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検閲〜ゴロツキ雑誌、ゴロツキ議員、右翼街宣車・・・
http://www.asyura2.com/07/dispute27/msg/649.html
投稿者 けたぐれ后王 日時 2008 年 4 月 07 日 20:06:04: UvPT7J.Q47XFw
 

 映画試写は宣伝のために行うもの。それ以外の目的行うのを、特に今回のようなものを、おおむね“事前検閲”というのである。こういうことは大前提として分かってもらわねば話がすすまない。

 テレ朝の田原の番組によると、配給会社社長は稲田朋美介入の文化庁介在の試写強要を断った。しかし、手持ちのDVDがあり、それで試写会をやるというので、DVD試写で“再生操作で一時停止”されたりして検閲をされたらこまるので、画面を映画館のように“止め、なし”で見るように会社がいやいや応じたようだ。

 ちなみに自民党・柏村武昭参院議員が、東京都の「国旗・国歌」の強制をテーマにした「クローズアップ現代」について「偏向」攻撃をしたのは事後検閲にあたるかもしれないし、性奴隷問題をあつかったETV番組の政治介入は事前検閲です。

 事前検閲と事後検閲の違いですが、GHQが戦後、事前検閲→事後検閲→検閲やめ、というかんじで検閲をしていました。もっとも原爆2発の被害状況などは完全に封じ込められました。

 新聞が事後検閲になった時、朝日新聞の出版局長が、「事後検閲ほど怖いものはない、全部自分にかかってくるから注意せよ」と言ったとか・・・、検閲があれば、当然自主規制はつきものです。又、テレ朝が原発問題の特集番組を3日連続のやる予定が、東京電力のCM引き上げ圧力で一回だけの放映で中止。これも事後検閲の一種でしょう。

 以下、事前検閲と事後検閲のちがい―─

http://homepage2.nifty.com/k-sekirei/otaru/chatterley.html

帝国憲法下で検閲を担当したのは内務省であるが、それを法的に裏づけていたのが、新聞紙法と出版法だった。それがどんな手続きで行われたか。念のため確認しておくならば、出版法の第三条は「文書図画ヲ出版スルトキハ、発行ノ日ヨリ到達スヘキ日数ヲ除キ三日前ニ製本二部ヲ添ヘ内務省ヘ届出ヘシ」という、〈事後検閲〉を指示している。当時のソ連や、戦後のGHQは原稿やゲラ刷を提出させて、出版の許可・不許可を決める〈事前検閲〉方式を取ったわけだが、帝国憲法下の日本は、出来上がった製本二部を提出させて審査する、〈事後検閲〉のやり方を取ったのである。

 事前検閲の場合は、好ましからざる内容と判断したものについて、原稿を没収し、あるいは印刷を禁止して、発禁(発行禁止)の痕跡を消してしまうことができる。だが、出来上がった製本二部を提出させる事後検閲の場合は、出版法の第十九条に言うように「安寧秩序ヲ妨害シ又ハ風俗ヲ壊乱スルモノト認ムル文書図画ヲ出版シタルトキハ、内務大臣ニ於テ其ノ発売頒布ヲ禁シ其ノ刻版及印本ヲ差押フルコトヲ得」という方法を取るしかなかった。この「発売頒布ヲ禁シ」が、日本で言う〈発禁〉なのであるが、ここに抜け道を見出した出版社は、製本二部を内務省へ届けると同時に、いち早く書店に卸したり、読書会などの配布網の責任者に郵送したりして、読者の手に渡る策を講じた。発売日となり、内務省の指示で警察が押収にやってくる、その僅かな時間に、できるだけ多くの部数を売り捌いてしまおうというわけである。

 おかげで、日本では相当部数の発禁(発売禁止)本がひそかに流通することになったわけだが、ともあれその出版法が昭和二四年、つまり『チャタレイ夫人の恋人』出版の一年前に廃止となった。法的には検閲も発禁もなくなり、検閲官も存在しなくなった。それにもかかわらず、民主主義科学者協会は、わざわざ「あなたがもし検閲官だつたら」という項目を設けて、「1 発禁にする」とか、「2 一部分削除する」とかいう答えを選ばせる、挑発的なアンケートを作ったのである。

***

 自主規制というか、巨大企業がメディアを支配すると、検閲など実施しなくてもメディアは同じことを口走るだけです。ロシアのエライサンがアメリカのメディアを見て驚いたそうです。これだけのことをロシアでやるとすると、かなりの規模の××が必要だとね。

 もちろん、ニセ右翼の言論テロも検閲の役目をにないます。日本低国ではメディアで天皇批判などあり得ませんから、それ自体が検閲ですが、それに加えての言論テロですから、天皇に関するかぎりハイパー検閲ですね。そういえば今回と同じようにゴロツキ週刊誌「週刊新潮」の記事でニセ右翼が騒ぎ、「他言無用」は皇室劇を封印しました。

 もし、ニセ右翼の殺人や放火という言論テロが無ければ、右翼街宣車の威嚇を怖がるな!という映画館への指摘もある意味うなずけますが、・・・自らは臆病なくせに、他者だけに勇気を希望するのはおかしいでしょう。

 また警察に警備を頼めと言いますが、警察が街宣車に甘いことなど常識ですし、公安は左翼?ならビラ配りでも逮捕を平気でしますが、右翼暴力団には暴行をけしかけたりしますからね。もちろん右翼になれば交通違反免除などの特権もありますね。だいたい右翼街宣車に張り付かないで、「君が代不起立」の根津公子さんに何で公安が張り付くわけなの?

 というわけで、言論テロに屈するな!と叫ぶのではなく―─もちろんそれも大事ですが―─、みんなで天皇の批判を繰り返す、靖国批判を繰り返す、そういう事の方がはるかに大事です。

 いうまでもなくファシズム下でも権力者を誉める自由は保障されています。安部晋三を誉め讃えれ続ける優雅な日常って、何か想像しただけでゾクゾクしますね(笑)。


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