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都知事選に出馬「政府転覆!」の外山恒一氏に会った [アメーバニュース]
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投稿者 white 日時 2007 年 4 月 13 日 13:59:56: QYBiAyr6jr5Ac
 

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□都知事選に出馬「政府転覆!」の外山恒一氏に会った [アメーバニュース]

 http://news.ameba.jp/2007/04/4230.php

都知事選に出馬「政府転覆!」の外山恒一氏に会った

4月13日 09時48分

 都知事選からもうすぐ1週間。都民はこれからも石原氏を知事として日々の生活にいそしむこととなった。だが、都知事選を盛り上げた候補者を忘れることはできない。

 退屈な政見放送が居並ぶ中、スキンヘッドの君は「政府転覆」「私には建設的な提案は一切ない」「選挙じゃ何も変わらないんだよ」「スクラップ&スクラップ」「私が当選したら、奴らはビビる!! 私もビビる!!」と絶叫、最後は国営放送で中指を立てていた。

 外山恒一(とやま・こういち)。

 何も変わらない都知事選において一抹の毒気のある清涼剤を残してくれた36歳。肩書きは路上音楽家。彼はなぜ都知事選に立候補したのか? 携帯電話の番号が選挙公報に堂々と書かれてあったので連絡を取ってみた。

 電話に出た外山氏は政見放送での扇情的な声とは打って変わり、至って物静かなものであった。主旨を告げるとすぐに了解してくれた。ずいぶん気さくである。

 都知事選翌日の月曜。彼は高円寺のとあるカフェで普通にくつろいでいた。頼りなげな風体の中で唯一、スキンヘッドが神々しさを放っていた。都知事選に出た人物がすでに庶民の世界にいるのが結びつかなかった。

「ここはいつも外山さんがよく来てるお店なんですか?」
「ええ。いつもお世話になってる店です」

 こくりと頷く外山氏。回りを見れば、普通の数人の男女が気取らず、自由気ままに談笑している。その雰囲気は店というより、仲間が集まる「家」感覚である。彼らも政府転覆を目指す同志なのだという。さて。

ーーどうして都知事選に出られたんですか?

「私塾の塾生を見つけるためなんです。幕末、吉田松陰が開いたように、この国を作り変える人をこの塾で育てます。ただ私塾はすでに今年5月から熊本で実際に開講するんです。1期生はすでに10人集まっているので、2期目、都知事選に出たのは3期目の候補を見つけるため。都知事選に出て、外山恒一という人間をまずは知ってもらい、彼は何だかバカやってるけど、何かやってくれるかもしれないと思ってくれた人が僕のブログにアクセスしてくれて、本当の僕の狙いを理解し、塾に入ってもらうためです」

 私塾の名前はクートベ。戦前、旧ソ連には同じ名前の共産主義者養成機関があった。世界から主義者を集めて養成し、また世界に送り返すというものである。それにならったのだという。

ーークートベの全容を教えてください。

「半年間10人ほどを共同生活させながら、1日6時間、政治運動、反体制の歩みを教えたり、見ておいた方が良い映画・音楽を聴きながら、センスを磨いていきます。そもそも歴史に残る名画・名盤というものは単なるエンターテイメントを越えて非常に政治的なメッセージを色濃く残しています。日本も80年代初頭までは、政治運動と芸術運動が両立しながらシーンを作っていた。現在は政治運動の見識を欠いたまま、文化が作られています」

ーー最終的な目的は「政府転覆」ということですか?

「この塾から政治家を目指す人も出てもいいし、ミュージシャンになる人もいていい。塾の出身者が増えていけば、今までの制度、体制を変えられると思うんです」

ーー外山さんへの5万票の中には本気で都知事になってほしいと思った稀有な人もいるかと思いますが…。

「私塾は熊本で開くので、東京在住の人は行きにくいかと思います。引っ越さなければ無理でしょう。でもいつも日本にそして職場・学校・家庭と周りに言いようのない圧迫感を感じている人、無力感を抱く人、少数派の感情に火をつけるためです。クートベによって同じようなアクションを起こす人が出るきっかけになればと。実は外山に投票したんだという誰かと誰かが何かのきっかけで出逢えば、それが結びつきを生んでいくと思います」

 東京には塾は作らない。首都圏や関西圏だといろいろな刺激が多すぎて埋没してしまうきらいがあるのだという。

 日頃はストリートミュージシャンとして日銭を稼ぐ。数百円の捻出にも困る日々。出馬の供託金300万円は自分に期待してくれた友人から借りた。選挙公報に書かれていた経歴は「福岡刑務所卒」。政治犯として2年間投獄されたときに考えた、選挙への出馬→たとえ当選しなくても、同じ志を持った人々が集まる→私塾で養成→卒業生が全国、各分野へ→政府転覆への道。実に途方も無いがプランだが、彼はそれを信じて疑わない。挫折を味わい、家族からも軽蔑され、周囲からも冷笑されながらも曲げない信念。前回は故郷のある鹿児島県の霧島市議選に出馬し、122票を得た。次回は今月22日の熊本市議選に打って出る。政見放送と同じように原付バイクにスピーカーを積んで演説して回るという。

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