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共感できる点が多々あります。
http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/577.html
投稿者 松浦 日時 2007 年 10 月 17 日 09:56:33: nX3mGLaD7LQUY
 

(回答先: Re: 思い出と感想。影の闇さん、久しぶりに貴方の投稿を見られて良かったと思います。 投稿者 影の闇 日時 2007 年 10 月 16 日 23:27:54)

>算数というか、日常(生活)の延長線上乃至は目に見える範囲でしかものを考えていない人に対して(虚数という概念や補助線を使っての証明といったような)数学的思考を使って議論するような、ある種の空しさをどうしても感じていましたので。

そのお気持ちは以前から感じておりました。私などは、如何なる主体存在も、個体相互の関係性も、時間さえも介在しない、物象性を軸とする比較構造論を専門にしていますから、本当に考えている事をネット上の掲示板にはとても書けませんので、端から諦めて、とはいっても、皮相な話はしたくありませんので、こういう場では、せめて本質に関わるポイントを押さえる様な時事論をするようにはしていますが、事後的に反応するのを、「刻々と変化する情勢に柔軟に対応しているのだ。」と、主張されると、閉口してしまうことがあります。僅か数年先も見えなくて、常に現実を後ろから追いかける不分明さに呆れたところで、一般的時事ばなしは、ジャーナリズムも含めてその位相にありますから、止むを得ないというところでしょうか。

ただ、現在の先進国の論壇は、例外無く、既に起きた事を、データや見聞経験を示しながら事後的に論じる性質を持っています。所詮、体制権力の行動や発生現象の後追いをしているに過ぎません。
この世で何が最強かと言えば、時間を司る事です。非力な者といえども、未来を正確に知ることができれば、強大な相手さえ凌駕できます。
その意味で、刹那的事象に汲々として、忙しなく追いかけている現代世界の知性の低質さを見るに、全てを商品化した市場経済が、如何に人の精神を駄目にしたかと歎ぜざるを得ません。
例外的に第三世界の知識人の一部には、未来を当然のように論じる気風が残っています。自己の卑屈な保身や生業よりも、世界に殉ずる気概が有るともいえます。

まあ、本当に尊厳ある者なら、事後を論じる事は、恥としたいものです。未来を予測ではなく、方法論を持って議論を深めることができる実力が必要です。

現在までに形成された市民社会の弱点は、自らが社会現象となる事に甘んじている点です。世論を形成して、世論が社会を動かす?これは本当でしょうか。社会現象が、現実を動かす主体に果たしてなれますか。
世界を支配しようと意図する者共が、例外無く姿を隠し、社会を外から操ろうとしている事と、自らを社会現象の一部と見なす市民の意識は対称的です。

主体は、常に現象の外に在らねばなりません。

言説を商品としてきた消費社会は終わります。消えるべきは、その売り手と買い手の両方です。生まれるべきは、特定の権力や誰かとではなく、人類史の構造と闘える強靭な知性です。

感想の続きですが、民主主義は都市の論理という表現は、近代共和制の限界を端的に突いた面白い言葉だと思います。
ご存知のように、近代共和制は、絶対王政期の三部会で確立した制度を概念的にも法制的にもそのまま踏襲しただけで、厳格にそれ以上でも以下でもありません。要するに、全てのローマ法体制と同様に、原理的に自給できない体制で、世界全体が民主制には経済上成り得ないということを知る人の言だと感じました。

民主制は手段で、結果は運用次第というような、構造理解と縁がない認識だと、米国のやり方の中に恣意性は見ても必然性は見えてきません。また、こういう民主制に対する原理限界論を示すと、既知の反動と同一視して、その上が見えない。世界の未来はもっと先があるのです。たかが、近代民主制程度に足を捕らわれているとは。

それ故に、我々は未来の仕事に事欠かないとも言えるのですが。

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