の販売店にも列をなした。
「iPhone」には、音楽・映像再生機能などが搭載されており、価格は500ドル(約6万1000円)と600ドル(約7万3000円)の2種類。
アップルは、2008年は全米だけで1000万台の売り上げを目指している。一部のアナリストは、発売開始からの数日間で40万台近くを売り上げる可能性もあるとみている。
アップルは、今年後半に欧州、来年にはアジアでの発売を予定している。
◆Re: iPhoneが日本で発売されない理由 2007年1月11日 しゃおの雑記帳はてな支店
http://d.hatena.ne.jp/shao1555/20070111/1168546463
iPhoneが日本で発売されない理由 -閉鎖的携帯電話市場「日本」とGSM を読んで 05:14
はてブのhotentryに挙がっていたページだが、読んでみたらとても言いたいことだらけになってしまったので、言及させていただく。
以下、引用箇所は当該「iPhoneが日本で発売されない理由 -閉鎖的携帯電話市場「日本」とGSM」記事からとなる。
日本でGSMが普及しなかった理由は、端的に言えば総務省の指導があったからだ。
総務省の指導があったというよりは「日本独自の事情」を満たした規格を携帯電話に採用しなくてはいけないというのが本当の事情。GSM圏に比べて日本では
・都市部を中心に世界的に類を見ない、基地局あたりの待ち受け/通信中端末の数の多さ*1
・とりわけ駅や電車の中では携帯電話がよく使われ、端末の密度が著しく高くなる
・欧米に比べ電車の高速移動中に使われることが多く、ハンドオーバーをスムーズにこなさなくてはならない。
たとえば半径500mをカバーする基地局がターミナル駅にあるとしたときに、そこにラッシュの通勤電車が4編成ぐらい到着したとする。少なく見積もっても5000台以上の端末が一斉に圏内になるのだ。
このような事態でもPDCのシステムは問題なく端末の位置登録を行えるようになっている。
GSMに比べて効率の高い電波利用ができるということが、採用のいちばん大きな理由である。
欧州ではヨーロッパの電話会社が多額の負債を抱えており、第三世代方式への十分な投資ができない状態が続いているため、GSMの技術を改良し既存の設備を利用して高速な通信が行えるGPRSやEDGEといったシステムを利用している。
欧州のキャリアが負債を増やしてまで第三世代方式に投資することはない、と判断したからであろう。そもそも欧州での携帯事業は音声通話やSMSが主流で、パケット通信によるコンテンツやeメールサービスの利用者が広まらないよう現状では第三世代方式を求めるユーザの声もほとんどなかったであろう。だから欧州キャリアはGPRSやEDGEなどのシステム改修による2.5世代方式で当面を乗り切るという道を選ぶほかなかったのである。
欧米で売っているBlackberryやNokia端末、Treo等は軒並み日本では発売されず、2005年に発表されたW-ZERO3が初めての「スマートフォン」だった。現在、au以外の各社がスマートフォンを発売しているが、その中でもまじめに取り組んでいるのはWillcomとSoftbank だ。
日本人のコンセンサスとして「携帯電話は片手で入力するもの」というものがあるのではないだろうか。携帯を使うシチュエーションが電車の吊革につかまりながらだったり、鞄を片手に持ちながらだったりするような日本において、片手で入力できないQWERTYキーボードを持つ携帯は決して「スマート」ではないと考えられているから受け入れられない*2のではないだろうか。
Appleはこの端末の製造に数年間を費やしたという。それに引き替え、日本の携帯電話の発売サイクルは半年程度だ。最近話題の戸田絢子氏(auのデザイン担当者)も、メーカーは、携帯のビジネスモデルの何たるかを全く分かっていないんです。
家電+ネットの、検索+比較(価格.COM)モデルで考えられると困るんですよね。メーカーが勝手な競争を始めないよう、常に私たちの指導が必要なんです。
