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二大政党制も多党化も、共に「落とし穴」が多い
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投稿者 あっくん 日時 2007 年 7 月 27 日 10:32:20: hhGgKkD30Q.3.
 


◯ 「日本国の刷新・再生」(38) ―21世紀研究会― (nss0509.txt)
                     n21cq@yahoo.co.jp
★ 『保守と革新、政党の欠陥、日本の政治体制を探る』★

★ 『要旨』
 1、今回の衆議院選挙では、保守(守旧)と革新(改革)が入り乱れ、焦点
を絞った方が勝った

 2、二大政党制も多党化も、共に「落とし穴」が多い

 3、政党の「黨」は「黒=悪」に堕落し易い、国会議員が首相(行政)を直
接制御できる三権分立のシステムに移行すべき

 4、議院内閣制(大臣も国会議員)と大統領制の欠陥は、共に大きい

 5、財政窮乏の日本は、愛国無私の賢人をリーダーとし、カネのかからない
政治体制にすべき


★ 『本文』
◇ 1、今回の9.11衆議院選挙では、小泉自民党が革新(改革)を叫び、民主
・社民・共産の各党、及び「反対組」(旧自民党の郵政民営化反対派)が、保
守(守旧)を選択しました。

 1-1、議席数と得票率(比例分)を共に上伸させたのが、小泉自民党(212→
296議席、34.96%→38.18%)と社民党(5→7議席、5.12%→5.49%)です。小泉
自民党は『改革に賛成か反対か、改革を止めるな』、社民党は『平和とくらし
、憲法9条を守れ』に焦点を絞り、極めて分かり易い戦略を採用し勝利しまし
た。

 1-2、民主党及び「反対組」は、法案自体に反対し、又は郵政システムを変
えない「守旧」を選択しました。旧来の地盤(官公労組/郵便局長OB会等)
に固執し、曖昧な複数の論点を唱えて、無党派層等の信頼と期待を失いました
。民主党(議席数177→113、得票率37.39%→31.02%)及び「反対組」(議席数
37→18)は、共に惨敗しました。

 1-3、日本の有権者は、大筋で「改革」(Change)を選択したことになりま
す。都会の若者にとっては、過疎地の郵便局の存在有無に、全く関心がありま
せん。ところが、国民大衆が、焦点を絞った「ワンフレーズ」に弱く、その場
限りの信念のない投票行動に靡き易く、十分な注意が必要です。

 1-4、『コロシアム(円形闘技場)の殺し合いゲーム(刺客・落下傘・くノ
一)に心を奪われ、小泉マジックに幻惑された』との有識者の指摘を念頭に置
くべきです。民主主義は、邪悪な独裁者を産む危険を内包しております。カエ
サル・ロベスピエール・ナポレオン・ヒトラーのいずれもが、独裁者の道を選
び中途で挫折しております。

 1-5、「保守」が自民党で、「革新」が共産党・社民党という、既成概念は
通用しなくなっています。世界情勢の変化に合わせて、日本自体が「変革」し
て行くことが必要です。


◇ 2、二つの均衡する勢力(国家群間の自由主義と共産主義、政党間の共和
党と民主党)を闘わせ、双方の勢力に富と財力(闘争費用)を消耗させ、漁夫
の利を得ようと、長期にわたって画策実行しているグループ(陰の勢力)があ
ります。

 2-1、現在でも英国や米国は、二大政党制の策略(罠)に大きく翻弄されて
、精力を大きく消耗しています。日本人には、二大政党制に憧れる人が非常に
多数にのぼっています。しかし、二大政党制は、独裁を防ぐ等の幾多の長所を
持っておりますが、欠点(陰の勢力に翻弄され、最後に実質支配権を奪われる
こと)の方を、熟知して置くことが肝要であります。

