★阿修羅♪ > 国家破産51 > 284.html
 ★阿修羅♪
ロシアのノリリスク・ニッケル・・・ カナダのニッケル及び金製造 LionOre社を約64億ドルで買収 【ノーボスチ】
http://www.asyura2.com/07/hasan51/msg/284.html
投稿者 hou 日時 2007 年 7 月 12 日 21:10:13: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: 英・豪系の資源大手リオ・ティント・・・ カナダのアルミ大手アルキャン買収で合意 【ロイター】 投稿者 hou 日時 2007 年 7 月 12 日 21:07:09)

http://www.rian-japan.com/news/details.php?p=543&more=1

ノリリスク・ニッケル」が北米企業を買収。
11:49
今日の話題

オレグ・ミチャエフ、ロシア・ノーボスチ通信社経済解説員。

ロシアの鉱山冶金コンビナート「ノリリスク・ニッケル」がスイスのXstrata社との間で繰り広げられたカナダのニッケル及び金製造会社LionOre社の獲得競争の勝利者になった。ノリリスク・ニッケルは、LionOre社を約64億ドルで買収することに成功し、外国の重要な競争相手に対し初めて勝利した。かくして、この取引は、ロシアの企業による外国での大規模な買収となった。尤も、「ノリリスク・ニッケル」はカナダの会社に買収額を極端に多く支払い過ぎたのではとの憶測が生まれてはいるが、この買収は投入資金を即座に回収することが目的ではなく、将来に照準を合わせた戦略的な意味のある買収である。

「ノリリスク・ニッケル」は、LionOreに対し47億ドルを提案し、本年5月にカナダ会社の買収のためにXstrata社と争奪戦に入った。これは、Xstrata社側がカナダ社にすでに提案した額より7億ドルも多い額だった。これに対しXstrataは、56億ドルまで提案額を上げ、そして、この提案を受け入れるようにとLionOre社の取締役会からの支持すらも得ていた。しかし、LionOre社の最後の言葉は、さらに価格を上げ、カナダ社に結局64億ドルを支払うことに同意した「ノリリスク・ニッケル」社に向けられた。しかしスイス社は、「ノリリスク・ニッケル」の提案する最終価格が高すぎると思い、まだ闘いを続けた。
その結果、「ノリリスク・ニッケル」のオファー期間が終了する6月28日に、すべての画策は、LionOre社の株をどれだけノリリスクニッケル社が集めるかに集約された。判明したところによると、LionOreの株主は、「ノリリスク・ニッケル」の提案が非常に有利であると判断し、結局ノリリスクはLoinOre社の株の90%を買収することができた。その後オファーの期限をLionOreの残りの10%の株式保有者も、希望があれば、「ノリリスク・ニッケル」に売り払うことができるように7月10日まで有効期限を延ばている。
今まで、外国でのロシアの会社の最も大規模な買収は本年最初の鉄鋼グループ「エヴラズ」社によるアメリカのOregon Steel社を23億ドルで買収したことだったことを思い起こそう。「ノリリスク・ニッケル」によるLionOre社買収はこの額を約3倍上回るものであり、この分野では絶対額で新記録になった。さらにもっと重要なことは、今までロシアの冶金会社には、ある程度の規模を持つ外国の会社の保有権を獲得するための大規模な闘いに参加する機会がなかったか、あるいは、このような争奪戦で勝利を収めたことがなかったかったことだ。良く知られているように、1年前、ロシアの「セヴェル・スターリ」が、世界最大級の鉄鋼グループを創設する目的でルクセンブルグのArcelor社との合併を求めてインドのMittal Steelと競争したことは記憶に新しいだろう。しかしこの争奪戦では「セヴェル・スターリ」は勝利には至らなかったが。
今回は、言われているように、「ロシアが勝った」が、多くの人は、ノリリスク・ニッケルはlionOreの買収にあまりに多く払い過ぎであると思っている。なぜなら、LionOreはスイス社(Xstrata)にはるかに少ない額での売却に応じる意思があったからだ。しかし冶金分野の専門家は「ノリリスク・ニッケル」が、重商主義判断よりも戦略的判断にもとづき今回LionOre社を買収したことに注目している。
冶金セクター及び鉱山採掘セクターは、資本や資産をより集中させるため現在盛んに統合を行なっている。この市場は、BHP Billion、Anglo American、 Rio Tinto、 Arcelor Mittal、そして上述のXstrataといった少数の巨大グローバル企業がシェアを分け合う形になるだろう。
「ノリリスク・ニッケル」も、ロシア政権の支援の下に、このセクターの多様化されたグローバルグループになるという同様の計画を育てている。そしてカナダ以外では、オーストラリア、南アフリカそしてボツワナでニッケルや金や銅を採掘し、加えて、北米市場への進路経路にもなるLoinOreは、このセクターで独立系で最後の大企業の1つという地位を維持している。従い、LionOre社を買収したということは、ノリリスク・ニッケルの非鉄及び貴金属の国際市場でのシェアを拡大するだけでなく、同社の地理的および戦略的立場を極めて強固にするものだ。
もしノリリスク・ニッケルが今回のLoinOre社争奪戦に負けていたなら、同社の冶金採掘企業の獲得はほんの僅かづつしか進められず、しかも非常に経費も掛かっていただろう。従い、ノリリスク・ニッケルのLionOreの買収額は、どうやら、現在の市況価格とぴったりの価格、すなわち、少ない額で済んだわけでもないが、決して払い過ぎたわけでもないと言える。さらに、LionOreは、大きな成長ポテンシャルを持っている企業で、2012年までにはニッケル生産量を約2,5倍、すなわち、現在の年間3万4千トンから8万トンに増大する計画を持っていると聞いている。その企業を買収できた意義は大きい。

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 国家破産51掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。