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鈴木邦男:元気です!「アンダーワールド」な人達
http://www.asyura2.com/07/bd48/msg/463.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 4 月 16 日 07:35:29: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2007/shuchou0416.html

(1)「政府転覆」は成らず。でも健闘でした。外山さん!

外山恒一氏のポスターの前で

 都知事選の外山恒一氏は大健闘でしたね。週刊誌でも取り上げられ、ネット上でも大ヒーバーでした。あの迫力ある政見放送は大きな話題になりました。「1万以上行くだろう」と私は周りの人達に言ってました。「いや、もっと行くでしょう」と言う人もいました。ネット上の過激な人気から見れば、「10万だって…」「20万だって」「共産党を上回るのでは…」と言う人もいました。ネットの力が試されると思いました。
 NHKの開票速報を見ていたら、石原は早々と当確。ずっと見ていたら夜の10時45分で外山氏は616票。エッ?あんなに騒がれたのに。あんなに頑張ったのに…と思いました。ところが、どんどん票が伸び、最終的には15059票。私の予想を超えました。これは凄い。立派です。
 革命家・外山恒一氏。さて次は何をやってくれるのでしょうか。楽しみです。

 では、本編です。先週の話は予告編ばかりだったので今週は本編です。まずは、今話題の『現代右翼・アンダーワールド』(洋泉社MOOK)から。売れてますね。どこの本屋でも平積みで置かれてます。どこへ行っても、「読んだ?」「うん。読んだ。凄いね」という会話が交わされています。
 「右翼」本の決定打でしょうな

〈街宣・抗議行動・特攻・テロ!
 「行動右翼」
 その生き様のすべて!〉

と銘打ってます。頁をめくると、いきなり右翼の武闘訓練の写真。70年安保を前にした時の右翼のようですね。危機感にあふれるグラビアです。「現代に生きる武士道」と書かれてます。
 「フォト・ドキュメント」の次は、街宣車です。

「街宣車 150台。大分を占拠!
日教組大会糾弾デモに右翼・民族派が集結!」

 これも凄いですね。
 さらに、「ドキュメント・建国記念の日」
 そして、「これが街宣車だ」
 「全日本愛国者団体会議・反中国デモグラフィティ」
 「右翼連合軍、対馬に上陸!」

 …と、見せますね。読ませますね。又、「女性活動家」の紹介。あるいは、「週末右翼」。これはいいネーミングだ。普段はキチンと仕事をして、土、日は右翼をやる。いいですね。
 さらに、本文では、「現代右翼」とは何かを蜷川正大氏が解説している。「現代右翼キーワード集」も。これは詳しいし正確だ。又、漫画もあるし、エンターテイメントもある。「右翼団体リーダーは語る」では矢野隆三氏、山崎誠氏、針谷大輔氏が出ている。森達也さん(映画監督)と木村三浩氏(一水会代表)の対談もいい。右翼の闘いや思想だけでなく、日常生活のことも語られている。これは実にいい。元右翼活動家・雨宮処凛さんのインタビューもある。
 さらに、これは参考になると思ったのが、「右翼を体系的に知る映画」「右翼・民族派の入門書」がある。「入門書」には私の『新右翼』(彩流社)も入っていた。ありがたいですね。
 「誰も書かなかった企業への鉄拳制裁」という〈実録漫画〉もある。まさにアンダーワールドだ。「ヤクザと右翼--その似て非なる存在」「右翼のシノギ」なんていうヤバイものもある。「北朝鮮抗議の肉体言語」「ソ連軍と闘った日本人たち」「日本青年社・竹島へ特攻!」といったハードなレポートもある。
 よくこれだけまとめたもんだ。取材も大変だったろう。苦労したんだろう。「現代右翼」について、勉強になった。理論的、体系的に教えてくれる。又、今の活動を伝えるレポートがある。タブーに挑戦するレポートもある。楽しいレポートもある。なかなか読ませる。
 そして、私もちょっと出ている。昭和天皇を描いた映画「太陽」の監督・アレクサンドル・ソクーロフさんと私の対談だ。これは、昨年「映画秘宝」でやった対談の再録だ。でも、これだけはちょっと浮いてるような感じがして心配だ。「太陽」はいい映画だと思うし、考えさせられた。しかし、「ひどい映画だ」「許せない」と怒る人々もいる。対談を読んでもらったら、ソクーロフさんの〈真情〉は分かると思う。とても日本が好きだし、昭和天皇を敬愛している。日本の歴史にも詳しく、僕よりも〈日本通〉だ。「ソクーロフさんは僕よりも日本のナショナリストですよ」と私は言っちゃった。
 この元気一杯、過激な雑誌の中では「浮いてる」と思ったが、ある意味、この対談も過激で危ういのかもしれない。どんな反応があるか。聞きたくもあり、聞くのが怖くもある。


