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偉大なる革命家への謝罪文 = 鈴木邦男
http://www.asyura2.com/07/bd49/msg/532.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 6 月 25 日 07:01:16: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2007/shuchou0625.html

(1)「熊本の乱」失敗は私の責任です

 ごめんなさい。すみません。私が悪うございました。謝罪します。自己批判します。私のせいで外山恒一氏が逮捕されてしまいました。「政府転覆」を企てる革命家をこんなことで逮捕させるなんて。警察はひどい。国家はひどい。国策捜査です。しかし原因を作ったのは私です。元はと言えば私が悪いのです。外山氏のブログ「ファシズムへの誘惑」にはこう書かれてました。

〈「今回の逮捕は『一水会』顧問・鈴木邦男氏の熊本3区出馬を阻止せんがために国家権力が仕組んだ謀略である」との見方が広まっているようなので、それについて。
1.外山恒一が、7月に行われる熊本3区の補選に鈴木邦男氏を擁立し、熊本の地で一騒ぎ起こそうと企んでいたのは紛れもない事実である。
2.この件と今回の逮捕との因果関係については現在、調査中である〉

 本当に申し訳ない限りです。私ごときを擁立しようとした為に警察、国家の怒りを買い、逮捕されたのです。東京の新聞では「交通違反呼び出しを拒否して逮捕」と小さく記事が出てました。「何だ交通違反か」「政治事件じゃないのか」と思った人は多いでしょう。そう思わせる所が警察・国家の「手口」なのです。「公安警察の手口」です。「こんな小さな事件で逮捕されるような奴だ」と国民に思わせる為の謀略です。
 本当は「政府転覆」の罪なのです。反逆罪なのです。でも、それでは逮捕できない。又、政治事件で逮捕すると、又もや「革命家・外山恒一」の名を高からしめる。都知事選以上に、「外山恒一フィーバー」が起きる。国家権力はそれを怖れたのです。左右の活動家を狙い撃ちにし、「痴漢」や「淫行」「万引き」の罪をデッチ上げて逮捕する。あの「手口」と同じです。「破廉恥罪」として逮捕し、活動家、革命家を汚辱の中に突き落とそうという陰謀です。
 実際、警察は、革命家・外山氏に対し、あることないこと言いふらし、新聞もそれを鵜呑みにして記事を書いています。警察・国家権力と共謀して、革命家を抹殺しようとしています。共謀罪です。例えばこうです。

○都知事選落選の外山恒一容疑者を逮捕。
○都知事選落選の外山恒一容疑者を逮捕。交通違反呼び出し拒否。
○都知事選の落選候補。反則金納付を拒否し逮捕。
○外山容疑者、道交法違反で逮捕。都知事選で落選も。

 …と、「落選」を強調しています。迫力ある政見放送で、あれだけ注目された。ネット上では何百万人もが見た。ニューヨークでも見た。「もしかしたら…」と期待も持たせた。大健闘ですよ。「落選」と一言で片付けられる事ではない。書き方があるだろうよ。いっそのこと、「都知事選健闘男逮捕」とか、「惜しかった。よくやった都知事選候補を不当逮捕」とか、書けばいい。新聞は、「不当逮捕」とは書けないか。じゃ、「逮捕」でいいや。

(2)何が「自称」なのか!基準がねえや

 「自称・文筆業者」と書いた新聞もあった。これもないだろう。外山氏はこれまで8冊、本を出している。9冊目も現在執筆している。都知事選の乱につて書いてくれと、いろんな出版社からも声が掛かっている。
 でも変だ。捕まると皆、「自称」になる。大きな右翼団体の幹部でも捕まると「自称右翼活動家」になる。そんな人を何人も知っている。又、左翼活動家、自然保護運動家、市民運動家…なども、捕まると「自称」になる。長い間、運動をやっている、まわりの人も認めている。それなのに「自称」だ。
 ただ、政治家や国会議員は、「自称」が付かない。国家が認めたものだから、だろう。会計士、税理士、出版社、テレビ局、大企業…などもそうだ。
 それに比べ、左右の活動家や、市民運動家などは、国から認められたものではない。「右翼」なんてものは全て「自称」だ、と言ってるのだ。「右翼」なんて、そんなものはない。あっちゃいけない。そういう考えがあるんだろう。国家にも、警察にも、又、マスコミにも。
 でも外山氏は実際に本を出してるのに「自称文筆家」とされた。これは変だ。出版社にもレベルがあって、「ここ以上でないと自称だ」という線引きがあるのだろうか。だったら、出版社差別だ。明確な基準を言ってみろ!と、これだけでも裁判になるよ。
 外山氏は、どうせ書くんなら「自称・前衛政治家」とでも呼んでもらいたい。と言っている。これもいいね。選挙に立候補する時から、この肩書きを使えばよかったのに。そうしたら、これは普段から勝手に使ってる肩書きだ。だから逮捕されたら、「自称・自称前衛政治家」になるのかな。これなら面白いよ。
 私だって、痴漢で逮捕されたら、「自称・右翼」になるのかな。「自称・愛国者」とか、「自称・文筆家」とか。いっそなら、「自称・日本人」とか、「自称・人間」となるかもしれん。うん、面白そうだ。どう書かれるか、一度やってみようかな。でも今はもう捕まる度胸がない。痴漢したり万引きをする勇気もない。火炎瓶を投げる勇気もない。いかんな。覇気のないただのオッサンですよ。私は。弱いんですよ。すみません。

