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「為替」 英米金利差拡大観測にポンド・ドル15年来最高値2ドル台、原油続落63.05ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
4月18日6時32分配信 フィスコ
「英米金利差拡大観測にポンド・ドル15年来最高値2ドル台、原油続落63.05ドル」
ニューヨーク外為市場概況 2007年4月18日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松京
子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「英米金利差拡大観測にポンド・ドル15年来最高値2ドル台、原油続落63.05ドル」
【ロンドン市場概況】
17日のロンドン外為市場では、イギリスの3月消費者物価指数が予想外の上昇とな
ったことを受けてポンド買いが優勢になり、ポンド・ドルは1.9920ドルから2.0034
ドルまで上昇、ユーロ・ポンドは0.6802ポンドから0.6761ポンドまで下落し、ポン
ド・円は237円50-60銭レベルから239円00-10銭レベルまで上昇した。
ドル・円はポジション調整の売りで119円34銭から119円16銭まで下落後、クロス
円の買いに連れて119円40銭まで上昇、ユーロ・円は調整の売りで161円65銭から161
円37銭まで下落後、ポンド・円の買いもあり161円74銭まで上昇した。ユーロ・ドル
は、独ZEW指数の上振れを受けた買いとユーロ・ポンドの売りに1.3528ドルから
1.3551ドルで上下し、ドル・スイスは1.2128フランから1.2100フランまで軟調推移
した。
【経済指標】
英・3月消費者物価指数：前年比+3.1％（予想+2.8％、2月+2.8％)（比較可能な統計
開始以来で最高水準)
独・4月ZEW景気期待指数：+16.5（予想+10.0、3月+5.8）（昨年6月以来の高水準)
ユーロ圏・2月貿易収支：-17億ユーロ（予想-50億ユーロ、1月-70億ユーロ←-78億
ユーロ）
【要人発言】
キング英中銀総裁
「3.1％の英CPI、エネルギー・食品価格の予想外の上昇を反映」
「生産余力への圧力が増加、企業は価格引き上げに自信を強めている」
「金融政策委員会はCPIの変動を注視、中期的な目標達成に向け金利を設定」
「英CPIは数カ月以内に低下する可能性」
「金融政策委員会、インフレ期待を2％の目標に安定させることが必要」
「金融政策委員会、CPIを目標に戻すよう金利を設定する」
ブラウン財務相
「英中銀金融政策委員会のアプローチは物価安定維持に向け適切」
「英政府は引き続き英中銀金融政策委員会の今後を見据えた決定を支持」
ブレア英首相、英産業連盟
「（ポンド2ドル乗せ)インフレ抑制効果がある一方、輸出企業の圧迫要因に」
クアデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏経済見通しは極めて明るく、利上げの可能性高い」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：119円43銭、ユーロ・ドル：1.3551ドル、ユーロ・円：161円80銭、ポン
ド・ドル：2.0036ドル、ドル・スイス：1.2115フラン
【ニューヨーク市場概況】
17日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を下回る米・3月コアCPIを受
けたインフレ懸念の後退に伴う米カストディアンなどの売りに119円48銭から118円
82銭まで下落し、ほぼ安値で取引を終えた。
ユーロ・ドルは米金利低下に伴うドル売りに1.3543ドルから1.3595ドルまで上昇し
04年12月来の最高値を更新後、オプションバリアー防戦売りに上値を抑えられ
1.3570ドル前後で引けた。ユーロ・円はユーロ債償還利払い絡みとされる売りに162
円17銭から161円22銭まで下落。ポンド・ドルは英追加利上げ観測の強まりに2.0020
ドルから2.0075ドルまで上昇し92年9月来の最高値を更新、ドル・スイスは1.2115フ
ランから1.2064フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：4％←6％
9月までの利下げ確率：30％←22％
年内の利下げ確率：100％←82％
【原油市場】
原油相場は続落。18日に週次在庫統計の発表を控えて思惑が入り混じるなか、製
油所の本格稼動によって減少傾向にあるガソリン在庫が増加に転じるとの見方が強
まることで売りが優勢となった。なお、在庫統計の事前予想では、ガソリン在庫が
10週連続で減少、製油所稼働率が過去3ヶ月で最高水準に上昇することなどが見込ま
れている。NY原油先物価格は朝方64.50ドルに上昇後、63.05ドルまで1.5ドル近く反
落し、ほぼ安値63.10ドル（前日比-0.51ドル、-0.8％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
ＮＹ株式市場は高安まちまち。3月消費者物価指数で食品＆エネルギーを除くコア
指数の伸びが0.1％に留まったことが好感されたものの、ハイテク大手の決算を本日