(2)納豆売り、ビル清掃、焼鳥屋…。いろんなバイトをしたよな。我々「現代右翼」は

 森達也氏と木村三浩氏の対談は、この本のメインだ。「激論10,000字対談!」と銘打ち、実に様々な話をしている。「右翼についての素朴な疑問」「右傾化」「憲法9条」「テロとは何か」…などについてだ。本音で語り合い、かつ、カッチリと噛み合って話が展開している。これはいいと思った。よくあるような、「言いっ放し」はない。お互いの話をじっくりと聞き、そして語る。
 「三浩さん、テロは認めますか?」と森氏は聞く。又、右翼の信条、生活、カネ…についても聞く。木村氏は、バイトしながら運動してきた体験を具体的に話す。こうした具体的な話は余りしたことがないので、実によかった。皆で、デパートの食品売場に行って納豆売りをしたこともある。

「僕は納豆を売らせたら上手いですよ(笑)。鈴木邦男さんも面白がって手伝いにきてました」

 と木村氏は言っている。アッそんなこともあったな。と思い出した。他にも、いろんなバイトをした。皆で、ビル清掃のバイトに行ったこともあるし、ほとんど派遣社員の会社のようになった時もある。運動よりもバイトの方が多かった時もある。
 さらに凄いのは、焼鳥屋を一軒まかされて、皆で、やったこともある。ちゃんと写真を撮っておけばよかったな。思い出して、今度詳しく書いてみよう。そんな昔のことを思い出させてくれる人間味あふれる対談でしたね。森さんはポロッとこんなことを言う。 「平和な状態を望みながら、平和になるのが怖い。だから仮想敵を作らないと不安になってしまう」
 ウーン、右翼のある面の真理を衝いているかもしれない。ぜひ読んでみて下さい。

 さて、その木村三浩氏が「サンデー毎日」(4月8日号)で、衝撃的な発言をしている。「ワイド。サクラの珍事」という特集の中の一つ。

〈「国策捜査」で幻に終わった「右翼訪朝団」の全真相〉

 数年前に、塩見孝也さんが団長になって「白船訪朝団」をぶち上げた。私も副団長で行く予定だった。北朝鮮の政治家、学生、青年と公開討論をし、拉致の問題を解決する。と打ち上げた。30人ほどで行く予定だったが、直前でつぶれた。この時は左翼の人が多かったが、今度は純粋に「現代右翼」だけで訪朝する。そして拉致問題解決を目指す。凄い計画だ。でも、それを計画した人が直前に逮捕されてしまった。人道支援NGO「レインボーブリッヂ」の小坂浩彰さんです。
 この人はテレビによく出ていたので、僕も知っていた。2月4日(日)の「田中義三さん友人葬」で初めて会った。右翼の人脈も多いようだ。北朝鮮には80回も行っている。向こうには絶大な信用がある。ところが厚生労働省の補助金を騙し取ったとして、同省技官らとともに詐欺容疑で逮捕された。でも、これは「国策捜査」だと木村氏は言う。「サンデー毎日」によると…。

〈小坂さんは、こともあろうにミサイル発射や核実験、拉致問題を糾弾する右翼・民族派による「訪朝団」の編成を極秘裏に進めていた。
 「主要な右翼団体で訪朝して『日朝民族交流協会』を作る」「北朝鮮が怖いのは信念を持つ勢力。北はそういう人たちとハラを割って議論したいと言っている」
----小坂氏は、そう話していたという〉

