対し、金鎮理事長は「もちろん進展もあり、後退もあっただろうが、1945年以降の日本全体の流れが重要」と強調した。これは、21世紀に入り、なぜ小泉首相や安倍首相が登場し、保守主義に回帰したのかを考えるべきとの主張だ。金鎮理事長は「日本が憲法改正や靖国問題に関し、未来志向的な戦後克服ではなく、戦前体制へ回帰している」と指摘した。

 出席者らは、こうした金鎮理事長の問題提起に対し、「現時点で非常に意味のある議題設定」と評価した。

 和田春樹教授は「“天皇”は政府と憲法のコントロールを受ける存在だが、天皇が村山談話の内容を述べれば非常に決定的な出来事になるだろう」と評価した。木宮教授も「韓国と日本が相互の価値を過小評価している現実を考えると、(金鎮理事長の問題提起に)十分共感できる」と述べた。

 鄭在貞教授は「金鎮理事長の問題提起の中で、“世界の近現代史で非西洋国家が近代化革命に成功した例は韓国と日本だけ”という自信感が極めて重要」と評した。

◆「日本の市民社会を信じて欲しい」

 しかし、その解決方法については意見が分かれた。「歴史認識」問題について、鄭在貞教授は「歴史認識の共有に進む上で、機能主義的アプローチを必ずしも捨てる必要はないのではないか」との見解を示した。これは、両者を同時に成し遂げることが可能だという主張だ。

 これに対し、金鎮理事長は「自分の主張は、機能主義的アプローチを捨てなければならないという話ではなく、優先順位を歴史問題の方に置くべきというもの」と説明した。

 また、木宮教授は「中国問題だけをもって、韓日両国の高度な協力のきっかけとするには物足りない。また、“天皇”に期待するという主張は、日本の市民社会を信じられず、焦る余りに歴史の流れを逆方向に進めるのではないかと懸念される」と指摘した。

 討論の司会を務めた金泳鎬教授は「フランスの知識人ジャック・アタリは、欧州連合(EU)が成立した最も重要な原因は歴史清算にあったと評している。隣国との良好な関係が競争力の源泉になることを悟り、過去とは異なり、アジアの未来を開き、韓日両国の新たな役割を遂行するための未来志向的な問題提起としなければならない」とコメントした。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

写真=チョン・ギビョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS

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