…団塊の世代などと異なり、たまごっち世代・ゆとり世代はカタログ仕様や契約書の理解・比較力が低いのが救いです。彼らには、感覚的な満足度のみが重要なので自らが選択・決定している気分を常に与え、不満を具体化させない演出が必要です。
と、「高度な機能を詰め込んだ携帯電話を出すと自分たちが携帯を売れなくなるからやめてほしい」的発言をしている。
戸田氏の発言の真意についてはわかりかねるため、以下は推測の域であることを先に断っておくが、私はこのような意味であるととらえている。
・日本における携帯のビジネスモデルは着うたフルやアプリなどのコンテンツサービスをはじめとした、通話メール以外の利用をユーザに対して促進することにより一人あたり収益を上げている。
・実際には通話やメールしかつかわないようなユーザが決して少数ではないため、需要に基づく端末開発をメーカーが行えば、(独身向け白物家電のような)とてもシンプルで低コスト、端末ライフサイクルも長い携帯電話が出ることが予想され、シンプル低価格*3路線での「勝手な競争」がはじまってしまうであろう。
・そこでキャリアは端末に最低限盛り込むべき機能をメーカーに指導するなどして、端末の機能が一定以下にならないようにしている。
こうであるとすれば、thir氏の解釈とは正反対に「機能を削った携帯電話を出すと自分たちのコンテンツや付加サービスの売り上げが落ち込むからやめてほしい」という解釈をすればいいと思うのだがどうだろう。
これを見ると、やはり日本の携帯というのは成熟を目指していないというか、先進的な機能を何も搭載せず、ただ単に「ブラウザ」「メール」「電話」「JAVA」「ワンセグ」などと、いくつかある機能の中からコンビネーションを選んで搭載しているだけで、何もおもしろみがない。
これらの機能が先進的な機能ではない、ということを言いたいのだろうか。是非これに勝る欧米携帯の「先進的な機能」を具体的におしえてほしい*4。少なくとも日本では、iPhoneが出るよりはるか前から数百万画素のデジカメやフルブラウザなどを搭載している携帯電話ばかりではないか。
一度、ユーザーの視点に立ち返った商品開発をする気はないのだろうか?なぜメーカー同士に勝手な競争をさせ、「次々とよい製品が生まれていく」状態にならないのだろうか。日本の携帯電話市場は何かおかしい。
ユーザの視点が電話やSMS(auではCメール)に機能を絞り込むというところにあるならば、日本の携帯はユーザのニーズにそぐわない製品をつくっている、ということになるであろう。しかしユーザの視点が携帯の多種多様な進化に向けられているのであれば、現状の日本の携帯市場は「次々とよい製品が生まれている」状態ではないだろうか。
日本と韓国の携帯各社は、CHTMLブラウザやマルチメディアメール、アプリをはじめとしたコンテンツサービスを強く推し進めてきたために、利用者はパーソナルな通信メディアとして携帯電話を使うようになった。それに対し欧米各社の携帯通信サービスはあくまでビジネスソリューションとしての展開に頼っているようである。パーソナルエンタテインメント端末としての利用の道を、見えない壁で閉ざしてしまっている欧米各社の携帯電話のほうがよほど閉鎖的ではないだろうか。
そういう意味でもiPhoneが欧米に普及することにより、遅ればせながらも携帯網のパーソナルエンタテインメント分野での需要が喚起され、日本のような高機能端末や3G網の普及につながるのではないかという期待を持ち続けたいものである。
(私のコメント)
昨日は朝から晩までテレビのニュースは、アップルが発売したiPhoneの話題で持ちきりでしたが、何でニュースとしての価値がそんなにあるのだろう。確かにタッチパネルを採用したデザインはユニークだが、機能としてはインターネットをするのがやっとの携帯電話に過ぎない。場所によってはインターネットは実用にならないはずだ。
iPhoneに採用されたソフトは、さすがにアップルだけあってボタン式の携帯にはないユニークな機能を持っている。それらのソフトを開発するだけでもかなりの費用と年数がかかっているはずだ。これだけの高機能なソフトを持ているのに、インターネットにも制約があり、GSM−EDGEの制約でより高機能な携帯になれないのは致命的欠点だ。