〈実際に訪朝を誘われたのは、新右翼団体「一水会」など行動派で鳴らす団体の幹部だった。一水会の木村三浩代表が言う。
 「訪朝には条件があった。拉致問題を進展させる確約、例えば生存者を確認できることや、被害者の安否の詳細が判明することだ。自腹で3泊4日という話だったが、まだ議論の段階で、決定したものではなかった〉

 政府同士で問題が動かないのなら「民間」の手で打開しようという計画だった。北朝鮮も本気だったようで、金正日総書記と近い人物が受け入れの段取りをしていた。しかし、3月9日、「今日中に(右翼団体幹部らの)パスポートのコピーを届けてほしい」と連絡した数時間後に、小坂さんは逮捕された。そうです。私もパスポートのコピーを送りましたよ。

〈「権力にやられた。民間の手で拉致被害者が帰国するようなことになれば、『何もやってない』と外務省などが批判される。権力側はそれを危惧したのかもしれない」(木村氏)
 その見方にはそれなりの根拠があるのだ。民間人が拉致被害者の返還へ道筋をつけるのに成功すれば、安倍政権のメンツは丸つぶれ。だからこそ「逮捕は国策」という批判が出るわけだ〉

 今度こそ北朝鮮に行けると思っていたのですが、私の夢も終わってしまいました。


(3)浮気妻の「自衛」でせうか。「転びの研究」か

 これも先週、予告編をやったけど。アメリカ・テキサス州の話。夫が家に帰ったら、小型トラックの中で妻が男と抱き合っていた。見知らぬ男だ。それに妻は下着姿。大胆にも、浮気してたのだ。
 これからが凄い。浮気現場を見られた妻は、いきなり、「レイプよ!」と叫んだ。「助けて!」と。それで夫は所持していた銃で男を射殺、殺人容疑で逮捕された。まるで、シャロン・ストーンの「氷の微笑」のような話ですな。浮気現場を見つかったらどうするか。「究極の選択」です。「転びの研究」です。
 女は怖いですね。いい気持ちで愛し合ってたのに、いきなり、「レイプだ!」と叫んで、殺してしまう。いや、夫に殺させる。カマキリ夫人ですな。何も、わざと夫に殺させたわけではない。でも、夫はいつも銃を所持している。それにテキサス男はカッとなりやすい。そんな事はよく知っていて、とっさに「助けて!」と叫んだんでしょう。その、とっさに叫んだという頭の回転、クレバーさ、それが怖いですね。
 しかし、浮気してた男も驚いたでしょう。女に誘われ(きっと誘われたんだ)、トラックの中で抱き合っていたら、いきなり、「キャー!助けて」と叫ばれ、いきなり、ズドン。気がついたら、死んでいた。何が何だか分からんうちに殺されとった。かわいそうです。
 まァ、日本でも昔は、こんな時は殺してもよかったんです。明治になる前は、妻が浮気したら、相手の男と共々に斬り殺してよかった。殺しても無罪です。でも今は違います。アメリカでも違います。
 この事件では、男は殺された。女は口封じをしたんだ。夫は殺人罪で逮捕。でも、「妻を守るため」にやった自衛の行動だ。無罪になるだろう。そして、二人の「平和な家庭」が戻ってくる。メデタシ、メデタシだ。
 そういう「結論」になるはずだった。ところが、警察が調べたところ、妻がウソを言ってることが判明。なぜ分かったのか。携帯電話のメッセージだったんですな。妻は男に、「あなたの温かい抱擁が必要なの」と送信していた。メールだったのか。両方あったのでしょう。これじゃ、逃げられん。自分の携帯のメッセージやメールを消しても、相手には残る。それも消しても、電話局には残る。ウーン、逃げようがないな。
 それで、急転直下、妻が逮捕された。居合わせた夫に相手を殺させたのが、「故殺罪」(計画性のない殺人)だとして。手を下した夫は、家庭を守ろうとしただけだと判断されて殺人に問われなかった。産経新聞4月2日付の記事からでした。
 でも、まだまだ問題がある。「故殺罪」は無理じゃないですか。だって、「殺してくれ!」と言ったわけじゃない。浮気の現場を見られ、とっさに嘘をついただけだ。こんなことは誰だってやる。まさか、それで夫が殺すとは思わない。腕のいい弁護士がついたら、妻は無罪ですな。この事件の進展を見守りたいです。


