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柏崎刈羽原発:基準地震動公表 「運転再開」急ぐ東電、「議論中」関係者反発(毎日新聞 新潟) 
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/523.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 23 日 16:27:34: twUjz/PjYItws
 

http://mainichi.jp/area/niigata/news/20080523ddlk15040208000c.html

◇「議論中のはず」関係者反発

 従来の最大5倍に相当する、新たな地震想定(基準地震動)を公表した東京電力柏崎刈羽原発。22日会見した高橋明男所長は「すでに国の審議を経ている。(基準)地震動を評価していいだろうと判断した」と述べ、運転再開への意欲をにじませた。しかし、活断層の評価結果などについて、県の技術委員会などで審議が続く中での「一方的」な公表に対し、地元や専門家から反発の声も上がっている。【五十嵐和大、渡辺暢】

 ◆評価の経緯

 東電は基準地震動の策定に当たり、原発周辺の海域、陸域の活断層調査を実施した。原発敷地から13キロの位置にあり、中越沖地震の震源断層とも指摘される「F−B断層」(34キロ)では、今回新たに、最大でマグニチュード(M)7・0規模の地震が起きると想定したほか、「F−D断層」と「高田沖断層」(計55キロ)でM7・7、長岡平野西縁断層帯(計91キロ)でM8・1の地震が起きるとした。

 一方で、地震動策定の基本となる原発直下の地盤(解放基盤表面)で中越沖地震の際に生じた地震動の数値を推定。原子炉7基すべてで、建設時の基準地震動(450ガル)を上回り、最大で3・8倍の1699ガル(1号機)に達したと明らかにした。

 中でも1〜4号機での揺れが大きかった点について、東電は「周辺地盤の構造の影響で地震動が増幅した」と結論付けた。

 ◆改修工事着手へ

 22日の会見で高橋所長は、早ければ来月にも耐震設計に入るとを明言。地震での被災状況の点検作業がいち早く進む7号機から配管などの改修工事を進める意向を示した。地震の際、最も揺れた1号機原子炉建屋(680ガル)の約1・5倍に相当する1000ガルにも耐えられる設計にする。建屋の改修については「もともと、かなりの余裕を持たせている」として、必要ないとの見方を示した。

 地震後の運転停止が10カ月を経過した柏崎刈羽原発。発電コストの問題もあり、東電は一刻も早く運転再開を目指したい立場にある。これに対し、県は専門家による「技術委員会」で、東電が行う地質調査などの妥当性について慎重に議論を進めている。

 こうした中で基準地震動を公表したことについて、東電の吉田昌郎・原子力設備管理部長は会見で「3月に地質調査結果を報告し、国の審議を経ている」などと説明。高橋所長も「一緒に議論していただきたい」と理解を求めた。

 一方で公表前日の21日には、運転再開時期を「来年1月以降」と内部検討しているとも受け取れる文書の存在が発覚。会見でも質問が集中し、高橋所長は少々いらだった様子も見せながら「(文書について)私は知りませんが、(運転再開に向け)やることはたくさんある」などと繰り返した。

 ◆抗議声明

 一方、「柏崎刈羽原発反対地元3団体」は22日、「現段階での基準地震動の策定は非科学的であり、急いで原発の運転再開を画策するためのものだ」などとして、原発の閉鎖や国の設置許可を取り消すよう求める抗議声明を経済産業省原子力安全・保安院と県、柏崎市、刈羽村に送付した。

 声明文では「県や国の委員会で議論が継続する中での発表には、地元の信頼確保を掲げながら、地域住民を軽視する東電の本質が見える」と批判。従来の基準地震動を大きく上回った策定結果についても触れ、「中越沖地震を想定できなかった国の安全審査は信用できない」と指摘した。

 また県や市、村には「不正・不法を繰り返す東電に毅然(きぜん)と対応する」よう求めた。

 ◆「不信感を抱く」

 原発の安全性について県に助言する県技術委員会「地震、地質・地盤に関する小委員会」で、基準地震動の慎重な策定を主張してきた石橋克彦・神戸大名誉教授は「数字の大きい小さい以前の問題。活断層やはぎ取り波など、前提条件の審議が終わっていない段階で、いきなり出してきたことに不信感を抱く」と話した。

 今回の基準地震動では、渡辺満久・東洋大教授らが海底の地形などを基に存在を主張してきた「佐渡海盆東縁断層」は考慮されなかった。渡辺教授は「今回の報告は、地形を見ていない不十分なもの。小委員会がどのように受け止めるかだが、(新たな活断層の存在に)否定的な委員が3人もおり、ちゃんと議論されるか不安だ」と述べた。

 東電は27日、小委員会に対し、新たな基準地震動について改めて報告する方針だ。

 ◇引き続き議論を−−泉田裕彦知事
 県としては(東電の)判断が適切かどうか、引き続き技術委員会で議論を行い、県民に分かりやすく伝えていきたい。

 ◇市民納得の評価を−−会田洋・柏崎市長
 内容は承知していないが、基準地震動策定の基となる、県の技術委員会ではいまだ議論の途上であると認識している。十分に審議が尽くされ、市民が納得できるような評価と説明を望む。

==============

 ◇柏崎刈羽原発直下の地震動(単位ガル)◇
                 1号機  2号機  3号機  4号機  5号機  6号機  7号機

建設時の基準地震動        450  450  450  450  450  450  450

中越沖地震での地震動(推定値) 1699 1011 1113 1478  766  539  613

新たな基準地震動        2280 2280 2280 2280 1156 1156 1156

毎日新聞 2008年5月23日 地方版

 


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