 外山氏について、警察はさらに、こう発表している。

〈「政府転覆」男逮捕。危険思想とは無関係〉

 交通違反の金を納めなかったので逮捕した。「危険思想」とは関係ないと言っている。でも、「政府転覆」男、と書いたことで自己矛盾を起こしちょる。

 でも何故、こんなことで革命家を捕まえるのか。不当だ。国策捜査だ。これも全て、私のせいだ。申し訳ない。
 ウーン、もしかしたら、あの事かもしれない。都知事選直後、ネーキッドロフトで外山氏の「報告会」があった。もの凄い人が詰め掛け店に入れない。外にズラーッと行列が出来ている。私だって入れない。店長のお情けで、やっと入れてもらえた。若い男女が圧倒的だ。こんなに若者が集まることはない。女の子が「キャー外山さん素敵!」なんて叫んでいる。人気者だ。カリスマだ。
 いいなー。悔しいな。「こんなに騒がれるんならオラも選挙に出たい」とつい口走ってしまった。誰だってそう思うだろうよ。その言葉を外山氏や中川氏(外山氏の軍事参謀)は聞き逃さなかった。「じゃ、熊本3区で出そう」と秘密裏に準備した。私には全く知らせないで準備していた。選挙も秘密裏にやる。そんで当選したら、「ほら、国会に行きなさいよ」と議員バッチをくれる。じゃ、行くしかないか。
 …と、そんな秘密作戦が行われていたんでしょう。ありがたい話です。涙が出ます。私ごとき無能な無責任な自称男を、そこまで思い、選挙に擁立しようとして下さった。感謝感激です。しかし、日本の警察もバカではない。そんな危険な動きをつぶそうと、今回の外山氏逮捕になったんです。私が当選したら、「熊本の乱」を起こせたのに、残念です。又、私の力不足、人徳のなさのために外山氏、中川氏らに多大のご迷惑をおかけしました。何とお詫びしていいのか分かりません。本当に申し訳ありませんでした。

(3)国の弱さ、自分の弱さを愛する

 『Link Club Newsletter』(7月号)に私のインタビューが載りました。なかなか面白い雑誌です。何と、10万部も出てるのです。でも書店には出てません。アップルコンピューターのユーザクラブが「Link Club」といいまして、その会員向けに発送している雑誌です。私もアップルのユーザーなので届いてます。それに、健康のため毎日、リンゴを一個、食べちょります。でも、この雑誌はコンピューターだけでなく、社会、思想、政治、映画…と各方面にわたってエキサイティングな記事が載ってます。
 毎週、「A WAY OF LIFE」というインタビュー記事があります。映画「日本国憲法」のジャン・ユンカーマンさん、映画監督の森達也さん、作家の雨宮処凛さん…といったビッグな人々が今まで出ています。そのコーナーに、無名の、スモールな私も取り上げられました。ありがたいです。
 タイトルがいいですね。「国を愛し、“自分の弱さを愛す”」。
 「右翼がこわい? 僕だってこわいよ」という発言から始まってます。えーと、見出しを見てみますと。

〈凝り固まった思想や考えは、人間を不自由にするという〉
〈自分の弱いところを見せたがらないという風潮は、右翼や左翼だけでなく、一般の人々にも浸透していると危惧する〉
〈失敗や弱さを認める寛容性。それが日本という国の凄さ〉
〈大切なのは思想ではなく人間性。考え方が違ったほうが面白い〉

 そしてインタビュアーは最後に、こう言います。

〈理想を掲げることの大切さ。失敗して弱さを認める勇気。右翼の人というイメージを超えて、平和と優しさを求める真摯な活動家として邁進している鈴木さんの姿に、心打たれる人は少なくないだろう〉

 今までと、ちょっと違ったインタビューになった。場所も中野の「ルノアール」で、喋りやすかったし。それに、『言論の不自由?!』(ちくま文庫)をインタビュアーが評価してくれた。それも嬉しかった。この本は、私のかつての「テロ・暴力体験」を赤裸々に語っている。そして、その「荒ぶる世界」からどうやって訣別したか。その回心の精神的経過を書いている。さらに、天皇制論議を自由にするために、あえて、「天皇制が廃止された社会」について考えてみた。「敵の土俵」に上ってみたのだ。かなり危ない試みだ。反日・売国と紙一重だ。いや、その領域まで踏み込んだのかもしれない。インタビュアーが聞いてます。

〈鈴木さんの著書『愛国者は信用できるか』や『言論の不自由?!」を読むと、過去の活動の紆余曲折を率直に語る箇所が出てくる〉

 それに対して私が答えている。

〈この2冊は、僕の自己批判の本なんですよ。というか失敗談なんだよね。普通、思想を語るときは、自分がいかに正しいかを語るじゃないですか。でもそれじゃ進歩はない。誰でも間違うのは普通だし、僕だってそう。でも、弱さをさらけ出すと終わりと思う人が多いなあ。右翼でも左翼でも、これがあれば大丈夫と思い込んで活動している人たちは、実は結構弱いんですよ〉