それでもデザインがいいから安ければ大ヒット商品になったことだろう。しかし7万円もする低機能携帯では売れるのは限られてくる。メールを打つのもタッチパネル式では反応にも問題が起きるだろう。iPhoneでメールを利用する人はきっと後悔するだろう。表示されるのが非常に時間がかかり所詮はGSMの旧式携帯に過ぎない。
そもそも現在ではGSMが世界標準となり、日本のPDCは日本だけの孤立した方式になってしまった。だからiPhoneは日本では使えない。だからユーザーの中には日本の排外主義的な日本の政策はけしからんという人もいる。しかし日本でGSMを採用しようとしても基地局あたりの端末の密度が極端に違うからauですらGSMの採用が見送られた。
欧米では携帯は相変わらず音声電話とメールがほとんどであり、日本のようにインターネットでEメールが当たり前という国は、後は韓国位である。だから日本では携帯は電話機から情報端末に進化しているが、iPhoneの発売があれほど騒がれるのはインターネットが出来る携帯が珍しいからだ。
◆図表[6] 主要国・地域における携帯電話のインターネット対応比率(携帯電話契約数に占める携帯インターネットの契約数の割合)(2003年9月末現在)
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h16/html/G1101200.html
つまり、現在では日本の携帯と欧米の携帯を比べるのは次元が違ってきておりナンセンスなのだ。日本では3G携帯が主流になり、インターネットはもとよりワンセグテレビなどが当たり前になりつつあるのに、欧米では今頃やっとGSMの拡張規格を使ってインターネットに対応しようとしている。だから欧米のは2・5G携帯と言われている。このような状況をパラダイス鎖国という。日本は世界を置き去りにしてどんどん進化し始めている。
◆パラダイス的新鎖国時代到来 2005年8月3日 海部美知
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20050803/1123059164
さて、パラダイス鎖国は、文化や意識の面だけではない。私の専門分野である携帯電話の業界では、「パラダイス鎖国」現象が近年著しい。
1990年代半ば頃まで、すなわちアナログ(AMPS)時代には、アメリカでも日本製の携帯電話端末が活躍していた。私も最初に買った携帯電話はパナソニックだったのを覚えているし、NEC、富士通、沖、三菱電機などの電話機が店頭を飾っていた。この頃、アメリカの方が普及率は高く、技術やマーケティング面でもアメリカは日本よりも2年ほど先を行っている感覚であった。
しかし、その後デジタル化でアメリカはつまづいた。政府主導で業界標準を決めるのが嫌いで、日本のドコモ(当時はまだNTTの一部だった)のような明確な市場リーダーもいないアメリカでは、「いくつかある世界標準から好きなのを選んでいい」ということになった。この結果、TDMA、GSM、CDMAという3つの方式が乱立し、いずれもそれぞれを担いだメーカーが、数多いキャリア(通信事業者)に売り込みをかける乱戦となった。無線通信の技術というのは、実際に設備を打ってみると、理論どおりいかないことが多いので、こうした新しい方式のどれがよいかの論争は、水掛け論に近い「宗教戦争」の様相を呈する。キャリアとしては、間違った選択をすると生死に関わるので、慎重に検討する。(実際、間違った選択をしたAT&Tワイヤレスは、10年たたないうちに消滅した。)当然、時間がかかる。泥仕合が数年続くアメリカに対し、日本はアナログがまだあまり普及しないうちに、さっさとドコモが独自方式のPDCを全国展開して、一気にデジタル化で先行した。日本の端末メーカー各社は、この時期にアメリカに見切りをつけてしまったのだ。混乱の果てにようやく98年頃から本格化した米国のデジタル携帯電話では、日本メーカーの姿はすっかり消えてしまった。(後略)
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