(4)冤罪をどう晴らすか。植草さんの受難

 もう一つ、「転びの研究」。植草一秀さんです。女子高生のスカートの中を手鏡でのぞいたと逮捕され、今度は、女子高生のお尻を触ったと逮捕された。どちらも「無罪」だと主張している。「二度もやってるんだ。無罪のはずはないだろう」と一般の人は思う。しかし、運の悪い人はいる。気が弱く、落ちつきがなく、オドオドしている男はいる。特にエリートに多い。そして何かあると、「あっ、こいつが怪しい」と周りの人に思われてしまう。
 今回の事件の時も、そうらしい。電車に乗っていたら、「やめて下さい!!」という声が聞こえた。「あっ痴漢騒ぎだな。いやだな。巻き込まれたら大変だ」と思った。それでジーッと、下を見ていた。それが、かえって「挙動不審」に見えた。車内の目が一斉に、彼に集まった。それで、あわれ、「痴漢」にされてしまった。一斉に彼を見たといったが、真犯人も、見たんだ。これも、「転びの研究」だ。じっとしてたら、「痴漢」にされる。サッと横を見る。「おっ、こいつか!」という顔で視線を向ける。何なら、指を示して、「こいつか!」と言う。「非難する大衆」に自分を同化する。助かるにはこれしかない。
 「いやだな。巻き込まれちゃ」とビクビクし、胸がドキドキし、顔まで赤くなって、じっとうつむく。こんなに小心な男は、皆の視線が集まる。「こいつだ!」となる。かわいそうだ。
 ウーン、これは、十分にありうる話だと思いますね。映画「それでも僕はやってない」もそうだった。それで、植草さんの弁護士は、「再現ビデオ」を撮って、裁判所に提出した。「こんな状況でした。こんな形で、冤罪は生まれたのです」と。裁判も演劇的になる。迫力がある。「スポーツニッポン」(3月29日付)によると、こうだ。
 植草さんの公判が3月28日、東京地裁で開かれ、「弁護側が現場状況を再現したDVD映像を上映し、あらためて無罪を主張した」。

〈映像は真犯人が別にいると仮定し、真犯人と植草被告、被害女性、乗客に扮した計約10人が出演。電車内とほぼ同じスペースになるよう線を引いて区切り、被告が混雑した車内で痴漢と間違われたとする主張を再現した〉

 随分と大掛かりなDVDだったようだ。じゃ、この「真犯人」が名乗り出てくれればいいんだ。そんなことはないか。でも、当日の他の目撃者が名乗り出たらいい。一般の人は「どうせやってるんだ」と予断の目で見ている。しかし、植草さんの言い分も説得力がある。特に、こう答えているからだ。

〈植草被告はその後の被告人質問で、電車内の状況を、「酒に酔って記憶がなく、ぐったりしていた。被害女性の大きい声で痴漢騒ぎと思ったが、以前に事件に巻き込まれたことがあり、絶対にかかわり合いになりたくないと思い、目をつぶり下を向いていた」と述べた〉

 オドオドして下を向いた状況がまるで目に見えるようだ。だから、かえってそれが〈不審〉に見えたのだろう。植草さんの受難だな。裁判の行方を見守りたい。

 そう思っていたら、又しても知り合いが逮捕された。三浦和義さんだ。4月6日(金)付の新聞に出ていた。自宅近くのコンビニでサプリメント6点(3600円相当)を上着のポケットに入れて盗んだ疑いだ。犯行の様子が防犯カメラに映っており、これがテレビのニュースでも放映された。しかし、現行犯逮捕ではなく、事件は3月17日のこと。そのあと、3月30日に三浦さんが来店したので店員が問いただした。

〈「うっかり忘れてた。払います、と話したが、そのまま立ち去ったため110番通報」〉産経新聞(4月6日付)

 ウーン、よく分からん。これを読むと、店員とは顔見知りで、親しかったようでもある。不思議な事件だ。あんなに冷静で、頭のいい三浦さんが、本当にこんなことをしたのか。

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