 そうですね。「マルクス主義」さえあればとか、「皇国主義」さえあれば大丈夫と思ってる人は、その本家がコケたら自分もコケてしまう。弱いんですよ。
 この雑誌には、他にも、イラク図書館館長や劇作家・坂手洋二さんも出ている。又、両面文学作家の遠山由美さん、さらに、「日本吉を紡ぐ」「日本の美意識で綴るサイト日本吉」なんて特集もある。

(4)さらに広く、深くLINKしちょります

 実はこの『Link Club Newsletter』の編集部には、その後もお世話になっている。

(その一)7月号は私のインタビューだが、次の8月号は映画「Tokko(特攻)」の監督リサ・モリモトさんと、プロデューサーのリンダ・ホーグランドさんが出る。6月11日(月)に取材に行くというので、私も無理に頼んで同席させてもらった。とても勉強になりました。先週号に書きましたが、この映画は7月21日(土)から、渋谷のシネ・ラ・セットで公開されます。

(その二)さらに、6月16日(土)です。先週書いたように、松岡正剛さんがナビゲーターの「連塾・日本、という方法」に出席しました。200人以上の方々が出席してました。「あっ、うちの雑誌に出てた人だ!」と声をかけられました。「Link Club Newsletter」の編集部の人がいたんです。松岡さんも驚いていました。カバンに一冊あったので松岡さんにあげました。「国を愛し、自分の弱さを愛す」というのがいいね。と言われました。「実は僕も〈弱さ〉について本を書いてるんです」といって本を下さいました。『フランジャイル・弱さからの出発』(ちくま学芸文庫)という本でした。
 「弱さは常に過激である」と本の帯には書かれてました。うん、いいですね。これは。

〈「弱さ」は「強さ」の欠如ではない。「弱さ」というそれ自体の特徴をもった劇的でピアニッシモな現象なのである〉

 なるほど。そうなのか。今、さっそく読んでおります。初めに何と三島由紀夫の言葉が出ている。『夜の車』の言葉で。

〈使命、すでにそれがひとつの弱点である
 意識、それがすでにひとつの弱点である〉

 そうか。「弱さ」は強さであり、使命なんだ。これからも「弱さ」について私も必死で考えてみませう。そうそう。松岡さんの「連塾」で、大阪から来た女性に声をかけられました。「私も先月、ニューヨークに行ってMOMAで、モネの『睡蓮』の前で写真をとりました」と。日本人は皆、そこで写真をとるんですね。それだけ迫力があったんです。

(その三)「Link Club Newsletter」でインタビューをしてくれた中島さんから本を送って頂きました。中島さんが編集した本です。月乃光司対談集で、『病気だヨ!全員集合』(新紀元社)です。いやー、面白かったですね。一気に読みました。〈弱さ〉を通り越して、〈病気〉の人々ばかりを集めました。でも、スケールの大きい、高貴なる〈病人〉たちです。対談するのは大槻ケンヂ、雨宮処凛、今一生、石井政之、中村うさぎ…さん達です。豪華メンバーだ。どこの雑誌でやったんだろうと思ったら、「ロフトプラスワン」なんですね。
 こりゃ、私や塩見孝也さんも呼んでほしかった。と中島さんに言いましたよ。右翼や左翼は立派な病人です。それなのに、「自分は正しい。世の中が病んでいる」と思ってます。二重の意味で病人です。第二弾を出す時は、ぜひ呼んでほしかです。
 この本は全て面白いですが、中村うさぎさんが、特に、ぶっ飛んでました。「うさぎさんは友人の結婚式でウンコを漏らしたというエッセイを読みました」(月乃)
 「ウンコを漏らしても、私のプライドは、全然揺るぎませんよ」(中村)

 なんじゃ、こりゃ。凄いね。それに、中村さんは、「衝動買い」「ホスト狂い」「美容整形」「デリヘル体験」…と、次から次。これでもか!というデンジャラスな日常。なぜ?なして?と思うのが普通。その疑問に、こう答えています。

(つまり、破滅しないでちゃんとしたものにしがみつこうとしている自分への恐怖があるわけ。
 すごく短絡的に言っちゃうと、「守りに入ったら私終わり」みたいな。なぜそう思うのかわからないんだけど、私なんかどうにでもなってしまえ、と思わないと生きていけないような気がするんです〉

 うーん、いいですね。この覚悟。デスペレートな人ですね。〈弱さ〉を武器にした〈強さ〉ですね。ここまで言われたら、もう我々はただ、ひれ伏すしかありません。この人は神ですよ。
 そうそう、中村うさぎさんとは2年ほど前、対談したな。高田馬場のうさぎ屋で。うさぎ料理を食べながら。うなぎ料理だったかな。雑誌の連載でずっと対談をやったようだ。佐川一政、植垣康博さんとも対談した。20人以上になったので単行本にすると言ってた。これも楽しみだ。

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