★阿修羅♪ > 原発 劣化ウラン フッ素4 > 183.html
 ★阿修羅♪
原子力発電は核兵器と異なり構造的には危険なものではない
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/183.html
投稿者 不動明王 日時 2007 年 7 月 11 日 22:29:04: Wge0l2yvbkAIg
 

 「原子力発電」を「核兵器」と混同しているような昨今の風潮は、おかしなものであろう。専門家がきちんと説明責任を果たしていないもどかしさがあるが、これも日本人特有の曖昧模糊の厳密性を欠いた思考の結果であろう思わざるを得ない。原子=危険=廃棄などと単純、短絡に思考するのは、実に曖昧な日本語からくる単純な思考であり、国民性であろうと思っている。「日本語の言霊」なるものが喧伝されるが、確かに本来の日本語には、宇宙に響き自然と調和する語彙を有したものであったが、これは縄文大和言葉の平仮名特有のものであり、既に漢字が流入してきた段階で、本来の言霊の影響は衰退していったものだ。それぐらいの日本語自身の変質・溶解も理解出来ていないようだ。

 言葉の混同に、Global 化と、international (国際)化があり、同じ意味で使用する日本人が多いが、これも根本理念にまで思考し得ない単純思考の結果であろうか、Global 化は、既にNation State(国家)の役割が大きく減退し衰退して、国家自体が解消されていく流れであり、他方の、international (国際)化とは、Nation State(国家)が前提となっているものと解することが出来る。したがって、よく指摘されるように、Global 化は昔からあったとか言うのは、意味をはき違えた見解であろう。

 ところで、原子力発電所に関する見解を述べると、多くの国民は原子力発電所と核兵器とを混同し、何れも危険視しているのが現状だ。原子力発電所は、ウラン鉱石や濃縮ウラン燃料自身は、放射性を有して危険なものであり、また最終生成物の高レベル放射性廃棄物にいたっても大変危険なものであるが、日本の原子力発電所自体は、軽水炉であり、構造的にはそれほど危険なものではないと思われる。

 車も同じように、燃料自身は引火性が強くて、漏洩や劣化の防止をするなどの管理を怠ると危険であるのは当然であるし、また最終物の排気ガスも危険なものであるのも明らかだ。しかし、車の構造としては、きちんと設計すれば安全であるのは常識だ。最近はブレーキなどの一部に欠陥車もあるが、概して大爆発を起こすようなほどの構造的な欠陥はない。 

 車も、エンジンオイルのバブルの閉め忘れで走行すれば危険なものであるし、燃料タンクからの漏洩があれば引火して危険であるのは当然だし、運転操作を誤れば大事故にも繋がりかねないし、そして、排気ガスも人間を殺害する危険な材料にすらなりかねないものだ。それと同じで、原子力発電所も、人為的ミスにより管理や点検を怠れば、危険であるが、軽水炉中心の日本の原子力発電所自体は、構造的には欠陥がないものと思われる。

 これまでに発生した米国のスリーマイル島の原子力発電所の事故にしても、バブルの閉め忘れの人為的ミスであったり、また日本の東海村の原子力発電所の事故にしても、ひしゃくですくい上げるなどの、人為的な初歩的なミスであったし、他にも、配管の腐食などに見る点検、交換ミスであり、管理をきちんとすれば充分に防止出来たものである。

 なお、ロシアのチュルノブイリ原子力発電所の事故は、黒鉛炉という構造的な欠陥から来るものであり、目下、旧ソ連諸国でも撤去作業を進めているが正解であろう。しかし、軽水炉にまで、同様に危険視するのは短絡的思考であろう。過去に大規模な事故が起きていないのが何よりの証拠でもあり、目下、米国でも最大限に稼働率を高めていても、事故が発生したと言うこともないのが、比較的安全性が高いという証明でもあろうと思うものだ。

 よく地震国日本では、原子力発電所は大変危険だとするが、立地条件を考慮して、固い岩盤の上に建設しているのが実情であり、地震が来ても大丈夫な設計となっている。決して普通の高層ビルのような支持杭などで、軟弱地盤や液状化現象の発生するような場所には建設してはいないのである。岩盤と言えば、関東大震災でも、箱根の岩盤・山塊を超えて、西方には地震が伝播していないし、濃尾地震でも、北の飛騨の山塊の方には地震が伝播していないのである。それ故に、岩盤という条件を守って建設している限り、殆どの地震には安全であろうと思われる。

 既に提示された画期的な火山灰利用新素材を使えば、その強耐酸性、強アルカリ性により、腐食に耐える材料が可能であるし、また火山灰利用の混練方法を使えば、高レベル放射廃棄物の処理にも有効であり、一部の研究機関が関心を示し始めたようだ。既にシリカ物質が放射能を遮蔽することは解ってきているが、換言すれば、火山灰というシリカ質材料による岩石固化、ガラス固化の一種でもある。この火山灰こそは何と、広大な地球上の最後の未利用資源である砂漠の砂に他ならないものだ。これが常温常圧の簡単で安価な混練方法で固化、封印・密閉出来るものだ。

 利害関係者からは、多大な抵抗も予想されるが、アスベストの社会的害毒と同じように、最早、業界の利害得失で画期的な技術を排除するには限界であり、国家社会的に対応するべき時期に来たようだ。そして、それまでの間は、石油の壮絶な争奪戦が展開されることが予想される以上、原子力で繋いでいくことがやむを得ない選択であろうと思われる。それに、日本には豊富なウラン資源が存在するのであり、日本人の国民性では無視・無関心でしかないのが残念だ。しかし近い内に大きく表面化して行くであろう。


 最近、ふとしたことで、永久磁石を使った発電装置の技術情報が舞い込んできたが、これが近い内に商品化されて普及していけば、車に搭載すれば、ガソリンも不要になり、また工場などにも大々的に利用していけば、大規模な発電所も不要となるものだ。もっともそれまでに、利害関係者の反発により、抹殺される危険もあるようだ。

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 原発 劣化ウラン フッ素4掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。