 2-2、欧州の仏国・独国・伊国等は、二大政党制ではなくて、多党化の傾向
にあります。今回の独国の選挙は、大の2政党と小の3政党となりました。ダ
ントツの政党が無く、政権は複雑な組み合わせの連立となります。

 (注) 党 名  2002年 2005年9月
キリスト教民主・社会同盟 248・・・・225(減)
社会民主党 251・・・・222(減)
自由民主党 47・・・・ 61(増)
左派党 2・・・・ 54(大幅増)
連合90・みどりの党     55・・・・ 51(減)

 2-3、多党化の欠陥は、離合集散が起こり易く、政権が安定し難いことであ
ります。また、一人でも多数の議席を獲得しようとして、各政党が国民大衆に
「甘いマニフェスト」を振りまき、財政支出が放漫になり易いと言えます。

 2-4、二大政党制も多党化も、共に「落とし穴」が多く、避けるべきシステ
ムであります。ぶっ壊す人(明治維新の西郷隆盛、戦国時代の織田信長、現代
の小泉純一郎氏等)と次を作る人(大久保利通・伊藤博文、豊臣秀吉・徳川家
康等)とは、異なります。


◇ 3、政党の党の本字「黨」は、「黒」つまり悪い連中を多数の人間が支え
担いでいる意味を表現する文字です。

 3-1、国民としては、政党を動かす人々は、「悪人」に近いという感覚を前
提に対応する必要があります。個々の政治家が、人格識見ともに立派な人材で
あったとしても、集まって「政党」を組織すると、「黒=悪」に堕落する可能
性が高まります。

 3-2、政党の結成を一切認めず、個々の国会議員が、政府(行政)を直接に
監督・制御するシステムが切望されます。個々の議員が、政党の「公認」にし
がみつき、また大臣病(大臣になりたい一心で、政治信念を曲げる)にかかる
と、完全に無力化され、邪悪な独裁者出現の恐れが高まります。


◇ 4、首相(行政府の最高権力者)を国会(立法府)に於いて選任すること
には賛成です。しかし、大臣の大多数を国会議員から選任する現行の「議院内
閣制」は、各議員が、首相にひれ伏しその下僕(言いなり)となり易く、立法
府と行政府が混然となり、三権分立の精神と効果が失われます。

 4-1、大統領制は、三権分立の精神が保たれ、日本でも相当多数の賛同者が
あります。しかしながら、米国の例を見ても明白な通り、大統領選挙には、莫
大な経費を要し、立候補者個人で負担可能な金額では到底ありません。必ず、
「陰の勢力」等の応援の手(資金提供)が及んで来ます。当選した大統領は、
恩返しをせざるを得ない羽目に陥ります。これは不健全な支出の発生となり、
売国奴の発生余地を高めます。

 4-2、議院内閣制(大臣も国会議員)と大統領制はともに欠陥が大き過ぎ、
反対せざるを得ません。首相だけを国会で選任する「議院首相制」を作るべき
と考えます。


◇ 5、日本は財政窮乏の真っ只中にあり、カネをかけずに、効率的な立派な
政治をする必要があります。もちろん国会議員の抜本的な縮減(700人余を200
人前後へ削減)は必至であり、参議院を廃止して衆議院一院とすることも、当
然に視野の内です。

 5-1、欠員の補充は次期選挙の時とし、中途の選挙は一切してはなりません
。選挙コストの削減もありますが、国会議員は、地元(選出基盤)のための議
員でなく、日本全体の為の議員たることが当然であるからであります。

 5-2、首相には、愛国無私の(日本を心底から愛し、私利私欲を捨て去り、
特定の勢力と無関係で、売国奴でない)賢人を選任すべきであります。更に、
絶対的な任期(2期8年)を厳守し、同一人の次なる選任には、最低8年を空
けるべきと考えております。

(nss0509.txt完)
==============================
「良い国日本の再興」 日本戦略の研究会(日戦略研)
  2005年09月第3週              npslq9@yahoo.co.jp

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