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「残酷な ”ハクジンの作り方”、猫ならぬ新生児を壁にぶつけて殺す国、先住民の告白 (オーストラリア)」についての反論
http://www.asyura2.com/07/dispute27/msg/242.html
投稿者 sunshine 日時 2008 年 1 月 03 日 19:30:07: 8eKosSXRCbtsg
 

「残酷な ”ハクジンの作り方”、猫ならぬ新生児を壁にぶつけて殺す国、先住民の告白 (オーストラリア)」というドキッとするようなタイトルの投稿について、反論されることを覚悟で思いついたことを書いてみたい。

まず結論から言えば、これだけでオーストラリア白人、または白人全般に対して、ステレオタイプ的な見方をしてはいけないということである。

私は白人ではないし、白人の家族もいないし、白人崇拝者でもない。ただ、私はオーストラリア研究の専門家ではないが、他のマイノリティー文化について専門家らしきこともやっているので、異民族・異文化に対する人々の心理的側面については、少しは研究を行ったことがある。その際、どの民族にもほぼ共通していえることは、他民族・他文化への無知による無理解がステレオ・タイプ的な見方を植え付け、恐怖心を抱かせるという事だ(白人も有色人種に対して恐怖心を抱いている人が多い)。

このアボリジニ女性の話は、本当にこのようになされ、それを投稿者は1人の匿名者の聞き書きとして投稿したのだと思うが、少しながら問題点もある;

1.「この政策(先住民政策)は、1980年まで続いた」とあるが、これは1972年に労働党の
ホイットラム氏が首相になってから廃止されているとなっている(といっても一部で密かに行われていた可能性も否定しないが、1972年にアボリジニの人達が国会議事堂の前に「テント議事堂」を張って、自分たちの政策を行おうとして以来、ホイットラム新首相が先住民の同化政策を廃止したといわれている)。

http://whitlamdismissal.com/whitlam/

http://www.bsos.umd.edu/gvpt/lpbr/subpages/reviews/attwood.htm

http://www.ajf.australia.or.jp/aboutajf/publications/sirneil/dict/WhitlamEdwardGough.html


2.「男児は不必要として、生まれた直後 近くの壁にたたきつけて殺した」というのは、そういう人もいたかもしれないが、これは少し誇張表現ではないか。文献ではアボリジニ男子は労働力として安く売買されていたとも書かれている。

3.ここに書かれているアボリジニ問題は、北アメリカでも、アメリカの黒人やネイティブ・アメリカン問題、カナダでも「アボリジナル(原住民という意味)問題」として、共通項が多々あるので、多くの人々に知っておいてもらいたい問題である。しかし、彼等の悲惨さを映し出している映画を見て、「白人達に涙がなく、驚いた表情をしていた」というのは、どうだろうか。それほど彼等はナイーブで(無知で)、無感情の人たちだろうか。私には大変疑問である(私にも何人か、オーストラリア人やニュージーランド人の白人の友達がいるが、彼等はむしろアメリカ人より人のいい、素朴な人達だ。アメリカ人から見れば、むしろ「田舎者」といっていいぐらいにだ)。

「ステレオ・タイプ的見方がいかに無意識のうちに人々に影響を与えているか」という点については、最近、アメリカ南部の黒人大学の博士課程に留学している日本人の友人との会話を例に挙げてみたい。

彼は日本のW大を卒業し、途中で就職したりしながらアメリカの学部から入りなおし、現在はディープ・サウスの黒人が99.9%というルイジアナ州立大学の大学院博士課程で社会政策を勉強している。学部はLAの郊外の大学で修士課程は南部のまた別の黒人大学である。

つい最近、彼から電話があった。色々と話しているうちに、「いやあ、前の大学にはほんの少しはアジア系がいたが、今度の大学には全くアジア系がいないので、きつい」という。「前もそうだったので、黒人には慣れているんじゃないのか」と聞いたら、「前の大学は田舎だったから、学生ものんびりしていたし、悪いやつはいなかった。でも今度は都会だから、柄の悪いやつが多い」という。「それに博士課程の平均年齢は40才ぐらいで(彼も36,7才だが)、皆、仕事や家庭を持っており、勉強だけに来て、余計な話もしない」と。

「それじゃあ、アジア系が少しはいそうな白人大学になぜ行かなかったのか」と聞いたら、「いやあ、白人は怖い。あの目つきとか態度を見たら、こいつら全くアジア系のことを分かってないだろうな、また分かろうともしないだろうな、と思う」といった。「それはお互い様ではないのか。向こうだって、アジア系を見たら同じ事を思っているかも。お互い慣れてないから」と行ったら、「うん、それはそうでしょ」と納得した感じだった。「バークレー(カリフォルニア州)あたりの白人なんか、ものすごく親切だし(今時の日本人以上に)、リベラルでラディカルだし、オープン・マインドの人が多い」といったら、「それは自分がLAの郊外にいた時にそう感じた。カリフォルニアは他州とは全く違うから」といった。「それは同感だが、他州でも白人に慣れていれば、なんてことはないのじゃないか」というと、「それはそうだが・・」と。

この後は黒人文化と黒人のメンタリティー、白人と黒人の比較などについて少し話して電話を切ったが、彼などはもう十年近くもアメリカにいてこれである。

一方、私がサンフランシスコで出会った日本人の26才の青年は、体当たりでパリに6年間住み、フランス人のカメラマンのアシスタントなどをやっていたそうだが、「パリの白人もものすごくいい人が多い。色々な人からずいぶん親切にしてもらった」といっていた。

さまざまな情報や知識から出来上がった異民族・異文化に対するステレオタイプ的な見方というものはなかなか拭い去ることは難しいものだが、当たり前のことをいえば、さまざまな角度から総合的に物事を眺め、できることなら自ら体験することが大切だと思う。


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