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(続き)マオイストのリーダー考(Kathmandu Journal)
http://www.asyura2.com/07/asia8/msg/615.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 7 月 08 日 19:01:07: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: マオイストのリーダー考(Kathmandu Journal) 投稿者 gataro 日時 2007 年 7 月 08 日 18:58:00)

http://blogs.yahoo.co.jp/nepal_journal/49698884.html から転載。

(続き)マオイストのリーダー考
2007/7/8(日) 午後 1:25

 今となっては周知の事実だが、マオイストの政治局はかつて(2005年1月)、ネパール会議派などの政党を差し置いて、ギャネンドラ国王との極秘対話を進めるというプラチャンダ案を採択したことがある。この計画は結局、採択の直後(翌日)に起こった「2月1日クーデター」により実現しなかったばかりか、このプラチャンダ案に反対したバブラム・バッタライの考えが正しかったことが証明されることになり、バブラムの処分取り消しにつながることになる。プラチャンダの「国王志向」、そして、「コイララ首相志向」は彼の現実主義的な性向を示すとともに、権威志向を示すものだ。実は、マオイストほど上下の位がはっきりとした、権威主義政党はない。私はこの傾向はプラチャンダ党首自身の考えを表しているのだと思う。

 コイララ首相とプラチャンダ党首にはいくつかの共通点があるが、この「権威主義志向」もその一つ。コイララ首相がいまだにセレモニアル王制にこだわるのは、その現れといえる。カリスマ性も両者に共通することだが、プラチャンダのカリスマ性は最近、少々俗物化して、つまらなくなってきた。それに対して、コイララ首相は死ぬまでカリスマ性を保った、ある意味、ネパールでは稀有な政治家なのかもしれない。「ファミリーに対する贔屓」も共通することだ。プラチャンダが党内での影響力や地位がほとんどない妻や息子を傍において、特別待遇を与えていることは、党外からこれまで頻繁に指摘されてきたことだ。先日は、息子のプラカシュがアナンタとともに中国を訪問して話題になったが、息子は党内では現場での活動経験がなく、党首の子息という関係で中国に行ったとしか思えない。プラチャンダはもしかしたら、息子を後継者に育てるつもりなのだろうかと思わず疑いたくもなる。

 各リーダーの個性にはとても興味がある。同時に、彼らが集団としてのダイナミクスをいかに保ってきたかにも大変興味がある。マオイストを揶揄したり、あるいは全面否定するような見方をする人もいるが、大勢のマオイストに個人的に接触してきた経験から、私にはどうしても、そうした見方ができない。思想はともかく、マオイストのなかには魅力的な人も大勢いる。とにかく10年間で、これだけ拡大した武装勢力として、興味は尽きない。

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