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「底の浅さ」を最初に感じたとき
http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/102.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 6 月 30 日 09:48:40: jdZgmZ21Prm8E
 

 副島隆彦「5日朝の、北朝鮮政府が発射した弾道(バリステッィク)ミサイル(テポドン2号その他と言うらしい)ミサイル発射問題は、すぐさま国連安保理(5大国=ファイブ・パーマネント・メンバーの他に非常任理事国10カ国で、合計15カ国)に舞台が移った。これで、日本政府(小泉政権)も、アメリカ政府の自分たちでどうにか出来る問題ではなくなった。

 北朝鮮ミサイル問題は、すぐさまに国際的な世界史的な動きの中に置かれたということだ。これは、イランの核施設への米空軍による先制爆撃と連動して討議され解決されてゆくべき問題となった。

 私が、一番、いやなのは、これで日本国民の国民の自由が、すこしづつ掘り崩されて、戦時体制の各種の統制が始まるようになって、避難訓練や、軍事教練のようなものが始まることだ。金融・経済面でも、…預金封鎖その他の緊急統制措置が、どんどん官僚たちによって実施されて行くだろう、ということだ。

 北朝鮮の金正日(キムジョンイル)政権は、中国の言うことも、ロシアからの助言も聞かないで、表面上は暴走するから、国連での議決による制裁がやがて、発動されるだろう。
 
 経済制裁という兵糧責め(エンバーゴー、送金停止など)を徹底的にやって、北朝鮮の暴走を食い止めるしかないだろう。この策が、国連決議でできるならば、それは議題の提案国である日本の外交政策の一定の勝利である。

 だから、はじめに書いたとおり、私たちが嫌(いや)なのは、軍事教練やら、身体検査やらがはじまり、預金封鎖その他に、金融・経済の統制態勢が序々に敷かれて行くことだ。」(2006/07/06)

http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=250%A1%A1%CB%CC%C4%AB%C1%AF%A4%CE%A5%DF%A5%B5%A5%A4%A5%EB&cond=AND&view=10

 筆者が教授の底の浅さを最初に感じたのはこのあたりからだ。国連という組織に対する驚くほどの認識の甘さである。素人っぽくもある。教授が師匠だとする小室直樹氏の意見を聞いてみよう。

「国民のための戦争と平和の法」小室直樹・色魔力夫/総合法令‘93年
小室「国連の正体はなにか。@軍事同盟である。Aアメリカのものである。すなわち、国際連合とは、アメリカ中心の軍事同盟です。
 これが国連の本性ですが、米ソ冷戦を利用して、その本性をずっと隠しおおせてきた。国連の本性は歴然たるものがあります。
 国連は変質した。国連は墜落した墜天使になったのか。そうではなく、始めから「悪魔」であった。その悪魔が巧みに天使面をしていたので、天使だと思い込んで跪座(きざ)する人もいた。
 国連の本性は、機能的にいうと、さらに重大な本性は、B欧米流の「正義」を、誰にでも無理強いする。この本性です。正義は危険である、とは、政治学の大定理です。「正義」は、必ず、特定の宗教・イデオロギーを前提とします。そうすれば、イデオロギーの数だけ正義があることになる。」
 「国連は、対日軍事同盟です。このことがしっかり頭に入っていないと、チンプンカンプンになってしまう。軍事同盟だから、ズバリ戦争をするのが本業です。国連は軍事同盟ですから、本格的戦争がしたくてウズウズしている。当然でしょう。」

 と、こういう具合になる。この教えが教授の頭からすっ飛んでいることは明らかだろう。教授が師とする小室、岡田の両氏をロクに勉強していない疑いが強い。世界基準と称する教授の「学問」の氏素性に箔をつけるため、小室・岡田を騙(かた)っているように一読者には映ってしまうのである。
 そして、「私たちが嫌(いや)なのは、軍事教練やら、身体検査やらがはじまり、」などと、市井の主婦みたいなことを言う。他方では、「戦争はせざるを得ないし、避けられない」(『戦争経済に突入する日本』)などと、高踏的に言うのである。
 副島「全てを暴(あば)け。騙(だま)されるな」(07/06/05)の原理の適用範囲から、教授もまた逃れることはできないことは、十分お分かりのはずだ。

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