引け後に控えて手控え感から上値の重い展開となった。セクター別では、不動産や
食品・飲料・タバコが上昇した一方、素材や自動車・同部品が軟調。3月住宅着工件
数が予想に反して増加したことでトール・ブラザーズ（TOL)やKBホーム（KBH)など
住宅メーカー各社が堅調。一方でオンライン証券のTDアメリトレード（AMTD)は07年
業績見通しを下方修正して売られた。ダウ構成銘柄では14％増益となる好決算を発
表したコカ・コーラ（KO)が上昇。結局ダウは52.58ドル高の12773.04、ナスダック
は1.38ポイント安の2516.95で取引を終了し、ダウは過去最高値まで22.81ドルに迫
った。マーケット終了後にインテル（INTC)が発表した決算は、売上高が予想を下回
ったものの、一株利益は利益率の改善によって予想を上回り、時間外取引では小幅
上昇して推移している。
【通貨オプション】
ドル・円は、 米3月消費者物価コア指数が予想を下回り、インフレ懸念の後退を
受けて118円台に反落した。オプション市場では、ドル・円119円割れ相場を受けて
買いが先行し、1週間物変動率は7.425％から8.125％、1ヶ月物は7.400％から
7.650％、3ヶ月物は7.125％から7.325％、6ヶ月物は7.125％から7.275％へそれぞれ
上昇した。1年物は7.100％で昨日と同水準で推移している。
リスクリバーサルでは、120円の上値が抑えられた事から円コール買いが再び強ま
り、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.400％から+1.550％へ拡大、3ヶ月
物は+1.550％で昨日と同水準、6ヶ月物は+1.575％から+1.625％へ拡大した。
【経済指標】
米・3月消費者物価指数（CPI）：前月比+0.6％（予想+0.6％、2月+0.4％）、前年比
+2.8％（予想+2.8％、2月+2.4％）
米3月コアCPI：前月比+0.1％（予想+0.2％、2月+0.2％）、前年比+2.5％（予想
+2.6％、2月+2.7％）
米・3月住宅着工件数：151.8万戸（予想149.5万戸、2月150.6万戸←152.5万戸）
米・3月住宅着工許可件数：154.4万戸（予想151万戸、2月153.2万戸）
米・3月鉱工業生産：前月比-0.2％（予想+0.1％、2月+0.8％←+1.0％）
米・3月設備稼働率：81.4％（予想81.9％、2月81.6％←82.0％）
加・2月製造業出荷：前月比-0.2％（予想-0.2％、1月-1.9％←-2.1％）
【要人発言】
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁（投票権無）
「3月コアCPI低下好ましい、傾向続くかが問題」
「もし価格が低下しなければ、適切な対応を考える必要がある」
「本年米経済成長2.5-3.0％見通し」
「強い雇用、賃金拡大を予想」
「個人消費が07年経済を牽引」
「住宅市場は3、4ヶ月前よりリスク軽減」
「住宅市場不振が大きく経済へ波及する様相なし」
「サブプライム住宅ローン市場は引き続き懸念、連銀は監視」
「インフレは心地悪い高水準」
「インフレが低下する確信はまだない」
「連銀が物価監視する事は大変重要」
ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁（投票権有）
「保護貿易主義は経済を妨げる」
アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ圏の金融状況は依然好ましい水準」
「ユーロ水準に特に懸念無し」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBは金利引き上げを必要とする」
「強いユーロに満足」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.31 119.48 118.82 118.91
ユーロ・ドル 1.3541 1.3595 1.3528 1.3568
ユーロ・円 161.56 162.17 161.22 161.32
ドル・スイス 1.2126 1.2131 1.2064 1.2086
ポンド・ドル 1.9924 2.0075 1.9920 2.0068
株式市場：
NYダウ 12719.56 12790.02 12707.45 12773.04
ナスダック 2517.94 2522.07 2510.60 2516.95
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.736 4.672
米国債10年物 4.735 4.682
米国債30年物 4.890 4.843
先物市場：
NY金先物 693.3 695.5 691.8 692.5
NY原油先物 64.30 64.50 63.05 63.10
シカゴ日経平均先物 17710 17710 17610 17665
最終更新:2007/4月18日6時32分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000001-fis-brf
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